イタリアワイン Feed

2020年9月17日 (木)

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 Dove si trova?≪場所は?≫ 

地中海に浮かぶシチリアに次いで2番目に大きいサルデーニャ島。

元首相ベルルスコーニも大好きなコスタ・ズメラルド(エメラルド海岸)の高級別荘地を始め、世界一のビーチともいわれる『ヴィッラシミウス』villasimius など、海が好きなイタリア人のヴァカンス先としても人気ですが、元々は海の文化ではなかったのです。

この島は内陸文化から発展していきました。そのエリアをバルバ‐ジャといいます。

BARBAGIA バルバージャ:

今ではNUORO(ヌオーロ)が一番大きな町でその周辺にいくつもの村、町がありますが、Gennargentuが1800m位ある一番高い山に続き、森や湖など大自然が広がります。

例えば、現在ではここにしか生息しない小柄の野生馬が集団で過ごしています。

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今日ご紹介するカンティーナは

『OLIENA』オリエナの町にある『カンティーナ・オリエーナ・ネペンテ』

1950年にオリエーナ郷土特有のカンノナウのワインの価値を世に知ってもらうため、オリエーナの有志によってグループを立ち上げました。

その後、コペラティーヴァ(協同組合)の形で創業しましたが、品質を重視することを目標にかかげて、近代の技術も取り入れながら、昔の製法をできるだけ引き継いでいます。


ガブリエーレ・ダヌンツィオ(詩人)の賛辞

1909年、ドイツ人作家Hans Barthが書いた本『Osterie d’Italia(イタリアのオステリア)』の帯にこう書いたのです。

 “Non conoscete il Nepente d’Oliena neppure per fama? Ahi, lasso!

「ネペンテ・ディ・オリエーナという有名でもないワインをご存じないとは、なんとあわれな!」

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Io son certo che, se ne beveste un sorso, non vorreste mai più partirvi dall’ombra delle candide rupi, e scegliereste per vostro eremo una di quelle cellette scarpellate nel macigno che i Sardi chiamano Domos de Janas, per quivi spugnosamente vivere in estasi fra caratello e quarteruolo. Io non lo conosco se non all’odore; e l’odore, indicibile, basta a inebriarmi”.

「一口飲めば、ここから去りたくなくなるでしょう。ヌラーギ時代前に造られたドムス・デ・ヤナスという岩を掘って造った小さな家に住んで、ワインの樽に囲まれて楽しく過ごすでしょう。香りのせいか分からないが、言葉では表せられない香りが心地よく酔わせてくれます。」

ガブリエーレ・ダンヌンツィオ (1863-1938)詩人、作家、更にファシスト運動の政治的活動も行ったことで有名。 

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NEPENTE ネペンテ の言葉

ギリシャ語に由来し、’Ne'は否定、'Penthos'は 悲しみを表します。

つまり、「悲しみを感じさせない」この言葉は昔から、ワインを表現する時に用いられます。

幸せや健康をもたらす魔法の薬のような役割だったのですね

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カンティーナ・ディ・オリエーナ・ネペンテのワイン

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カンノナウ ディ サルデーニャ DOC 

ソットゾーン:ネペンテ・ディ・オリエーナ
Cannonau di Sardegna DOC Nepente di Oliena

リモンタージュでしっかりと果皮の色、風味を抽出し、

セメントタンクまたはステンレスタンクで寝かせます。

仕上がりは14.5%までアルコール度は達しますが、酸度とまろやかなタンニンによってバランスを取っています。チェリーなど赤い小さな果実やバラやスミレの花の香りが漂います。スパイス香が余韻に感じられます。

ABBINAMENTI:未だ若いけれど力強さもあるカンノナウのワインですから、お肉料理やセミ熟成タイプのチーズは幅広く合います。




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カンノナウ・ディ・サルデーニャ DOC  クラシコ 

ソットゾーン:ネペンテ・ディ・オリエーナ
Cannonau di Sardegna DOC Classico Nepente di Oliena

 3000-5000Lの大樽で12か月寝かせます。

その際、澱と一緒に入れ、バトナージュをすることで澱の旨味成分をワインへ浸透させます。

アルコール度は15%まで達します。ハーブなどのスパイス香と果実の香りがしっかり。その香りは熟成感が漂っています。タンニンもより柔らかく、余韻がとても長い。
ABBINAMENTI:パスタ料理であれば濃い味わいのソースであったり、肉詰めしたラザーニャなどのパスタ、またローストや仔羊のフリカッセ(軽い煮込み)やシチューなど。青かびや熟成チーズにも合わせられます。


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カンノナウ ディ サルデーニャ DOC リゼルヴァ

ソットゾーン:ネペンテ・ディ・オリエーナ
Cannonau di Sardegna DOC Riserva Nepente di Oliena

 長熟タイプ!

大樽とバリックで6か月以上寝かせます。

その際、澱と一緒に入れ、バトナージュをすることで澱の旨味成分をワインへ浸透させます。

アルコール度は15%まで達します。複雑性豊かな香りが広がります。スパイス香、赤果実、仄かに甘いバニラ香など。またハーブ香は地中海沿岸に生育するマッキアメディテラネアとよばれるハーブや野花が感じられます。また木樽からくる木の香り。熟成と共に、まろやかさが発展していきます。

ABBINAMENTI:イノシシなどのジビエ系の肉で作ったラグーソースのパスタやハーブを効かせたお肉を詰めたラヴィオリ。ロースト料理。熟成チーズにぴったりです。

CANTINA DI OLIENA NEPENTE  ネペンテのワイナリーの連絡先:

Soc. Coop. Agricola Via Nuoro, 112 08025 OLIENA • SARDEGNA • ITALIA
e-mail: info @ cantinasocialeoliena.it


サルデーニャのカルネヴァーレ CARNEVALE in Sardegna

さて、タイトルの写真にあるように、バルバージャのカーニヴァルは独特です。

マスケラは町、村によって決まっており少しご紹介します。

①『マムトーネス Mamuthones』 (マンモイアダ村) 

②『イッソアドーレス Issohadores』(マンモイアダ村)

③『ブーエス Boes』(オッターナ村)

④『メルドゥーレス Merdules』(オッターナ村)

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とってもお勧めの宿泊先です!  

