イタリア料理レシピ Feed

2023年11月 3日 (金)

 
郷土料理レシピ ご紹介!
『ヴェネト州 ヴェネツィアの伝統チケッティ CICHETTI
Sarde in Saor (サルデ イン サオール)』

ヴェネツィアのバーカロのチケッティ(Cichetti:イタリア語で'おつまみ'の意味)。イワシの南蛮漬けのようなヴェネトでは昔から作られている郷土料理です。冷やして頂くと白ワインにピッタリ合います。

 

20231103_225629

材料(4人分) Ingredienti 

・イワシ        12尾  Sarde gia' pulite
・薄力粉      適量    Farina 00
・玉ねぎ      中2個   Cipolle bianche
・白ワインビネガー  100ml   Aceto di vino bianco
・塩         ひとつまみ  Sale
・松の実     10g Pinoli
・干しブドウ     30g Uva passa
・EXVオリーブオイル  大さじ3 Olio extravergine d'oliva
・ローリエ       1枚    Alloro
・ピンクペッパー    適量    Pepe rosa in grani

揚げ用油

手順   Preparazione

①玉ねぎを半月に薄くカットして冷水に30分ほどさらしておきます。干しブドウは常温水に漬けておきます。
②3枚におろして処理したイワシの両面に小麦粉をまぶして、揚げます。
③キッチンペーパーに取り、塩をしておきます。
④たまねぎは水を切ってフライパンで炒めます。火が通ったら、塩、ワインビネガーを加えます。
⑤火を止めて、深皿にイワシを並べます。その上に玉ねぎソース、干しブドウ、松の実を掛けます。これを2段に重ねます。
⑥一番上にローリエとピンクペッパーをかけて、冷蔵庫で数時間冷やしてから召し上がれ!

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイサルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3

2023年4月14日 (金)

 
郷土料理レシピ ご紹介!
Crostata di marmellata con l'olio d'oliva
オリーブオイルで作るマルメッラータ(ジャム)のクロスタータ

Crostata17


Wolfangoのマンマ手作りのMARMELLATA(ジャム)とMaremma地方のシニョーラが作るサンブーコ(ニワトコ)のジャムを使います!

Crostata1
ちなみに「Sambuco」ではなく「Sambuca」はリキュールで、よく食後酒でそのままいただいたり、またはエスプレッソに入れていただきます。

材料  Ingredienti 

22cmの型( cm型の場合)

アーモンド粉   70g (50g) Polvere di Mandorle
強力粉      90g (75g) Farina di grano duro
薄力粉      90g  (75g) Farina 00

卵         1個  (1個)Uovo
砂糖        90g (70g)Zucchero
EVXオリーブオイル   75g(60g) Olio extravergine d'oliva
ベーキングパウダー  1g (1g) Lievito per dolci

ジャム   適量(約100g) Marmellata

Crostata2

手順   Preparazione

①ボールにアーモンド粉、強力粉、薄力粉、オリーブオイルを入れます。

Crostata3

②混ぜ合わせたら、卵を溶いて、砂糖と一緒に加えます。

Crostata4

③しっかりとテンポよく素早く混ぜ合わせます。
④ボール状にまとめて、アルミホイルに包み、冷蔵庫で20分程度休ませます。

Crostata8


⑤冷蔵庫から生地を取り出し、3分の1程度、残しておいて、残りを麺棒で伸ばします。

Crostata9



⑤ケーキ型にクッキングシートを敷いて、型に合わせて、カットしておきます。

Crostata11
⑥クッキングシートの上から型に生地を載せ、型に合わせて伸ばします。(麺棒など使用すると手に付きません)

Crostata13


⑥ジャムを乗せて拡げます。その上に、残りの生地を伸ばして、棒状にカットしてクロス状に載せていきます。

Crostata15



⑦予熱180°のオーブンで20分焼きます。

Crostata16

 

⑧オーブンから出して、冷まして、召し上がれ

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイサルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3

