2025年7月 3日 (木)

Alpignanoの街にはもうひとつ、え、こんな場所に?という発見がありました。
1880年イタリアで白熱電球 (lampada a incandescenza )を発明したのは、Alessandro Crutoだったんです。
彼の発明を完成させたのが、あのトーマス・エジソンだったという訳です。
偶然にも2人は同じ年1874年の生まれです。

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彼の功績のお陰で電球製造工場がここAlpignanoにあり、重要な産業となりました。
女性や子供が働いていたそうです。
当時電機メーカーFILIPSもここに支店、工場などがあり、そのリタイアした社員たちがボランティアでこの博物館を運営しています。

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子供たち向けにも無料で見学会を行っており、その際見せるのがこの簡単電球作りです。
ジャムが入っていた瓶とフィラメントにシャーペンの芯を使って、両端を電極としてつなぎます。
フィラメントはカーボン(炭)なので、鉛筆の芯が代用できるんですね。
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アレッサンドロ・クルトは、初めはカーボンのクリスタル化(結晶化)を研究しており、人口ダイアモンド作りに励んでいました。

その後変遷を経て、1880 年 3 月 4 日にトリノ大学物理学実験室で、最初の電球を点灯しました。

1900年代初期に、彼の仕事に関連して、『Dora』ドーラという自動車メーカーがアルピニャーノに誕生します。

今流行りの電気自動車のまさに先駆け、馬車型の電気自動車が開発されていました。

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アルピニャーノの街には美味しいジェラート屋さんがあります。

そこで名物の『電球型のドルチェ』を頂きました。

電球 Lampadinaと書かれています。とっても甘かったです~。

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真ん中の写真は水飲み場で、トリノではシンボルのToro獅子の口から水がでています。

よって、トリノではTorèt と呼ばれています。

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暑かったので、リモナータが美味しかった!

Alberto Cruto博物館:https://www.ecomuseocrutosognodiluce.it/il-sogno-di-cruto/

アルピニャーノの驚き①活版印刷を現在も実践している出版社・印刷所タッローネ・エディトーレ:https://www.talloneeditore.com/ の記事はこちら:
 
2025.6.28  con Chiara e Laura di Scuola leonardo da vinci Torino, anche Amore.
 
2025年7月 1日 (火)

 
トリノからたった15分電車で行くと新たな発見がありました。
Alpignano駅から歩いて15分ほどのところに今も昔のやり方、つまりグーテンベルクの活版印刷で本作りを行っている『Tallone Editore』。 

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タッローネ氏は私を見るなり、和紙を名古屋の方から入手して使用していると、半ば自慢げに話してくださり、日本とのつながりを感じ、嬉しく思いました。
ここは活版技術を駆使した印刷所でもあり、また出版社でもあり、興味深いものが溢れていました。
紙の種類もさながら、インクは黒色だけでも100種類あるそうです。

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1700年代の活版印刷のアトリエ’atelier tipografico settecentesco】
3世紀にわたる ディジョン(Dijon)に始まり、パリ、そして1959年ここアルピニャーノに伝わる。
 

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Tallone活版印刷所では、文字を彫刻刀(bulino)で手彫りする。スタンプの材料は主に錫、鉛だとか。

文字の大きさは毎回、本のサイズに合わせる。真ん中の写真はある本の一ページだが、改行時に文字が切れないよう、言葉の間隔を調整している。

フォトポリマー樹脂など使用せず、パソコンのクリックで文字を打つこともなく、果てしなく時間のかかる手作業です。しかし、本の出来上がりを見ると風合いのある、代え難いものだと実感します。

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真ん中の写真は昔から使用される紙のカッターです。上のハンドルを手で回すと刃が斜めに降りてきて、カットがきれいに仕上がります。

右の写真は1400年代、つまりグーテンベルクが印刷業を始めた頃にイタリアに伝わった場所と年代が記されている。やはりローマ近郊に一番先に入ってきたようです。

活版技術そのものは中国や韓国が先だそうで、それをヨーロッパで印刷業として確立させたのがグーテンベルクだそうです。 

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【文字スタイルのアーカイブ l’archivio letterario del Novecento】