4つ星ホテル 『Su Gologone ス・ゴロゴーネ』

ここから車で10分ほどで海に出られますが、そこに、とっておきのホテルがあります。

『ポルチェッドゥ』(子豚の丸焼き)はもちろん、郷土料理が頂けます。

女性のデザイナーのこだわりでお部屋はひとつひとつデザインが違います。

余暇を過ごす、ヨガのスペース、パン作り体験、アクセサリー作り体験、絵画、散策など長期で滞在したい場所です。

https://www.sugologone.it/

私は2回行きましたが、1度目はガヴォイに泊まって見学だけ、2度目はひどい雨に降られ、満喫できなかったので、もう一度行って、必ずリベンジしたいと思ってます。



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2020年9月 5日 (土)

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 Dove si trova?≪場所は?≫ 

ヴァッレ・ダオスタ州はイタリア北西にあり、フランスとスイスの国境に接しています。

また人口12万5000人程の一番小さな州です。イタリア語とフランス語を公用語としており、

アオスタで出会った人たちは殆どフランス語も話していましたし、家族・親戚がフランスに住んでいたり、頻繁に行き来しているそうで、フランスがとても身近な印象でした。

東西に流れるドーラ・バルテア川があり、この川の周辺にブドウ畑、ワイナリーが点在しています。

州都のアオスタはローマ時代に建設された街で、碁盤の目に道が通っていて分かり易いです。

今回ご紹介するワイナリー『メゾン・アンセルメ』はこの街から車で15分ほどです。

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COPPA dell'AMICIZIA コッパ・ディ・アミチーツィア『友情のカップ』

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友人や家族が集まった時に、この木製の容器に用意した飲み物をシェアします。

飲み口が沢山ありますので、各自それぞれの飲み口を使って、一口飲んでは次の人に廻して、少しづつ飲んでいきます。

沖縄の泡盛で行う『御通り』のようなものでしょうか。

“GROLLA VALDOSTANA'' グロッラ・ヴァルドスターナとも呼ばれます。

中に入れる飲み物ですが、エスプレッソ、グラッパ、レモンやオレンジの皮、クローブ、シナモン、ジュニパーベリー、ジェネピーリキュールなどを入れ、容器の周りにグラッパを含ませた砂糖を載せていきます。 かき混ぜながら、少しづつ砂糖を崩して入れていくと、少し炎が上がり、フランベのようになれば蓋をして、出来上がりです。

アルコール度数は高いですが、美味しいです!

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≪お勧め≫アオスタのチェントロにあるオステリア!

こだわりの食材を使った郷土料理が頂ける家族で経営する『Osteria da Nando』オステリア・ダ・ナンド


  Maison Anselmet メゾン・アンセルメ の畑とブドウ

畑は MorgexChambaveの3つのエリアにあります。

①アルタ・ヴァッレ(高地の渓谷)Alta Valle :ブドウ:プティ・ルージュ、コルナッリ

②メディア・ヴァッレ(中程の渓谷)Media Valle : ブドウ:ピノグリや国際品種

③バッサ・ヴァッレ(低地の渓谷)Bassa Valle : ブドウ:ピノグリ Pinot Gris

畑の標高は600~950mと差があり、傾斜の度合いもさまざま。

ブドウの種類もその畑の状況に合ったものを選び、国際品種のピノネロ、ミュラートゥルガウ、シャルドネ~土着品種のプティ・ルージュ、コルナッリとさまざま。

土壌もmorenico 氷堆積、Sabbioso limoso砂質 と、場所によって異なります。

これだけ条件がいろいろだと、仕事も細かく変えていく必要があり、大変です。

al tempo stesso gioia (nei risultati) e dolore (nelle lavorazioni)! 

仕事は大変だけどブドウという実が結ばれるのは喜びです!

それぞれのエリアがブドウに継承する香り、味わい、特有の色、特徴も異なるので、同じブドウでもワインの出来が変わります。 

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この写真のように傾斜がきついので、岩や木で壁を作り段々畑にしており、全て手仕事です。

ヴァッレダオスタの気候は乾燥しており、雨量はとても少なく、それはサルデーニャよりも少ないそうです。

ブドウの成育に重要な朝晩の気温変化は風がもたらしてくれます。

 

ブドウの栽培方式もブドウに合わせて施しています。

◎アルベレッロ Alberello :土壌が貧しく気温が低い環境で植物サイクルが短い品種に適しています。

◎グイヨ Guyot:生産性の高いブドウやこの辺りの土着品種の大部分に適しています。収穫するブドウを豊かにする為、最初のブドウの実は切り落としてしまいます。

◎コルドーネ・スペロナート Cordone speronato:国際品種のブドウに合ってます。発芽時期が遅いため、この辺りの初春は未だ凍結もありますが、ブドウには影響が少ないようです。

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1978年~ワイン造りを始めたRENATO ANSELMET レナート・アンセルメさん。

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2013年訪問した際

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  シャルドネ 100%

    アカシアやカモミールの花の香り、またメロンや青リンゴのような複雑な香りがあります。

  アルプスのミネラルが豊かに感じられ、酸のバランスもよく、余韻が長い。



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 ドルチェワイン『ALRINE』

 ピノグリ 60%

 シャンバーヴ ミュスカ 30%

 ゲヴュルツトラミネール 10%

  黄金色に輝く、はちみつのような心地よい甘い香りが広がります。 ドライ・アプリコットやバニラ、桃の花、サフラン、といった複雑な香りです。 

甘さの中にも酸があり、青りんごのような爽やかさが感じられます。




 

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2020年8月20日 (木)