 
郷土料理レシピ ご紹介!
『ティエッラ Tiella Barese』

プーリア州のバーリの町の伝統料理ですが、州全体で、各家庭の材料で作られています。
スペインのパエリアを思わせる料理です。
Tieedとはプーリア州方言で鍋のこと。基本の材料はトマト、ジャガイモ、ムール貝ですが、地方によってはズッキーニなども入ります。
規則正しく敷き詰め、重ねていくというのがこの料理の特徴です。  

Tiella10

材料(6人分) Ingredienti 

・お米  300g    Riso Carnaroli (秋田こまちなど日本米も代用可)
・ムール貝  500g   Cozze
・じゃがいも 600g  Patate
・トマト   3個  Pomodori
・たまねぎ  1個  Cipolla
・パルミジャーノ 50g  Parmigiano Reggiano
・にんにく  2片   Aglio
・イタリアンパセリ適量  Prezzemolo
・パン粉   30g   Pangrattato
・水   300ml  Acqua
・EXVオリーブオイル大さじ5  Olio EXV d'oliva
・塩コショウ適量   Sale e Pepe

※容器の目安:直径28cm、高さ5cmの陶器製容器

Tiella1

手順   Preparazione

①ジャガイモの皮を剥き、薄い輪切りにします。(スライサーを使うと便利)
 水にさらしておきます。


Tiella2
②トマトも包丁で同様に薄い輪切りにします。
③にんにく、イタリアンパセリはみじん切りにします。タマネギはスライスします。(スライサー使用)
④ムール貝を綺麗に処理し、ナイフを隙間に刺しぐるっと一周させ、開けます。
⑤その際、ムール貝の汁はボールに取っておき、あとでザルなどで、濾過します。
⑥貝殻の片方は切り離し、身が付いた方の片側だけにします。
⑦容器にオリーブオイルを塗り、順に材料を重ねていきます。タマネギ⇒にんにく⇒ジャガイモ(隙間なく)⇒ トマトは隙間があってもよい  (材料はもう一度重ねるので半量とっておく)

Tiella4
⑧塩コショウ、イタリアンパセリを加えて、ムール貝は隙間をあけながら、円に並べていきます。

Tiella5


⑨お米を、鍋全体に行き渡るように加え、取っておいたムール貝の出汁をかけます。

Tiella6
⑩お米の上から、水を加えます。材料が浸かる程度。
⑪もう一回、順に材料を重ねていきます。タマネギーにんにくージャガイモートマトー塩コショウーイタリアンパセリ―ムール貝の順に。

Tiella9
⑫最後にオリーブオイルを回しかけ、パルミジャーノチーズ、更にパン粉を表面にまんべんなく加えます。
⑬オーブンで予熱あり200°Cで 60分焼きます。(オーブン下段)

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイサルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3

2023年4月 1日 (土)