1930年代にアーティストたちによって文字スタイル(フォント)が開花した。特に広告の対象、目的に合わせてあらゆるデザイン文字が生まれた。現代ではその復刻版ともいえる文字が多様に使用されている。もちろんコンピューター仕様ですが。 私から見るととてもスタイリッシュな文字たちだ。

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 森の中に佇むこの工房は、緑と優しい日差しに囲まれ、癒しの空間です。

この環境で貴重な手工芸の本が生まれるんですね。

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お嬢さんも家業を引き継いでらっしゃいます。この部屋にはここで出版された本のサンプルが保管されています。

真ん中の写真は『ピノキオ』の原作で、挿絵もここで作ったそうです。紙の色は淡いブルーでシチリアの紙製作所のものだそうです。

フォントは『ガラモンド』、とても読みやすいので、定番の人気だそうです。なんとこの本600ユーロするそうです。

右側はレオナルド・ダヴィンチの『アトランティック写本』Codice AtlanticoにあるLudovico il Moroへの手紙で、ダヴィンチの初めての履歴書だそうです。

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【 parco con il mulino da carta, gli alberi secolari e le locomotive a vapore】

お庭にはオリーブオイルの搾油と同様な石臼があり、その昔紙づくりに使用されたものです。

森は樹齢100年以上の樹が生い茂っています。

そして蒸気機関車がこんなところに。 その昔、本と交換して入手したコレクションだそうです。それほど印刷した本が高価だったんですね。

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Editore italiano (Bergamo 1898 - Alpignano 1968)
 
1938年に出版社をパリで創立。 Maurice Darantièreを活版印刷技術の師として,彼から印刷プレス機を譲り受ける。マレ地区のあるホテルで 限定作品の数々が生まれた:i Canti di Leopardi, la Phèdre di Racine, le Lettres portugaises
チャールズ・マリン(1949年)がデザインした新しい活字よる彫刻でラディゲール鋳造所の型が造られ、『Promessi Sposi』(1951-52年)』3巻を印刷した。
その後1960年にここAlpignanoに印刷所を移し、今も家族で続けている。
  
タッローネ・エディトーレ:https://www.talloneeditore.com/
 
アルピニャーノの驚き②白熱電灯を発明したのはイタリア人Alberto Cruto の記事はこちら:
http://lci-italia.com/2025/07/lampadina.html
 
2025.6.28  con Chiara e Laura di Scuola leonardo da vinci Torino, anche Amore.
 
 
2025年6月30日 (月)

初めて、PIACENZAに来ました。滞在中のトリノからフレッチャロッサ(特急電車)でミラノで乗り換え、合計2時間ちょっとで到着。特にMilano-Rogoredo~PiacenzaのEurocityは空いていて、冷房もしっかり、とっても快適でした。

まずは駅から10分ほど歩きピアチェンツァ大聖堂(La cattedrale di Santa Maria Assunta e Santa Giustina) へ。

お昼休みがあるので、午前中のうちにやってきましたが、なんと正面は修復中で見られませんでした。12世紀頃のロマネスク様式の大聖堂は、ピンク色のヴェローナ大理石が下半分に使用されているそうです。

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中に入るとはカミッロ・プロカッチーニとルドヴィーコ・カラッチの天井画、更にSerassiのパイプオルガンが光っています。

グエルチーノのフレスコがあるクーポラに上るには午後の予約という事で、今回は見上げることに。只明かりがなく、次回にの楽しみにとします。

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今回待ち合わせた方が予約して下さった馬肉の美味しいレストラン『Antica Trattoria Dell'Angelo』 

まずは、ニョッコ・フリットと生ハムなどサルミをピアチェンツァの郷土ワイン『Gutturnio』(ブドウはクロアティーナとバルベーラ)、暑いので微発泡を選んで爽やかに頂きます。

州境ですがここはエミリアロマーニャ州なんだと実感した瞬間でした。

そしてワインを入れる容器が特徴的です。Scodella(スコデッラ)という磁器に入れて頂く伝統が見られる場所も減ったとか。調べると元々Ginoriが造ったそう...