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 DOVE SI TROVA? ≪場所は?≫

全ての道はローマに通ず『Tutte le strade conducono a Roma』

ローマからアッピア街道を下って、近距離路線がメインのチャンピーノ空港から直ぐです。ローマはいわゆるチェントロ(旧市街)の外に広がっており、この辺りに来ると、喉かな風景が広がります。

今回は1940年代にここに住んでいた王子様【Principe Alessandrojacopo Boncompagni Ludovisi】がワイン造りをしたという歴史あるワイナリーをご紹介します。

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TENUTA DI FIORANO

Via di Fioranello, 19 – Appia Antica – 00134 Roma– Italia

 



 STORIA  ≪歴史≫

アルベリコ 王子の友人関係 

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生みの親、ビオンディ・サンティの子孫、タンクレディ・ビオンディ・サンティやワイン生産者であり、有名な評論家のヴェロネッリたち

素晴らしいワインを造ることに成功し、ローマという消費者の多い街が近いことから、どんどん人気を得るようになったのです。

ブドウの樹を全て引き抜いた!?

アルベリコ王子は、自己顕示欲が強い、また他の人を信用しないといった性格から、1998年に、なんと全てのブドウの樹を引き抜いてしまったのです!

1999年以降に、アルベリコ王子に同じ畑にブドウの樹を再植する許しを得てから、従弟やその息子のアレッサンドロが再開させていきました。

アレッサンドロはとても熱心で畑での栽培から、ワイン醸造までオーガニックを採りいれて今のワイナリーが出来上がりました。今では200ヘクタールの土地に、ブドウ畑だけでなく、オリーブや穀類や牧場が広がっています。



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実はアルベリコ王子が造ったワインは、古いカンティーナに保管され続けているそうです。と言っても本数はかなり少ないものです。



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FIORANOの白ワイン

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ブドウはグレケットgrechettoとヴィオニエviognier

樽でシュールリー(濾過せずに澱と一緒に寝かすこと)を行うため、色あいも黄金色に輝いています。

香りは以外な気もしますが、とても複雑で、ミネラルがしっかりと感じられます。熟し始めた白桃やビワの果実味がたっぷり。 また火打ち石やフレッシュなアーモンド、リンドウの花といった表現がふさわしいワインです。

やはり海に近い場所に位置しますので、潮風を浴びた酸度やミネラルを味わいに感じます。



FIORANOの赤ワイン

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ブドウはカベルネ・ソーヴィニオンとメルロー。

古い大樽で熟成させます。

色合いは濃厚な活き活きとしたルビー色。

香りはとても複雑で、タールがとても強く感じられます。またほんのり燻製やバルサミックな香り、カシスやブルーベリーといった果実。

繊細なタンニンがあり、木樽から来る甘い香りはありません。 余韻が長く続くエレガントな仕上がりです。



自然がいっぱいの敷地内の植物たち

ローズマリー、ミルト、オリーブ・・・

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ローマの喧騒から離れて、静かでのどかな自然いっぱいの空の下でこんなお食事を頂きながら

ワインのテイスティングが出来ます。

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(Kyoko Matsuyama)


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2020年7月29日 (水)

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イタリア90年代に活躍した小説家であり、映画監督のマリオ・ソルダーティ(Mario Soldati)はトリノ、つまりピエモンテ州に生まれました。

1954年に長編小説『偽られた抱擁』(Le lettere da Capri)でイタリア最高の文学賞である『ストレーガ賞』受賞しています。

同年代ではネオレアリズムの勢いに押され、日本での知名度は低いかもしれません。

ガッティナーラを訪れた時に、彼の記事や作品を眼にした、というより今回紹介する

『アンツィヴィーノ(Anzivino)』のワイナリーのオーナー Emanueleさんが教えてくれたのです。

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彼はガッティナーラの町の重鎮で、市長と一緒に町のために貢献されています。

そのゆとりは彼の造るワインにも感じられ、決して派手ではないですが、気前の良いワイン(Vino Generoso)のように感じられます。

この新聞記事をご覧ください。

マリオ・ソルダーティが『私のがッティナーラ』と呼んだのです。

 «Un sorso di Gattinara» ガッティナーラの一杯

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マリオ・ソルダーティは10年掛けて、«Da leccarsi i baffi»(舌鼓を打つ)というアンソロジーを出版しています。

イタリア中を旅して発見した素晴らしいワインや食事の数々について語っています。

 その中で、ガッティナーラについて、

当時1959年の頃は、道は真っ暗であったが、オステリア、バール、食料品店、サルミ加工肉店などは赤や黄色のネオンがあり賑やかであった。

ガッティナーラの食事については、

周囲にある丘陵地で造られるワインを一杯飲めば全て想像できますと。それほどワインも料理も美味しかったと感想を残しています。

小説家グレアム・グリーンとの関係

彼は. グレアム・グリーンの小説を映画化したことでも知られます。例えば『The Stranger's Hand』というスリルドラマ映画。

マリオは彼について、「不細工な、歪んだ、気持ち悪いとたいていの人が呼ぶ物事においても、真の美を見出だすことが出来る人だ」と評価しています。

因みにグレアム・グリーンの子孫が持っているワイナリーは『ポテンティーノ Castello di Potentino』!トスカーナの古城を建て直して住まいやホテルにし、その周りのブドウ畑では素晴らしいサンジョヴェーゼとピノネロを作っています。

オンラインワインナリー見学とテイスティング会がございます⇒こちら

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ANZI VINO アンツィヴィーノのワイン

FATICATO COSTE DELLA SESIA NEBBIOLO DOC

ファティカート・コステ・デッラ・セジア ネッビオーロ DOC

いろんなラベルを造ってらっしゃいますが、なかでも『ファティカート』は

名前も製法も面白いのです。

イタリア語で『ファティーカ』とは、苦労や努力を意味しますので、ファティカートは

『苦労や努力をしたワイン』なんですね。

収穫されたブドウはカンティーナに運ばれると、グラティッチと呼ばれる籐で編んだ風通しのよい棚にひとつひとつ寝かして、12月まで乾燥させます。

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醸造は円錐型の大きな木樽を使っておこなわれ、更に中―小サイズの樽で2年以上熟成させます。

最後にボトリングし、瓶熟成を行います。

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ここでお勧めは 『ガッティナーラ』へ行ったら、滞在はここのワイナリーのアグリツーリズモ!