Img_7246
プーリアのパンは、フィレンツェに住んでいた頃もよく買って食べていたのを思い出します。

トスカーナのパンと違って、中の生地が黄色っぽい色をしていて、とっても柔らかく、風味にほんのり甘さを感じます。

外側のクロスタはしっかり、硬く香ばしいので、外側もまた美味しく、楽しめます。

【Ingredienti:材料】

・セモリナ粉  Semola di grano duro rimacinata 450g

・水 Acqua 300ml

・イースト Lievito secco 4g

・はちみつ Miele 5g

・塩 Sale  10g

【Procedura:手順】

①前日の夜、スタンドミキサーのボールに、水を半分入れ、イーストを溶かし、ハチミツを混ぜ合わせます。

②そこにセモリナ粉を入れ、スタンドミキサーは平面ビーターを使用して、ゆっくり混ぜ合わせます。

数分経ったら、残りの水と塩を加えます。Pane_1

③次にドゥーフックに取り換え、ゆっくりと約10分ほど捏ねます。生地全体が捏ねられるように、時々生地を調えると良いです。

④捏ねた生地を取り出し、そっと広げていきます。やさしく、3つ折りにします。

更に2つに折ります。Pane2

⑤大きめのボールの内側にオリーブオイルを薄く塗り、そこに生地を入れ、優しく動かしながら表面にオイルを少し付けます。

更に上からセモリナ粉をまぶします。

ボールごとラップして、冷蔵庫(野菜室がよい)に入れて一晩寝かせます。

⑥翌日、ボールごと取り出し、オーブン内(消したまま)で4-5時間寝かせます。

⑦ボール全体に生地が広がっていれば、発酵は出来ています。

これを板上に取り出し、2つに分けます。

Img_7232 Img_7235

⑧1つずつ広げて外から内へとやさしく折り込みます。何度か繰り返して、丸くなってきたら、ひっくり返します。

⑨形はCappello di Prete(司祭の帽子)と呼んでいて、下の方に縁を付けます。

Img_7238

Img_7240



⑩オーブン内に入れて1時間ほど寝かせます。膨らんでひとまわり大きくなったら、

表面にナイフでカットを入れます。

オーブン240℃で10分、続いて220℃で10分焼きます。

Img_7249Img_7245

中の生地はしっとりと柔らかく、黄色みを帯びています。

外側は香ばしい、クロッカンテ(カリっとした感覚)に仕上がっています。

プーリアパンの完成です!

Marzo/2023  LCIイタリアカルチャースタジオ

2023年3月11日 (土)

ブジアーテ・トラパネージ

シチリアの西部にある街、トラパニの伝統料理です。

Img_7156
『ブジアーテ』の語源はシチリアの方言『BUSO』といって、イネ科の植物の茎部分をいうそうです。

粗朶(細い木の枝を集めて束状にした資材)を作るのに使われるようです。それを使って、クルクル巻くことで、このブジアーテが作られます。 



ビデオをご覧ください。


YouTube: 【シチリアの伝統的なパスタ:ブジアーテ】Kyokoのイタリア郷土料理の世界~BUSIATE TRAPANESI

材料はシンプルにセモリナ粉と水と少しのオリーブオイルです。

セモリナ粉を使うので、コシがあり、モッチリした仕上がりになります。

このパスタのソースは、ニンニクがしっかり効いています!お好みで量を調節してみてください。

ミニトマトは湯剥きすると、ソースは洗練されますが、私は栄養価も考えると皮ごと使用してます。

生のにんにく、トーストしたアーモンド、バジル、オリーブオイル、ペコリーノチーズをブレンダーに掛けます。 

火に掛けないで、このまま茹でたパスタに和えていきます。

仕上げにはやはりペコリーノチーズを掛けて召し上がれ。

◆材料一覧 ※Ingredienti ※ 2-3人分

 【生地 Impasto】
・セモリナ粉 200g Farina di Semola
・ 水     100g Acqua 
・ EXVオリーブオイル 大さじ1 Olio extra vergine di oliva

■ 【ソース Salsa】
・ミニトマト 250g Pomodorini
・ アーモンド 50g Mandorle
・にんにく  2-3片 Spicchi diAglio
・バジル  10枚ほど Basilico
・ EXVオリーブオイル 50ml Olio extravergine d'Oliva
・ペコリーノチーズ 30g  Pecorino grattugiato
・塩  適量 Sale

※合わせるお勧めワイン※  

Cantina『ASSULI』ワイナリー アッスーリ '' シチリア土着品種にこだわる’’

SOLE(太陽)に向かってという名前のワイナリーは、約130ヘクタールの広さと120~600メートルの標高を有します。

18世紀の古い農場の大きな建物(シチリアでバリオと呼ぶ)を改築し、原産ブドウを醸造する理想的なカンティーナを維持しています。

アッスーリはシチリアの土着品種のすばらしさを伝えたいという熱意でワイン造りを行っています。

オーガニックはもちろん、サステイナビリティも重視しながら、近代における伝統的なワインを届けたいとい姿勢を貫いております。

中でも今回ご紹介したいのは、まず通常パッシートに使用されるZIBIBBOのブドウをドライ白ワインにしております。 

シチリアの土地のミネラルがこのブドウの高い糖度とのバランスを引き出しています。

Img_7162

(写真右側)ダルディネッロ / ズィビッボ 

 DARDINELLO ZIBIBBO SICILIA DOC - 12.5% VOL.