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馬肉はステーキだけでなく、煮込みやタルタルまで。ピエモンテではファソーナ牛のタルタルをよく食べますが、馬肉は初めて。鉄分豊富とあって色は血液のようで、ほんのり甘味を感じる濃さがあります。しかし臭みもなく、意外とさっぱりしていて美味しい!

素晴らしいレストランでもがっかりさせられる事があるのがオリーブオイルですが、この店のオリーブオイルはトスカーナ産でフレッシュな青みがあり、お肉にピッタリ合いました。

よく来ているという知人は初のロバ肉(ASININA)の煮込みに挑戦。味見させて頂いたら、とっても柔らかく、これも臭みがなく、牛ほほ肉のようです。

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メインの広場はカバッリ広場(Piazza dei Cavalli)、騎士の広場ということで馬に所縁があるんですね。平日の昼下がり、人はほとんどいませんでした。

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シャンデリアLampadarioが美しいChiesa Ortodossa di San Fermo(サン・フェルモ正教会)

とても小さな教会で、祭司の方がまたとても親切で、犬も玄関先に置いて下さり、明かりも付けて下さいました。一見の価値あり、とても厳かなシャンデリアでした。

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知人のAcoさんとはお仕事?で知り合ったのですが、ようやく対面を果たし、ワインを頂きながらゆったり時間を過ごしました。ピアチェンツァの時間の流れ方が私には非日常的に、とても気に入ってしまいました。

次回観たいところを予習したのでメモっておきます。

1)聖マリア・イン・カンパーニャ教会 Chiesa di Santa Maria in Campagna
  1095年に開かれたピアチェンツァ公会議で法王ウルバーノ二世が第一回十字軍をエルサレムに向けて送る事をここで決めたそうです。イル ・ポルデノーネの作品が見られます。

2)聖シスト教会 Chiesa di S.Sisto

主祭壇にある【ラッファエッロのシスティーナの聖母】はコピーで、今ドレスデンにある有名な作品は元はこの教会にあり、1754年に売却されたそうです。珍しくキャンバスを使用。

3)ファルネーゼ宮殿 Palazzo Farnese

馬車コレクションと、”エトルリアのレバー”と呼ばれる貴重な収蔵品があります。

4)コッレージョ アルベローニ Collegio Alberoni

   アントネッロ・ダ・メッシーナの『Ecce Homo』のひとつがここに所蔵されています。ちょうどピアチェンツァ・カットリカ大学の真ん前です。博物館ではないので要予約だそうです。

2025.06.26

2025年6月26日 (木)

イタリアにはスプマンテ(瓶内2次発酵、メトドクラシコ)に特化した地域がいくつかあり、中でも有名なのは、ロンバルディア州フランチャコルタ、トレンティーノ・アルトアディジェ州トレントDOC,そして、ここピエモンテ州アルタランガDOCGです。

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Sboccatura

  『コントラット』で長年、デゴルジュマン(Sboccatura)(澱引き)の作業を担ってきたシャンパニスタ(と呼ばれていたそう)。

とてもお話し好きで語りながら、実際に昔のやり方を再現してくれました。

 https://www.youtube.com/shorts/CxejJrl9GXc



更にルミアージュ(動瓶)も実演してくれました。ここ『コントラット』では今でもこの工程を手作業で行っているそうです。 (下の真ん中の写真)

廻す角度は手が覚えているんですね。

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この『コントラット』が有名な理由のひとつには、この地下大聖堂セラーが、2014年ユネスコの世界遺産に登録されております。

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今の当主はGiorgio Rivetti氏です。 いかに土地、畑、郷土性が重要かを語ってくれました。