2017年ツアーで訪れた際に、滞在しましたが、素朴で可愛らしいお部屋でした。

朝食もこんな素敵な煉瓦作りのお部屋やお庭のテラスで頂けます。

何といっても ここの人の温かさが感じられます。

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Anzivino: Corso Valsesia, 162 - 13045 Gattinara (Vercelli) Piemonte

info@anzivino.it | agriturismo@anzivino.it

telefono +39 0163-827-172 

(e' scritto da Kyoko Matsuyama)


 

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2020年7月26日 (日)

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第一回目のイタリアワインが選べる大人になる為の講座を開催いたしました。『イタリア北西部~ヴァッレ・ダオスタ州、ピエモンテ州、ロンバルディア州、リグーリア州』

✸赤ワインの醸造について

✸主要品種ネッビオロの話

✸ネッビオロで造られるワインについて

✸醸造酒と蒸留酒について

✸イタリアでレストランに行った時の会話

✸テイスティングの表現 イタリア語も!

いろんなエピソードを交えながら、笑ありの楽しいレッスンとなりました。

参加方法も教室にいらっしゃった生徒さんだけでなく、ZOOMで繋いで参加された方もおられましたよ!

普段ワインをよく飲まれる方がたなのですが、新しい発見もあり、こんなご満足のコメントを頂きました!

参加者様よりコメント

『初めて聞く事が多く、面白かったです。
皆さん、ワインの知識が豊富で驚きました。
今更ながら、“私はただ酒好きだっただけ”と笑ってしまいました。
少し知識を備えて、スマートにワインの注文が出来るようになりたいものです。今後も楽しみにしています。 』

 
『知らない事がいっぱいでとても興味深かったです。しっかり勉強して次回のイタリアを楽しみにしようと思いました。ありがとうございました。』
 

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地域毎に進めて参りますので、途中からでも参加いただけます。

またレッスン1は10月に再度行います。

この講座について詳しくはこちらをクリック

レッスン2『イタリア北東部:フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア、ヴェネト州、トレンティーノ・アルトアディジェ州』は8月の下記日程にて開催いたします。

ZOOMでオンライン参加もOK!

8月 8日(土)11:00~12:30
8月 9日(日)17:00~18:30
8月 12日(水)14:00~15:30

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イタリアワインを勉強には、こちらの本も是非ご覧ください。

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 LCIイタリアカルチャースタジオ
 
2020年7月22日 (水)

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Dov'e'? ワイナリー『ラナーリ』はどこにある?
 
~マルケ州・・・はイタリア中部のアドリア海に面しています。

 絵に描いたようなパノラマ 

マルケ州はアペニン山脈とアドリア海に挟まれておりますが、中の丘陵地はとても緩やかで

ドライブすると左右両側にブドウ畑が見渡せる場所や、先に海が見えたりと、絵に描きたくなるような

景色なのです。
 
このワイナリー『ラナーリ LANARI』はアンコーナの南東にある海沿いのモンテ・コーネロ国立自然公園の先です。
コーネロの名前からも分かるように、この辺りはロッソ・コーネロのワインの産地です。

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Leardo Lanari氏の情熱から約30年ほど前に創立されました。
今では息子であるルカさんと奥様のパオラさんが引き継いでおります。
 

 
 
 
 
 
 
 



 夏のバカンスにお勧め! 海と山に囲まれた丘陵地 
イタリアでも余り知られてないマルケですが、実は避暑地として過ごすアグリツーリズモも沢山あります。
海も近いので、昼間は海に行ってしっかり焼いて、夕方から海沿いのバールでアペリティーボをして、
丘の滞在先に戻ってきて、シャワーを浴びてから夜、レストランに出かけます。
車で少し行くと、隠れ家的なレストランが結構あります。
 

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剪定から始まって、収穫まですべて手作業で行っており、良く熟したブドウだけを手摘みします。

摘んだブドウは更にカンティーナで台の上で選び出します。それらのブドウを醸造し、ワインに仕上げていきます。

 
カンティーナはとても小さな空間ですが、お洒落なアレンジで親しみがあります。

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チームで一緒にワインを造る! Facciamo squadra e facciamo vino!
 
ルカさんは、醸造家(エノロゴ)はDott.Giancarlo Soverchia氏やDott. Roberto Potentiniとのチームワークのおかげで、素晴らしいワインが造れていると話しています。

  

 ラナーリのワイン  ロッソ・コーネロ 

  ここで『ロッソ・コーネロのワイン』の豆知識・・・

Denominazione(デノミナツィオーネ)について、ロッソコーネロはDOC,ですが、リゼルヴァになるとDOCGに指定されています。

使用するブドウ品種は Montepulciano(モンテプルチャーノ)を85%以上使用し、 Sangiovese (サンジョヴェーゼ)を最大 15%まで使用できます。

ラナーリの場合は100%モンテプルチャーノを使用しておりますので、モンテプルチャーノの個性がしっかり感じられます。

モンテプルチャーノのブドウは日本では 『モンテプルチャーノ・ダブルッツォ』が有名かもしれませんね。

マルケ州はアブルッツォ州の北に位置します。近いエリアで、同じ品種が採れるわけですが、少し北に位置する事もあり、ボディがありながらもミネラル感や洗練された味わいがあります。 

もともと、モンテプルチャーノのブドウは濃厚で、アルコール度数の高い、力強いワインに仕上げられます。香りはプラム・チェリーなどの果実にシナモン・ナツメグなどのスパイスが感じられます。