ステンレスタンクで4-5か月’’シュールリー’’で澱と一緒に寝かせた後、瓶内熟成を2-3か月以上行います。 通常と異なり、ドライワインとして醸造します。

色は黄色みの麦わら色で縁は緑がかっているのが特徴的です。香りは強く、余韻がとても長い。

桃やシチリアの柑橘類の香りがします。香りと同様に味わいもフレッシュな酸があり、柔らかい口あたりです。

ミネラルや塩味のバランスもよく、魚介類のお料理は燻製にしてもとても合います。魚類のフリットやリッチな内容のサラダなどによく合います。

(写真真ん中)カリンダ / インソリア

CARINDA INSOLIA SICILIA DOC - 12.5% VOL.

  ステンレスタンクで4-5か月’’シュールリー’’で澱と一緒に寝かせた後、瓶内熟成を2-3か月以上行います。色は黄色みの麦わら色で縁は緑がかっているのが特徴的です。香りは繊細な柑橘系フルーツや、レモンやオレンジの花の香りがします。酸があり、ミネラルや塩味をしっかりと感じます。甲殻類などの海の幸の前菜や魚類のフリットによく合います。

こちらは黒ブドウ『ペリコーネ』シチリア東部にはエトナで知られるネレッロマスカレーゼがありますが、西部には昔からこのペッリコーネが造られています。

フルーティさにスパイス感が加わり、ワインに複雑さを深めてくれます。

(写真左側)ARCODACE PERRICONE   SICILIA DOC - 13.5% VOL.

アルコダーチェ / ペッリコーネ 

ステンレスタンクで 3-4か月寝かせ、更に瓶内熟成 2-3か月行います。 

色は深いルビー色で、縁に紫色がかっているのが特徴的です。

タンニンはエレガントでフレッシュ、いきいきとした果実味とスパイスやカンゾウの香りが主体となっており、これは味覚においてもしっかりと感じられます。

中程度の熟成チーズやサラミ類、魚ベースのラグーソース、マグロの赤身、鶏肉などのスパイスを効かせたローストがよく合います。

 

◆レシピのブログへリンクはこちら http://lci-italia.com/blog_index.html

◆料理講座はこちら  http://lci-italia.com/cucina.html

◆イタリア食材エルシーアイのオンラインショップ オリーブオイルや塩、チーズなどサルデーニャ島を中心にお勧めの食材が揃っております。 https://italia.ocnk.net/

2022年6月30日 (木)

 
郷土料理レシピ ご紹介!
Dolce (ドルチェ):Pardulas『パルドゥラス

パスクワ(復活祭)の伝統的なドルチェです。 サルデーニャ北部では【casadinas】【le pardulas de arrescottu】は、formagelle di ricotta(リコッタの容器)という意味ですので、容器を象っているのでしょう。 

Par

材料(10個分) Ingredienti 

【生地 Sfoglia】
セモリナ粉  80g Semola
薄力粉    40g  Farina 00 per dolci
バター    10g  Burro ※本来はStrutto ラードを使用
卵白    1個分   Albume
水     20g  Acqua  ※卵白と合わせて60g
塩    ひとつまみ  Sale

【詰め物 Ripieno】
リコッタチーズ  250g Ricotta
砂糖       50g  Zucchero
卵黄        1個分  Tuorli
サフラン      少々  Zafferano
オレンジの皮 1/2個分  Scorza di arancia
レモンの皮 1/2個分  Scorza di limone
薄力粉      30g  Farina 00
ベーキングパウダー 2g  Lievito per dolci
塩      少々  Sale