エプロン姿はGiogioさんのお姉さんです。お姉さんも畑が大事で、ずっと土、自然と向き合って働いてきたと話してくれました。

そして、今日は彼女の手料理を頂きました。

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ピエモンテ州アスティ県カネッリの町に『コントラット』はあります。

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2025.06.06  LCI-Kyoko

2025年6月24日 (火)

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ピエモンテ州イヴレアにColleretto Giacosaという町(集落)があります。コッレレット ジャコーザは『Madama Batterfly』(蝶々夫人)のリブレットを書いた作家の名前で、彼が生涯過ごした邸宅があります。ある部屋は日本の調度品で飾られているそうですが、一般公開はされていません。

偶然の出会いで、この町で茶道のプレゼンとお茶を振舞うことになりました。

まず、町をよく知る婦人がコッレレット・ジャコーザを歩いてガイドしてくれました。2

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『リストランテ デル モンテ』はシェフのルカさんとお姉さんのガヴリエラさんをメインに家族経営の郷土料理レストラン。ガブリエラさんはトリノの語学学校スクオーラレオナルドダヴィンチの先生もあり、私と繋がる理由です。

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通常の営業の他に毎月テーマを変えた料理イベントを催しているそうで、今回はこの辺りのERBE(ハーブ)を使ったランチを提供しておりましたが、本当にLUCAさんの料理は繊細で素直に美味しいです。

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シェフのルカさんと打ち合わせ。 どら焼きと生チョコを食べたこともないのに、作ってみたと言って

今回の濃茶の主菓子に使用しました。

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アモーレ(犬)はChiaraさん(トリノ校長)と一緒に参加。

茶道の歴史、そして抹茶のことなどプレゼンしました。

トリノの町中では『SUSHI』という言葉が定着し、沢山のSUSHIレストランが見られますが99%中国人経営のようです。日本茶を扱う店も数軒見ましたが、今回の参加者は初体験だったようです。

1人スポーツジャーナリストのカメラマンをなさっていたGiovanniさんが日本に先日行ってらして、大変気に入っておられました。私の代わりに日本のすばらしさをしっかり語って下さっておりました。

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ご参加された方がたの反応は、濃茶はAMARO(苦い)というか独特の風味で、ドルチェがないとなかなか厳しい。薄茶の方がやはり飲みやすい。どちらもまた飲んでみたい、美味しかったと仰ってました。

また『Ospitalita'おもてなし』『Eleganza エレガント』といったお褒めの言葉もたくさん頂戴し、私自身にとっても良い経験となりました。

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Giovanniさんが撮って下さったビデオ

https://www.youtube.com/shorts/ALR4RiL4a1c

2025年6月22日(日) Ivrea-Colleretto Giacosa- Ristorante del Monte


地方誌『Sentinella』の記事に掲載されました。

Sentinella_pubblicita

COLLERETTO GIACOSA. Sarà una mattinata dedicata alla Madama Butterfly di Giuseppe Giacosa, quella che si terrà, domenica 22 giugno, al ristorante Del Monte di Colleretto Giacosa. Un viaggio tra cultura, natura, tradizioni e gusto. La cucina dello chef Luca Berolatti incontrerà un'ospite d'eccezione: Kyoko Matsuyama, sommelier della cerimonia del tè giapponese. Sarà lei ad accompagnare i commensali nel suggestivo rito tradizionale giapponese del tè.

La giornata, però, comincerà già prima del pranzo, con un momento di scoperta del territorio e della sua storia. L'appuntamento sarà infatti per le 11.15 al piazzale antistante il cimitero di Colleretto Giacosa. Da lì, si partirà per una passeggiata attraverso i luoghi che furono cari al librettista di Giacomo Puccini, arricchita da aneddoti e racconti sulla vita dello scrittore e drammaturgo canavesano scomparso nel 1906 e su una delle sue creazioni più celebri: la Madama Butterfly. L'evento proseguirà appunto alle 12,30 con il pranzo al ristorante Del Monte. Al termine, il dessert ideato dallo chef canavesano sarà accompagnato dall'originale tè verde Matcha giapponese. Nella tradizione orientale, il rito del tè si protrae per ore e, come in questa speciale occasione, conclude il pasto. Kyoko Matsuyama, che da molti anni si occupa di far incontrare la cultura italiana con quella giapponese, indosserà per questa occasione il suo kimono da cerimonia e guiderà i presenti nella degustazione di questa antica bevanda.