タンニンに関して量は多いとはいえ、緻密な滑らかさがありますので、口当たりは若干柔らかい印象です。

余談ですが、「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」というトスカーナのワインがあります。

この「モンテプルチャーノ」はワインの生産地の町名です。使用しているブドウはサンジョヴェーゼであり、モンテプルチャーノではありませんので、お間違えないように。

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LANARI 

Rosso Conero DOC Classico 
 
ぶどう品種:モンテプルチャーノ 100%
 
モンテ・コーネロ国立自然公園の中にある、Varanoの丘陵地に畑があります。
アドリア海から数百メートルの位置にありますから、海からの影響をしっかり
受けた特徴的なワインです。
ワインの色は濃いルビー色で、ボディも豊かです。チェリーの香りが特徴的です。
持続性もあり、長期熟成にも向いております。



 
 

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Fibbio
Conero DOCG Riserva “Fibbio”
 
単一畑“Vigna del Carcere” で造られるモンテプルチャーノだけのロッソコーネロのリゼルヴァです。
ここは石灰質の砂質土壌で、ミネラルのある繊細さが感じられます。
収量を下げて、個々のブドウの濃度をぐんと上げて、長期熟成に耐えられるリゼルヴァが出来上がります。



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2015年 完熟したブドウたちが収穫を待っているところを見学することが出来ました。

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近くのお勧めリストランテ情報! 本当に素晴らしかった...

Ristorante Opera Nova Della Marca 

『リストランテ オペラ・ノーヴァ・デッラ・マルカ』

ワインと料理にこだわりつくした2人で運営しています。

緑に囲まれた中に、真っ白な素敵な館で味わうことができます。

雰囲気も素敵ですが、お料理も洗練されており,マルケの郷土料理をオリジナリティ溢れるアレンジで頂けます。

この『オリーヴェ・アスコラーナ』は絶対召し上がって頂きたい一品です!

オリーブの種をくりぬいて、野菜とお肉を煮込んだものを詰めてから、フリットにしたもので、作る手間は掛かりますが、あっという間に平らげてしまいます。

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Ristorante
Opera Nova Della Marca



Frazione Varano (Parco del Conero)
Via Varano 127, Ancona

tel. 071.2861093
info@operanovadellamarca.it

(e' scritto da Kyoko Matsuyama)

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2020年7月 9日 (木)

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 Azienda Agricola Antonio Caggiano アントニオ・カッジャーノ 
 

アリアニコのブドウで造る、南のバローロとも呼ばれる『TAURASI(タウラージ)』で有名な

タウラージの町にあるワイナリー。

創立者のアントニオ カッジャーノ氏は長年、写真家(fotografo)として、北極から、アフリカの砂漠、世界中を飛び回っていました。

ところが家族が持っていた古い畑を開拓し、1990年ワイナリーとしてスタートさせたのです。

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 カンティーナはまるでMUSEO博物館のよう

長ーい洞窟のようなカンティーナ。この土地で拾い集めた石や木を材料に造られており、また昔使用していたワイナリーの工具や器具を展示してあります。

そして、タウラージの偉大なるワインを寝かせている(Affinamento:アッフィナメント)バリックが見られます。

カッジャーノ氏はタウラージの町の歴史と伝統を深い想いで伝えることをこのワイナリーの精神とし、この土地のワイン文化博物館とも呼べるカンティーナが実現したのです。 

奥にどんどん足を進めて行く毎に、発見があり、ある広場のような場所に出ると手作りの教会があります。それはワインの一度ご覧頂きたい、

アントニオさんのアーティスト感覚が感じられる空間です。

 

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この木製のテーブルや椅子は何から出来ているか分かりますか?

そう、使用しなくなったバリックなどの木樽の再利用です!

実は下の写真にある照明も樽の一部を使用してますが、本当に素敵です。

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 ここは偉大なるタウラージのワインを求めにやって来るだけではなくて、アントニオのユーモアなセンスを感じられる、心が豊かになる場所なのです。

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その昔使っていたボトリングした後に栓(TAPPO)をする器具! 量り売りが主流でしたので、この漏斗(INBUTO)を使っていたのですね。

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硫酸銅や石灰を溶かしたボルドー液などを入れて病気対策のため散布する為の容器と器具。

ブドウの圧搾機(TORCHIO)。

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ボトルを並べた十字架は光を通して神秘的です。

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地下なので、そのままむき出しにして地層が見られます。

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イタリアではキリスト教が礎にあり、イエス・キリストの誕生を描いたプレゼーピオはイタリア人にとってとても重要なものです。ブドウの樹を利用して作られています。 

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アリアニコのブドウと何年も寝かしてあるワイン、タウラージでしょうか?

2013年10月後半、収穫を待つ畑にて。

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カッジャーノのワインは今息子さんのジュゼッペさんが引き継いでらっしゃいますが、

イルピニア地方のワインをしっかりと表現しています。



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TAURASI タウラージ DOCG

ブドウ:アリアニコ Aglianico di Taurasi (100%)

畑の場所:Taurasiの 『Macchia dei Goti』 村

標高:300m

土壌:粘土質、石灰質

収穫時期:10月末~11月にかけて

果実味がしっかりとした、複雑性のある香り、カンゾウやバニラのハーブや

ラズベリーやブルーベリーなどの小さな木の実もエレガントに感じられます。



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FIANO DI AVELLINO DOCG 

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ DOCG

ブドウ:フィアーノ Fiano di Avellino 100%

標高:400ml

土壌:粘土質、石灰質

収穫時期:10月の末の完熟を待つ

鮮やかな黄金色。お花やドライフルーツ、スパイスなど複雑な香り。

バランスのよい豊かな味わいがあり、余韻の長さも素晴らしい。



南イタリアのお祭りは夏場にとても多く開催されています。

ここはカンパーニア州ではお祭りの際に、必ずと言っていいほど、『タランテッラ』の踊りが見られます。男女のカップルが踊っている周りにタンバリンやカスタネット、アコーディオンなどの楽器で軽快な音楽を演奏しながら、練り歩いていきます。

タウラージの夏祭りの様子ですが、カチョカバッロのチーズをその場でカットして、パンの上に載せて焼いてくれます! E’Squisito!!!