【仕上げ】 
卵黄 1個分と牛乳 少々

粉砂糖 Zucchero a velo

手順   Preparazione

①【詰め物 Ripieno】リコッタ、砂糖、卵黄、サフラン、オレンジとレモンの皮、塩、薄力粉、ベーキングパウダーを混ぜ合わせます。

② 冷蔵庫で①を20分ほど冷やしておきます。

③【生地 Sfoglia】小麦粉、バター、塩、卵白で混ぜ始め、常温水を少しづつ加えながら生地をこねていきます。
 生地が滑らかで適度の硬さがあるように(柔らかすぎないように注意)こねます。

④ラップをして10分ほど寝かせます。

⑤生地を麵棒(マッタレッロ)で厚さ1mmに伸ばします。直径8-10cmのディスク状に型を抜きます。

⑥真ん中にリコッタのRipieno(詰め物)を乗せます。縁を8つ外に突き出した星形(かご、太陽とも言います)にします。

⑦卵黄にミルクを少し混ぜたものを表面に塗ります。

⑧予熱したオーブン150℃で30分ほど焼きます。

⑨冷ましてから、粉砂糖をふって飾り付けて召し上がれ。

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイサルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3

サルデーニャには本当に沢山の種類のパスタがあります。 

郷土料理レシピ ご紹介!
Primo (プリモ/パスタ):
Lolighittas『ロリギッタス〜アスパラガスと豆ソース

ロリギッタスはオリスターノ県の小さな村モルゴンジョーリ Morgongioriの郷土パスタです。
Ognissanti(諸聖人の祭り 11月1日)で頂く伝統があります。 “lorigas” は “anelli di ferro“(鉄の輪)という意味からイヤリングを指します。
この辺りの若い女性たちは捻じったリングを耳飾りにして、ロリギッタスのパスタをよく作っていました。パスタを乾燥させるのに『Su Caisteddu』という籠を使用していたそうです。 

Lo

材料(30個分) Ingredienti 

【生地 Impasto】   
・セモリナ粉 100g  Semola
・塩    ひとつまみ Sale
・水    40〜50ml   Acqua

【ソース Salsa 】
・アスパラガス  6本  Asparagi
・グリーンピース 60g Piselli
・ニンニク     1片 Aglio
・セージ     4〜5枚 Slavia
・EXVオリーブオイル  適量  Olio EXV d'OLiva
・塩コショウ    適量   Sale e pepe
・パスタ茹で汁   適量

手順   Preparazione

【生地 Impasto】
①ボールにセモリナ粉を入れ、真ん中に塩、水を少しづつ加えながら混ぜていきます。

②生地が均質に滑らかになるまで15分ほど捏ねます。

③ラップをして10分程寝かせます。

④少しづつ取り出し、細い棒状に伸ばします。長さの目安は20㎝。

5

⑤3本の指の周りを2回まわし、残った部分は切り離し、重なった部分を留めます。

⑥片方の手で閉じた部分を持ち、もう片方の手の指でねじりを加えていきます。
4_2

⑦徐々にロリギッタスの形になりましたら、クロスの上などで乾燥させます。

⑧たっぷりの沸騰したお湯に塩をして、5分ほど茹でます。


【ソース Salsa】
①アスパラガスは、一口大の輪切りにし、熱湯に30秒通した後、冷水につけ冷まします。

②グリーンピースは、1分ほど熱湯に通し、冷水につけ冷まします。

③フライパンにオリーブオイル、ニンニクを潰して加え、野菜を加えて、塩コショウします。

④モルタイオ(すり鉢)でセージ、オリーブオイル、粗塩を入れて、すり潰します。

⑤フライパンにアルデンテに茹でたロリギッタス、パスタの茹で汁、セージのペーストも加えてしっかり絡めて出来上がり!

7



BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイサルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3

サルデーニャには本当に沢山の種類のパスタがあります。手打ちパスタ『クルルジョネス』を作ってみませんか!