2025年6月 1日 (日)

これからイタリア語を始めたい方、イタリア留学に備えたい方、イタリア旅行を考えている方へ

Lci


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【受講料】33,000円(税込)


【お申込み方法】こちらのお申込みフォームにご入力ください。


【学習内容】テキスト Lezione 1- Lezione 4の途中まで

◎初対面の挨拶

◎自己紹介する (ーARE動詞、単数名詞、冠詞、前置詞、疑問詞)

◎レストラン、カフェ(BAR)での会話、注文について (ーERE動詞、複数名詞、定冠詞、疑問詞)

◎自由時間の使い方(ーIRE動詞、不規則動詞、前置詞、曜日、~が好きですの表現)


【お休みなどの対応】

LCIグループレッスンの場合、ご都合によって、オンラインで参加することもできます!

また、お休みされる場合、レッスンビデオをお送りいたしますので、ご自宅で学習して、無理なく次のレッスンに参加頂けます!


【初回レッスンで学ぶ『初対面の方との会話』】

VIDEO① 自分の名前を言って、相手の名前を尋ねる


YouTube: イタリア語講座 初対面のあいさつ①- LCIイタリアカルチャースタジオ


VIDEO② 自分の出身地を話して、相手の出身地も尋ねましょう。


YouTube: イタリア語講座 初対面のあいさつ②- LCIイタリアカルチャースタジオ

VIDEO③ 自分の住んでいる場所を言って、相手の在住地を尋ねる


YouTube: イタリア語講座 初対面のあいさつ③- LCIイタリアカルチャースタジオ

VIDEO④ 自分の仕事を話して、相手の仕事も尋ねましょう。


YouTube: イタリア語講座 初対面のあいさつ④- LCIイタリアカルチャースタジオ

VIDEO⑤ まとめ、全部通して、初対面の挨拶をしてみましょう。


YouTube: イタリア語講座 初対面のあいさつ⑤- LCIイタリアカルチャースタジオ


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※事前に体験レッスン(無料)受付中です。

LCIイタリアカルチャースタジオ  

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2025年5月26日 (月)

5月10日(土)日本時間18:00~ ブライダのカンティーナと繋いで開催

インポーター:(株)フードライナーとのコラボにて実現しました。

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朝のトリノは雨模様でしたが、現地9時に着いた時はすっかり上がっていました。2
Braidaはピエモンテにいると、レストランでもエノテカでもよく見かけますし、またバルベーラ生産者のリーダー的存在だということを実感します。

このセミナーでブライダの歴史、なぜ有名なのか、つまり創設者Giacomo Bolognaの功績から、現代の環境変化がおびただしい中、発展し続ける現在の当主までご紹介いたします。

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 プレゼンの写真とビデオはこちらのリンクからご覧ください。https://docs.google.com/presentation/d/1Ug-tn5Rfs-Z40g5un4d-NV_zDMhmXDkYRWVYzqppvFE/edit?usp=drive_link

または下記リンクからダウンロード

braida_fotovideo_1.pptxをダウンロード

6ワインリゾートのお部屋から朝焼けの景色

1-歴史、ジャコモ・ボローニャ氏の功績、名前の由来、現当主について

『BRAIDA』の場所はモンフェッラート‐アスティのRochetta Tanaroの町にあります。ラファエラさんのおじいさまに当たるGiuseppe Bologna氏がこのいくつか畑を持っていらして、息子つまりBRAIDA創業者のGiacomo Bologna氏に受け継がれました。