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(Kyoko Matsuyama)


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2020年7月 2日 (木)

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自然派ワイン造りで知られるパオロ・ベア 

今回は建築家である現当主ジャンピエロ・ベアが建てたカンティーナに注目したいと思います。

場所はウンブリア州のペルージャ県 モンテファルコの町

モンテファルコといえば、タンニンで歯茎がぎしぎし言う、とても特徴的な赤ワイン『サグランティーノ ・ディ・モンテファルコ』で有名な場所ですね。

驚くほどとても小さな町で、またイタリアの緑の中心(Cuore verde)と呼ばれるウンブリア州は

イタリアでは珍しく、海に面していない、山、森に囲まれた場所です。

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 1500年代からモンテファルコに住む祖先を持ち、Gianpaolo氏が家庭で親しんでいたワインやオリーブオイルを

他の人たちにも味わって幸せな気持ちになってもらいたいと始めたそうです。

今や息子さんのGianpieroさん達が自然の力で造る考えを引き継いでいます。自然に左右されるので年によって出来る量も変わります。

Gianpieroさんは奥様の建築家で二人のアイデアがあふれるカンティーナなのですね。

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カンティーナ:エコロジーを考慮した自然エネルギーを活用した建築。

見た目もモダンで美しい建物ですが、陽当たりを考慮して余り日射が入らない向きに正面があり、

上階に積んだブドウを中に入れられるスムーズな橋を渡してあります。

また重力を使って自然にタンクに送れるような流れです。

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昔と現代を象徴的に表した圧搾機(Torchio)。  

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風通しの良い部屋にはブドウを陰干しする棚がオブジェのように置かれておりました。

真ん中は見本ですが、このように時期になると、この部屋一面にブドウをひと房ずつ並べます。

雨の日も風が強い日も毎日、朝晩チェックしにきて、常に風通しが良い環境にします。

『GRATICCI』グラティッチ:トウやヨシで編んだ棚

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『サグランティーノ』のブドウの名前はサグラ(祭り)に由来

祭りの時に親しまれたワインだそうで、昔は甘いワインが好まれたこともあり、陰干しをしてパッシートワインを造ることが主流でした。

今もこのパッシートは作ってらっしゃいますが、時代と共にセッコ(ドライ)の需要が増してきました。


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自然と人間の行動の最良のバランスを求めて、化学肥料や薬品などは一切使用せず、その土地、環境で生まれるワインという飲料を頂戴しているという哲学なのです。

"自然は観察し、耳を傾け、寄り添うもので、決して支配してはいけない。

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地下のワイン貯蔵庫ですが、奥の隙間から、地層が見えるようにしてあり、更に水が奥深いところに

流れていることが分かります。壁に使用している石はこの辺りの土地で採れる石灰の石で造ってあり、

温度が夏も変わらず涼しく保たれます。このことでエネルギー資源も殆ど使用せず、自然に優しいという訳です。

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2004年 il GRUPPO ViniVeri設立

 Giampiero氏は Angiolino MAULE 氏(ヴェネト州), Fabrizio NICCOLAINI氏 (トスカーナ州)、 Stanislao RADIKON 氏(フリウリ州)と共に自然の過程でワインを造ることを信念に『ヴィー二ヴェーリ』という組織を立ち上げました。

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Montefalco モンテファルコの町のお勧めレストラン

中心の広場の角にある『エノテカ・アルキミスタ(Enoteca Alchimista)』

テラスは眺めも良い、お昼に頂くワインは頑張ってここまで来たご褒美のよう。

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訪れた時期は赤玉ねぎの美味しい季節だったので、

『Zuppetta di cipolle rosse con Uova in camicia 』ポーチドエッグと赤玉ねぎのスープ

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『Lombata di coniglio』 ウサギの肉巻き

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イタリアのミラノ各地からメディアの方がたがいらして、セミナーを開くGianpieroさん。

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ここで、彼の白ワイン『Arboreus』を記しておきたい。
ブドウは『トレッビアーノ・スポレティーノ』
 
標高200mの畑に、栽培仕立ては『Viti maritate (ヴィーティ・マリターテ)』
コルドーネ・スペロナートの垣根仕立てをベースに、楓の樹に絡めて上部房を付ける昔の方法を再現しているそうです。
エトルリア人が考案したこの栽培仕立ては、壁画や絵画にも見られます。
例)

Viti_maritate 『アルボレウス』のワイン

 名前は樹に絡める仕立てから『樹』を意味する『アルべロ』が語源です。

果皮と一緒に20日間ほどマセラシオンをします。

更に醸造した後、澱と寝かすシュールリーを行うため、アプリコットのような熟したフルーツの香りが広がり、ハチミツのような濃厚さも感じられます。



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2016年10月の写真

オリーブの収穫を手摘みで行っていました。

ウンブリアのこうした手摘みのオリーブオイルは濃厚で、少量しかできませんが、栄養価の高い

ブルスケッタにしてオリーブオイルそのものを味合うのがお勧めです。

品種はMoraiolo(モライオーロ)が主体です。

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(Kyoko Matsuyama)


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2020年6月23日 (火)

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海を遠くに見渡せる、自然公園の中に位置する110ヘクタールのブドウ畑、これは完全なるビオロジコの環境にありますと、ワイナリーを立ち上げた『Amastuola』のGiuseppe氏が語ってくれました。

 マッセリーア masseria農家や農園を意味しますが、プーリアをオリジナルとする1400年代に出来たマッセリアは今、カンティーナ(ワイナリー)やホテル、レストランなどに多く利用されています。

