初めて、PIACENZAに来ました。滞在中のトリノからフレッチャロッサ(特急電車)でミラノで乗り換え、合計2時間ちょっとで到着。特にMilano-Rogoredo~PiacenzaのEurocityは空いていて、冷房もしっかり、とっても快適でした。
まずは駅から10分ほど歩きピアチェンツァ大聖堂(La cattedrale di Santa Maria Assunta e Santa Giustina) へ。
お昼休みがあるので、午前中のうちにやってきましたが、なんと正面は修復中で見られませんでした。12世紀頃のロマネスク様式の大聖堂は、ピンク色のヴェローナ大理石が下半分に使用されているそうです。

中に入るとはカミッロ・プロカッチーニとルドヴィーコ・カラッチの天井画、更にSerassiのパイプオルガンが光っています。
グエルチーノのフレスコがあるクーポラに上るには午後の予約という事で、今回は見上げることに。只明かりがなく、次回にの楽しみにとします。

今回待ち合わせた方が予約して下さった馬肉の美味しいレストラン『Antica Trattoria Dell'Angelo』
まずは、ニョッコ・フリットと生ハムなどサルミをピアチェンツァの郷土ワイン『Gutturnio』(ブドウはクロアティーナとバルベーラ)、暑いので微発泡を選んで爽やかに頂きます。
州境ですがここはエミリアロマーニャ州なんだと実感した瞬間でした。
そしてワインを入れる容器が特徴的です。Scodella(スコデッラ)という磁器に入れて頂く伝統が見られる場所も減ったとか。調べると元々Ginoriが造ったそう...

馬肉はステーキだけでなく、煮込みやタルタルまで。ピエモンテではファソーナ牛のタルタルをよく食べますが、馬肉は初めて。鉄分豊富とあって色は血液のようで、ほんのり甘味を感じる濃さがあります。しかし臭みもなく、意外とさっぱりしていて美味しい!
素晴らしいレストランでもがっかりさせられる事があるのがオリーブオイルですが、この店のオリーブオイルはトスカーナ産でフレッシュな青みがあり、お肉にピッタリ合いました。
よく来ているという知人は初のロバ肉(ASININA)の煮込みに挑戦。味見させて頂いたら、とっても柔らかく、これも臭みがなく、牛ほほ肉のようです。

メインの広場はカバッリ広場(Piazza dei Cavalli)、騎士の広場ということで馬に所縁があるんですね。平日の昼下がり、人はほとんどいませんでした。


シャンデリアLampadarioが美しいChiesa Ortodossa di San Fermo(サン・フェルモ正教会)
とても小さな教会で、祭司の方がまたとても親切で、犬も玄関先に置いて下さり、明かりも付けて下さいました。一見の価値あり、とても厳かなシャンデリアでした。

知人のAcoさんとはお仕事?で知り合ったのですが、ようやく対面を果たし、ワインを頂きながらゆったり時間を過ごしました。ピアチェンツァの時間の流れ方が私には非日常的に、とても気に入ってしまいました。
次回観たいところを予習したのでメモっておきます。
1)聖マリア・イン・カンパーニャ教会 Chiesa di Santa Maria in Campagna
1095年に開かれたピアチェンツァ公会議で法王ウルバーノ二世が第一回十字軍をエルサレムに向けて送る事をここで決めたそうです。イル ・ポルデノーネの作品が見られます。
2)聖シスト教会 Chiesa di S.Sisto
主祭壇にある【ラッファエッロのシスティーナの聖母】はコピーで、今ドレスデンにある有名な作品は元はこの教会にあり、1754年に売却されたそうです。珍しくキャンバスを使用。
3)ファルネーゼ宮殿 Palazzo Farnese
馬車コレクションと、”エトルリアのレバー”と呼ばれる貴重な収蔵品があります。
4)コッレージョ アルベローニ Collegio Alberoni
アントネッロ・ダ・メッシーナの『Ecce Homo』のひとつがここに所蔵されています。ちょうどピアチェンツァ・カットリカ大学の真ん前です。博物館ではないので要予約だそうです。
2025.06.26