苗字がBOLOGNAなのに、BRADAという名前はどこから来たのでしょうか。

おじい様は当時「Pallone elastico, Pallapugno」という手をラケット代わりにしてボールを打つスポーツをなさっていて、とても強かったところから、当時のチャンピオン、ブライダさんに似ていると、みんなにブライダと呼ばれていたそうです。よって息子はブライダの息子と呼ばれました。

というのも、この地域に4つの同じ苗字BOLOGNAのファミリーがいたので、区別するために、例えば、レストランを経営する家族は「ボローニャ ディ・ラザーニア」と愛称、あだ名をつける習慣があったんです。

そうして、1961年にGiuseppe氏がワイナリーをオフィシャルに開業する際に「ブライダ」と命名した訳です。

1961年 今日のテイスティングワインに選んだ「MONELLA」バルベーラのフリッツァンテが最初のワインです。この辺りではバルベーラ、モスカート、グリニョリーノが土着品種で当時から栽培されていますが、バルベーラは微発泡の軽いテーブルワインとして親しまれていました。

1969年、ASTIの国内コンクール( Douja d’Or di Asti )で金メダルを獲得したので、ジェノヴァ、ミラノ、トリノのフェアに無償で参加する権利を獲得し、これはGiacomoのバルベーラを世に知らせるきっかけとなりました。

Giacomo氏のワインの評価について、分かり易い例として、ルイジ・ヴェロネッリによるGiacomo氏のエピソードをお話ししたいと思います。

ルイジ・ヴェロネッリは1950年代~活躍した美食家でありワインや食の業界に大きな影響を与えたジャーナリストです。Giacomo氏が若くして亡くなったとき、彼のワインの素晴らしさだけでなく、人柄の素晴らしさにとても残念だと語っています。

初めて未だ無名のGiacomo氏に出会ったのは1950年頃のジェノヴァでのコンクールでした。Giacomo氏がVeronelliに自分のワインをテイスティングするよう勧めたところ、Veronelliは2日前にBOLOGNAのワインは飲んだのだけれど好みではなかったのだと話します。ところが、あとでBologna違いだったことが分かり、改めてGiacomo氏のワインを飲んだとき、一目ぼれしたそうです。

その後、ジャコモ氏との交流は深まり、1970年代ヴェロネッリはジャコモ氏の他、フランチャコルタで今では有名なMaurizio・Zanellaと共にカリフォルニアのレストランに招かれ、カリフォルニアのカンティーナを巡ります。そしてカリフォルニアワインの成功のカギのひとつに、有能なエノロゴ(醸造家)(プリンチペ・アンドレ・チェリスチェフ californiano André Tchelistcheff)の働きがあったことを知ります。彼はバリックを使ってカベルネやメルローなど決まった品種のワインを造っていました。そこでジャコモ・ボローニャ氏はヴェロネッリに言ったそうです。「確かに美味しい、けれど繰り返しである。飽きて仕舞うだろう」

その後、1982年にバルベーラとバリックを合わせるという改革をして造られたのが「Bricco Uccellone」です。今日のテイスティングワインですが、当時、先程話したカリフォルニアのエノロゴ、アンドレも成功を認めたそうで、バルベーラの地位を上げることに成功したのです。バルベーラのブドウは酸が高いことが特徴ですが、糖度も高くアルコール度が上がりやすい。それに対しタンニンが少ないので、バリックを使用することで木からタンニンを補うことができ、完全なワインに仕上がっているのです。

Giacomo Bologna氏を語るには足りませんが、彼の思いを引き継いで、BRIADAを発展させ続けているのは2代目、ラファエラさんとジュゼッペさんの兄弟です。そして更にその子供たちがいらっしゃいます。

写真は当日朝撮ったブリッコウッチェッローネの畑とバルベーラ(右写真)とモンテブルーナの畑とバルベーラ(左写真)です。

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BRAIDAは 5つのエリアに畑を持って、それぞれに適したブドウを育てています。

◎Rocchetta Tanaro 標高160m-

 砂質と粘土質が同等の割合に含まれた土壌; アロマ、濃厚な風味が生まれます。

 ◎Castelnuovo Calcea 230m- (il bacialeのワインのブドウ)