 Amastuolaはワイン製造所と別にホテル・レストラン、ワイン貯蔵庫を1400年代に出来たマッセリア内に造った比較的新しいワイナリーです。AMAは平地Pianullaを、SUOLAは絨毯tappettoを意味した造語です。

うっとりする景観

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このマッセリアから見渡す景色は圧巻で、所どころにオリーブの木が見られ、その周りに’’波’’をイメージして植樹したブドウ畑(標高210m)が広がります。

2020年1月に訪問した写真ですが、太陽は眩しい位でしたが、風がとても強く、寒かったのを覚えてます。

畑は葉の緑がないので、地の色ですが、波型に植わっていることは分かります。

 

風景画家 フェルナンド・カルンチョFernando Carunchoの哲学

2002年スペイン人の風景画家フェルナンド・カルッチョにこのワイナリー建築計画を依頼したところ、彼は機能性と美的感覚を投じた哲学を基盤に敷いたのです。

庭に ブドウ、オリーブ、穀類を混ぜた自然バランスのある庭

100歳を超える長寿オリーブの木が迎えてくれる。 

波の形は海からの風が通ることを意味します。音楽のようなコンセプトで、ブドウの樹が波状に流れて視線を運ぶと、縦にすっと伸びた糸杉が目に留まります。そこで、一呼吸するような意味合いで置いているようです。

ハーモニーを呼ぶ波は3㎞にも続く。「時間の波はこの土地の古代から続く時を打っている」

1500本以上ある長寿のオリーブの木は景観を考えて配置してある。これは歴史的モニュメントでもある。ペルージャのイタリア学術会議CNRに登録されている。800年を超えるオリーブもある。直径2.5m 

ブドウの樹の濃厚な緑色とオリーブの木の銀色に光った緑がコントラストを生みこの景観に調和を保っている。4Dを表す波という、4つ目はtempo(時間) とuomo(人)

州立公園 “Terra delle Gravine” 内に位置します。ここは歴史的にターラントの金細工が発掘された場所でも知られます。また有名な旧石器時代の巨石墳のある「アチェッタのネクロポリ7」からも近い。岩生植物が豊富で、海岸松、ローズマリー、タイム、レンティスコ、セイヨウヤマモモ、桑の実、野性イチゴ、山査子などが見られます。

 波は力、エネルギーを音楽のようなリズムで運んでくる

先祖から子孫へ引き継がれるように 土地はブドウに形を変えていきます。

収穫祭は 家族や友人たちと祝った収穫祭の記憶に結び付きます。
この波型のブドウ畑はアマストゥオーラのシンボルとなっています。

プーリア州’’マッサフラ’’

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イタリアをブーツに見立てるとヒール部分にあたるのがプーリア州です。 

このワイナリー『アマストゥオーラ』は丁度’’土踏まず’’辺り、ターラントの港町から少し中に入った

’’マッサフラ’’という町にあります。


 



プーリア州旅行

ここを拠点にプーリアの観光地へ出かけるのに便利です。

Alberobello(アルべロベッロ)、Ostuni(オストゥーニ):この辺りは’’TRULLI トゥルッリ’’という石灰の白壁に石を積み上げたとんがり屋根の建物で有名です。 実はValle d'Itria(イトリア渓谷:南プーリアのバーリからブリンディジ辺りを指す)全体に広がっており、よく見られます。

Lecce(レッチェ):バロック建築が見られる南プーリア中心の町。

Polignano a Mare (ポリニャーノ・ア・マーレ):日本でも有名な歌「ヴォラーレ、オーオー、カンターレ、オオオオー...」をヒットさせたドメニコ・モドゥーニョの故郷。アドリア海を望む絶壁は写真に収めたくなります。

 

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Masseria Amastuolaは1400年代に生まれたグレコの修道院だった

ターラントの王子(ジョヴァンニ・アントニオ・オルシーニ)によって1400年代前半にマッセリアはターラント(サンヴィート デル ピッツォ)のイタロ―グレコの修道院となった。 1500年代マッセリアは永小作権を得て、貴族ジョバンニ・フェランディオに売り渡した。彼はマッセリア周囲の土地も購入した。1652年にはタランティーノ・アンドレア・ダッフリットに2000ドゥカーティ(当時の通貨)で売却した。

18世紀に土地も広がり、マッセリアが栄えた時代を迎える。子孫のアンドレア・ダッフリット・ジュニアによって、改装していった。

1773年経済的危機に陥った為、彼は終身年俸1200ドゥカーティ(当時の通貨)を条件に、ターラントのサヴェリオ・ダジャラに遺産を全て引き継いだ。 実は一度手放した後、惜しくなり再度取り戻そうと裁判を起こしたそうですが、叶わなかったそうで、1900年代中頃までダジャラが所有していまして。2003年にマッセリアはマッサフラのモンタナロ家の所有となります。(資料・写真:AmastuolaのHPより)



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Amastuolaの代表するワイン:『Centosassi(チェントサッシ)』
 

プリミティーヴォ100%、アルコール15.5%とふくよかな味わいを堪能できます。これは筒型troncoconiciのオーク樽で醸造させ、12か月間木樽で寝かせます。

アリアニコも栽培しているが、タウラージに比べてアルコール度、糖度が比較的高くなります。南イタリア、とりわけプーリアのワインは15~20年前までは『VINO SFUSO』といって量り売りで販売されることが多かったのですが、酸がしっかりしたアリアニコをプリミティーボにブレンドして、より飲み易く造っていました。



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 『BIANCO SALENTO』ビアンコ・サレント

 

 サレントで造るマルヴァジア(75%)とフィアーノ(25%)の白ワイン

アルコール度12.5% 

Biologico(オーガニック)