 
郷土料理レシピ ご紹介!
Primo (プリモ/パスタ):
Culugiones 
『クルルジョネス』

クルルジョネスは、Ogliastra(オリアストラ)地域の郷土パスタで麦の穂の形をしています。
ソースはシンプルにトマトバジルソースにペコリーノチーズをかけたり、カンピダネーゼソース(サルシッチャ、トマト、サフラン)やセージ&バターで頂きます。
今回のレシピは、中身にジャガイモ、ペコリーノサルド(羊乳のチーズ)、ミントを詰めてから形を作ります。ソースはトマトソースです。

Culugiones

材料(20個分) Ingredienti 

【生地 Impasto】
・薄力粉   60g   Farina 00
・セモリナ粉 40g  Semola
・塩     ひとつまみ  Sale
・水     40ml    Acqua
・オリーブオイル 10ml  l'Olio d'oliva

【詰め物 Ripieno】
・ジャガイモ  大1個(約200g) Patate
・ペコリーノサルドチーズ(ドルチェタイプ)60g  Pecorino Saldo dolce
・ミント(みじん切り) 大さじ1  Menta
・ニンニク(みじん切りまたはスライス) 1片 Aglio
・EXVオリーブオイル  30ml Olio extra vergine d'oliva
・塩  適量 Sale

【トマトソース Salsa di pomodoro】
・トマト缶  400g    Pomodori pelati
・バジル   5枚     Basilico
・塩と砂糖  適量   Sale e Zucchero
・玉ねぎ   4分の1個  Cipolla
・EXVオリーブオイル  適量 Olio EXV d'OLiva

手順   Preparazione

【生地 Impasto】
①薄力粉、セモリナ粉をボールに入れ、真ん中を空けて、塩を加え、水とオリーブオイルを少しづつ加えながら生地を混ぜていきます。
②捏ね台に移して、約10分程捏ねていきます。生地が均質になったところで、ラップをして30分ほど寝かせます。

【詰め物 Ripieno】
①深鍋にジャガイモ、水を入れて(ジャガイモが浸かる程度)茹でます。
②約40分ほどを目安にフォークや串を指して、直ぐに通れば出来上がり。(柔らかい方が進めやすい)
③ジャガイモは水を切り、熱いので注意しながら、ナプキンを使って皮を剥きます。
④スキャッチャパターテ、マッシャー、フォークなどを使用してジャガイモを潰します。
⑤フライパンでオリーブオイルとニンニクを炒めます。みじん切り、又はスライスで炒め、色づいたら取り出してもよい。
⑥火を止めてからみじん切りにしたミントを加え、冷ましておきます。
⑦ボールに潰したジャガイモ、ニンニク、ミントの入ったオリーブオイルを混ぜ合わせます。

【クルルジョネスの形(包む)→ ソースと合わせる】

Cu
①パスタマシーン、または麺棒(マッタレッロ)で3㎜程度の厚さまで伸ばします。
②直径8~10cmの円形にカットして、真ん中にジャガイモの詰め物を丸めて乗せます。
③半月形に折り、親指と人差し指を軽くひらいた上に乗せます。
④別の人差し指と親指で生地の縁を右側、左側と順に閉じていきます。最後は茎のように細長くしておきます。
⑤パスタを茹でます。(5分程度)
①パスタソースは、スライスした玉ねぎをオリーブオイルと少しの水を加え火に掛けます。
②火が通ったらトマトを加え、塩をして、1時間ほど煮込みます。仕上げにバジルを手で細かくして加えます。 

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイ
サルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3

2022年5月30日 (月)

郷土料理レシピ ご紹介!