砂質、石灰岩:軽く、熱を地中まで通しやすいため、根っこが早期に働き始めます。

 ◎Costigliole d'Asti-240m- (主にLa Monellaのブドウ)

粘土質、石灰質、最良の日照;ボディと濃厚な香りが生まれます。

◎Mango d'Alba(LANGHE)500m-(ナシェッタ、シャルドネ)

石灰質、砂質、水はけ良し、植物の生命力が強い。過度の生産量にはならない。

◎Trezzo Tinella (LANGHE)450m-(ナシェッタ、シャルドネ)

砂質と石灰質の泥灰土(マール)、南向き、すり鉢状で標高が高いので昼夜の気温差がしっかり、ブドウの成熟はゆっくり。 

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 【 ワインテイスティング】

①白 イルフィオーレ(2023) Chardonnay 70% Nascetta 30%  セミアロマティック品種

②白LA  REGINA (2023)  ナシェッタ(ナ・チェッタ)“Nas-cëtta” セミアロマティック品種

Langhe DOC Nascetta

③赤 ラモネッラ  バルベーラの微発泡ワイン(シャルマ法)
Barbera del Monferrato frizzante DOC.

10日マセラシオン、4か月以上密閉ステンレスタンク

④赤 モンテブルーナ  温度管理したステンレスタンク2週間アルコール発酵 大樽1年熟成。

⑤赤 ブリッコウッチェッローネ
畑のある丘にL’Uccellone というあだ名の女性が住んでいた。女性の鼻は鳥のくちばしのようだった、いつも黒い服を着ていたことから名前が付いた。

20日間マセラシオン、バリック12か月、瓶内で1年熟成

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近くの親戚が経営するレストラン 『I BOLOGNA』

2025年4月10日 (木)
2025年3月29日 (土)

トリノ『Palazzo Caglignano』カリニャーノ宮はサヴォイア家レジデンスのひとつ、カリニャーノの王子の私邸で、リソルジメント博物館があります。
そんな素晴らしい建物で行われたバローロとバルバレスコだけのワイン試飲会。

イタリアの中でもピエモンテならではのイベントだと思います。

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ここで気になっていた生産者にかなり会うことが出来ました。

BIBENDA/FIS/WSAイタリアワインソムリエコースの講師、Edoardo氏より勧められた

『AZELIA』は香りの広がりが素晴らしく、Morbidezza(柔らかさ)とDurezza(硬さ、酸やミネラル、タンニン)のバランスがとれており、余韻が長い、何よりも感動を呼びます。

生産者Lorenzo氏が愛する畑SANROCCOが人気のようでしたが、MARGHERIAも優しく若々しいけれどとてもエレガントで気に入りました。

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『Fratelli Alessndria』はVerdunoにあり、実はペラヴェルガを頂いて知ったのですが、バローロも美味しかったです。

同様に『Castelllo di Verduno』もペラヴェルガを作っています。ここは歴史的に有名なカンティーナでバローロ・バルバレスコもあります。

バローロはヴェルドゥーノの土壌から特有の香りがありました。

土の生産者もそうでしたが、CRUによる違いがよく表現されていることに改めて感心しました。

PIRA E& FIGLI CHIARA BOSCHIS,  PIRA, BORGOGNO... 

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BRALEも小さな家族経営ですが、Barolo村にあり気に入りました。

その他、L'ASTEMIA の生産者はとてもSIMPATICO親しみ易く、一度見学に行ってみようと思います。

PODERI COLLA: こちらもEdoardo氏のお勧めでしたが、やはりSerralungaに畑があり、Serralungaといっても広いので

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PODERI COLLAは Monforte d'alba にあるBUSSIAの畑のバローロでしたが、BUSSIAは非常に広いので、更に区分けした方がよいと、生産者は話していたほど、仕上がりが異なるようです。

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RIZZIはバルバレスコ(TREISO) も女性的な優しいネビオロでした。

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東京でもこんなテイスティング会があればと思った次第です。15:00-20:00とオープンしてましたが、私は2時間で十分満足して帰りましたが、ソムリエ談義しながらゆっくり過ごすのも楽しいでしょうね。なぜか男性が非常に多かったです。

2025.3

Kyoko M

5月10日(土)日本時間18:00~19:00 

当主Raffaella Bolognaさん自ら登場されます!