夜のブドウの手摘み収穫 Vendemmia alla notte

気温18度位において、ブドウを収穫することで、冷やす必要がなく、その為のエネルギーも節約できます。 

BIOLOGICO オーガニック

土壌と自然の関係性を守ること。除草剤や殺虫剤、化学肥料を使用しないこと。害虫駆除にはボルドー液を使用。酸化防止剤として亜硫酸塩は辛口赤ワインで100mg / L、辛口白ワインで150mg / L以下と制限すること。などの規定があり、アマストゥオーラもBIOワイン造りに努力しています。

酵母はセレクトして使用しています。ビオディナミは取り入れていない理由として、木樽を使用して自然酵母を育てて揮発酸を生み易くなることを避けたいという考えです。

水資源を大切に: コルモンスと共同研究で30%使用減に成功しています。

土地にも休みが必要:グリーンピースなどの5種類の野菜を栽培することで、マグネシウムを土に与えることができ、ブドウの樹の根も3倍に伸ばす事ができました。 

草が緑肥となり、秋には麦の穂の絨毯となり、太陽の強い光から守られ、茸による菌が育ち、適度な湿度を生みます。こうして元の姿に戻してやります。

ワインは子供のようなもの 

ブドウは熟すと色を付け、妊婦さんのようにブドウの実に蝋粉をつけたりして、種子を守ろうとします。酸度、糖度の条件が揃うとき収穫となります。自然のフェノロジー: 植物の発芽・開花・落葉などの活動周期が終わると、種を地面に残して1つの命のサイクルが終わります。

育成・熟成:エルバージュ(フランス語)、インヴェッキアメントinvecchiamento(イタリア語)

プーリアの気候、ミクロクリマよりブドウの糖度は必然的に高くなりますので、イタリア北部のバローロやアマローネのような木樽による長期熟成は不要だといいます。

マッセリアで泊まる!

近くにある町La Terzaはタイルが有名な町。地元のタイルを洗面台の壁や床に使用しています。

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寒い中案内して下さったGiuseppeさん。

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(Kyoko Matsuyama)

2020年6月17日 (水)

''陰干しブドウのスプマンテ’’ のユニークなワイン醸造 

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マルケ州マチェラータにある小さな町 『SERRAPETRONA』 (セッラペトローナ)



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  マチェラータの山々と丘陵に囲まれた標高500mの場所。このあたりは2016年8月、10月と続いたイタリア中部地震に見舞われ大被害のあった町ノルチャやアマトリーチェから車で1時間程度に位置します。

 セッラペトローナの村では昔からブドウ栽培を始め、オリーブ、野菜農家が多く、また森林の伐採、木炭の製造、養蚕業で栄えてきました。その資源となったのが山からの湧水の存在です。

この辺りは時代と共にピチェー二(ピケニ)人、ローマ人、ランゴバルド人と民族も移り変わっていきました。1861年のイタリア王国統一までは、ローマ教皇の支配下に置かれていました。

 “Vernaccia di Serrapetrona DOCG” ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ DOCG

ユニークな製法:3回にわたる発酵

ブドウはヴェルナッチャ・ネーラ。ブドウの成長はゆっくりで、数も少ない(1ヘクタールに8,000kg程度)

【①primo passo】

1月まで待って収穫をするヴェルナッチャ・ネーラのブドウは、3か月陰干します。

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【②secondo passo】

その後圧搾を行います。モスト(果汁)は鮮やかなルビー色、甘く、はちみつのように濃厚です。

これとは別に10月に収穫したブドウをすぐにアルコール発酵してワインを造っておきます。

モストをこのフレッシュなワインに加えて、更に発酵が始まります。

【③terzo passo】

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 この出来上がったワインの二次発酵を行い、スプマンテを造ります。(スプマティザツィオーネといいます。)

最低でも収穫から1年半は掛かるワインなのです。

丁度パスクワの時期に出来上がります。伝統的には『コロンバ』という鳩の形をした軽い触感のケーキを頂きますが、この辺りでは、当時もっと素朴なシュガーパウダーがしっかりかかったドーナツのようなケーキ(チャンベッラ)が主流でした。

フェスタでは、このとっても甘いチャンベッラと一緒に セラペトローナのスプマンテ(DOLCE)を頂いていたようです。



 ワイナリー 『Alberto Quacquarini』アルベルト・クワックワリーニ 

このヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナDOCG用のブドウ畑35ヘクタールを有し、数少ない生産者のひとつです。

この土地にしかないヴェルナッチャ ディ セッラペトローナを作り続ける家族Quacquarini さんのカンティーナを訪れました。

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カンティーナにはアルコール発酵用のステンレスタンクと、発泡ワインを造る為のタンク、更にスティルのヴェルナッチャ・ネーラのワインを寝かせる樽が余り広くないカンティーナに、整頓されていました。

ワインを継ぐのは現在の当主、MAUROさんです。 

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これらすべてのワインのブドウ品種はVERNACCIA DI NERA(ヴェルナッチャ ディ ネーラ)。サルデーニャやサンジミニャーノにもヴェルナッチャはあるが、別品種である。ヴェルナッチャはラテン語でブドウの苗木です。
①Vernaccia di Serrapetrona DOCG SECCO
 【辛口】Seccoは食前酒からチーズやサラミに合わせ、パスタまで合わせられます。
 
②Vernaccia di Serrapetrona DOCG DOLCE
 【甘口】ドルチェは、やはりスイーツに合わせて頂きたい。

③Petronio IGT

 2か月陰干しをしたブドウを醸造した後、バリックで30ヶ月熟成。またブドウの出来が良かった年にしか造られません。アマローネ製法に近いワインですね。

 Abbinamento 合わせるお食事 

セッラペトローナの町に行ったらお勧めのトラットリア『La Cantinella』

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Tagliatelle alla vernaccia(ヴェルナッチャのワインソースのタリアテッレ)

Ravioli di funghi e tartufo(キノコとトリュフのラヴィオリ)

Tiramisu' con frutti di bosco(ベリー系フルーツのティラミス)

すべてヴェルナッチャのセッコ、スティル、ドルチェと合わせられます。

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