Dolce:ピッタンピリアータ(ピッタンキウーザ)
Pitta 'mpigliata o pitta 'nchiusa

ピッタは平たいパンを指しますが、そのに具材を詰めて閉じたという事でこのような名前が付いています。

アーモンド、クルミ、レーズン、オレンジの皮、白イチジク、松の実などたっぷり入っています。

Pitta

材料(直径20cmの型) Ingredienti 

【生地 Sfoglia】

薄力粉   200g  Farina 00 per dolci
卵     1個   Uova
EXVオリーヴオイル  45ml Olio EXV d'oliva
ドルチェワイン    45ml   Vino dolce

ベーキングパウダー    6g  Lievito per dolci
塩         ひとつまみ  Sale

【詰め物 Ripieno】

クルミ        50g  Noci
アーモンド     50g  Mandorle
松の実       10g   Pinoli
はちみつ      60g  Miele
ドライイチジク   30g Fichi secchi
レーズン      50g  Uvetta
砂糖       5g Zucchero
シナモン     5g Cannella
オレンジの皮  1/4個分 Scorza d'arancia

手順   Preparazione

①アーモンド、ドライイチジク、クルミを細かくします。(包丁でカット、または袋に入れて麺棒で軽く叩く)

②ボールに、松の実とオレンジの皮を刻んだもの、水で戻したレーズン、ハチミツを加えて混ぜ合わせます。

③スタンドミキサー(プラネタリア)に小麦粉、ベーキングパウダー、ドルチェワイン、卵、オリーブオイル、塩を入れます。

Pi

④短くフォッリア(葉型)で捏ねます。生地がまとまったら、ラップに包み、1時間ほど寝かせます。

⑤寝かせた後、1:2の2つに小分けします。小さい方を伸ばしてケーキ型よりやや大きめにカットします。

⑥ケーキ型の底にクッキングシートを敷いて、カットした生地を乗せ、ハチミツ、シナモン、砂糖を少し散らします。

⑦もう一つの生地を6等分しそれぞれ伸ばして25x6cmほどの長方形にします。長い方の両端はギザギザにカットしましょう。

⑧真ん中に詰め物(Ripieno)を乗せます。Ripienoを包むように生地を折りバラの形を作るようにクルクルと巻きます。

12

⑨型の中へ並べます。底に敷いた生地をバラの花たちを包むように付けていきます。

13

⓾上から粉砂糖とハチミツをかけて、予熱したオーブン180℃で40分ほど焼きます。

⑪焼き色が付いたら出来上がり。冷ましてから召し上がれ。

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイ
サルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3

郷土料理レシピ ご紹介!

チャンボッタ Ciambotta

夏野菜たっぷりの野菜出汁を味わうとっても体によさそうな一品です。

材料(4〜6人分) Ingredienti 

パプリカ   6個    Peperoni(赤、黄、緑3色混ぜる)
セロリ    1本   Sedano
ズッキーニ  1本   Zucchine
ナス     1本   Melanzane
赤玉ねぎ   1個   Cipolla Rossa 
       ※TropeaにはDOPの赤玉ねぎがあります。
ミニトマト  100g     Pomodorini

EXVオリーブオイル 適量  Olio exv d'oliva
塩 コショウ   適量  Sale e Pepe
バジル      適量  Basilico

※ お好みでジャガイモを入れてもよい

手順   Preparazione

①全ての野菜を洗って、ひとくちサイズにカットします。

7
②赤玉ねぎはスライスにして、オリーヴオイルと共にフライパンで炒めます。

③ナスーパプリカーセロリ―ズッキーニートマトの順に加えていきます。

④最後にバジル、50mlほどの水を加えます。

⑤蓋をして、10分ほど弱火で煮込みます。

⑥塩で味を調えます。野菜の硬さをチェックし、液体は水っぽくなくスープ状になっていること。

⑦最後に蓋を開けて強火でスープを煮込むと濃さを調整できます。
※熱いうちでも冷めても美味しいです。

8

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

LCI イタリアカルチャースタジオ 

イタリア料理ブログ
イタリア料理講座情報

オンラインショップ:イタリア食材エルシーアイ
サルデーニャ島のオリーブオイル、ペコリーノチーズ、サルデーニャ島のパンなど珍しいものがございます!

【BLOGでのレシピ配信】⇒クリック

【YOUTUBEのレシピ配信】は https://qr.paps.jp/d4UY
または こちらのQRコードからどうぞ。Lciyoutubeqr_3