私(Kyoko.M)が現地に行って、畑、カンティーナの様子をお伝えします。
更にブライダと一緒にテイスティング解説いたします。

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近年バルベーラはネッビオーロに匹敵するほど重要視され、クオリティも上がっています。そのきっかけを作ったブライダについて学んでみましょう。

BRAIDA ブライダについて】バルベーラの地位を確立したブライダは歴史的に重要ですが、ピエモンテに居りますと現在もバルベーラ生産者のリーダー的存在だと強く認識します。
ピエモンテ州ロッケッタ ターナロ村は人口1400人余りの小さな村。豊かな自然に恵まれ、夏は熱く冬は寒いという大陸性気候で、砂質と粘土質が同程度の土壌。
創業者のジャコモ ボローニャ氏は天才的な感性を持った醸造家でもあり、酸が強く安売りされがちだったバルベーラを、畑の改良とバリックによる熟成で、味わい深いワインへと昇華させました。そのブライダを受け継ぎ発展させているのが、ラッファエッラとジュゼッペ。近年の地球温暖化への対応として東や北向きの畑を新たに購入するなど、彼らの挑戦は続いています。


◇◇◇ワインセット特別販売+イタリアの生産者とライブセミナー

皆さまには【特別ワインテイスティングセット】を4種類作って頂きました!
※複数ご注文可。※価格は消費税、送料込み(本州四国九州)(北海道はプラス440円)
 ※複数ご注文の場合
送料再計算され、よりお得です!

1⃣ (赤) 1本セット  11,800円
 バルベーラ ダスティ ブリッコ デル ウッチェッローネ
 Barbera D’Asti DOCG Bricco dell’ Uccellone
  バリックを使用し『伝説のバルベーラ』として世界的に知名度と評価が高い。

2⃣(赤+赤微発泡)2本セット  7,600円
 ①バルベーラ ダスティ モンテブルーナ Barbera d’Asti DOCG Montebruna
  大樽で熟成したバルベーラ100%

 ②ラ モネッラ  La Monella Barbera del Monferrato Frizzante DOC
ブライダで最初に造られた、バルベーラ100%の微発泡。

3⃣(赤+白)2本セット  7,900円
 ①バルベーラ ダスティ モンテブルーナ Barbera d’Asti DOCG Montebruna
  大樽で熟成したバルベーラ100%

 ②ラ レジーナ ナシェッタ La Regina Langhe Nascetta DOC
 ミネラルとフルーティのバランスが特徴的な土着品種ナシェッタ100%

4⃣(白+白)2本セット  6,950円
 ①ラ レジーナ ナシェッタ La Regina Langhe Nascetta DOC
 ミネラルとフルーティさが特徴的な土着品種ナシェッタ

 ②イル フィオーレ Il Fiore Langhe Bianco DOC
  シャルドネとナシェッタのバランス良いブレンド、2,3年寝かせると満足度上昇。

◇◇◇【日時】5月10日(土)18:00~19:00 @ZOOM利用

  今回はビデオ撮影し、参加できない場合も見逃し配信を行います。



【お申込み方法】Emailまたはフォームにて下記内容をお送りください。
 ◇氏名
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 ◇受取希望日・時間帯 (任意)
 ◇5/10Webセミナー参加/不参加
 ◇生産者へのご質問内容(任意)

 Email: ivsjapan.reg@gmail.com
 フォーム:http://www.ivsjapan.com/application.htm

 皆様のご参加をお待ちしております!ライブでお会いしましょう!

【ご協力:株式会社フードライナー】

IVS Japan