2024年11月 7日 (木)

(続)カルティッツェの畑が見える場所まで行こうと、フランコ氏(ADAMI生産者でプロセッコ協会会長を兼務する)と丘を登っていくと、突然見晴らしの良い五角形の形をしたすり鉢状の土地が現れます。

CARTIZZE:最初に出来たRIVE(区画、クリュの概念に近いもの)です。全体で107ヘクタールの広い区画です。132のブドウ栽培の生産者で所有しています。カンティーナは150社にも上るそうです。各生産者は小さな畑をを持っているのですね。

COMUNE(村)はValdobbiadeneに位置し、Frazione(comuneの中の地区)は S. Pietro di Barbozza, Santo Stefano , Saccolに広がっています。 

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1933年のシエナで開催された初めての郷土ワインの展示会に、フランコさんのお祖父様がGiardinoとこのCartizzeの2本のワインを提示しましたが、Cartizzeは中でも素晴らしかったそうです。

当時から評価され、ポテンシャルがあったことが伺えます。

プロセッコのブームは80年代です。70年代フランコさんは既にプロセッコを造ってましたが、価格は以前と変わらずでした。80年代に入り、価格は倍になり、今では5倍です。

カルティッツェのブドウは約6€、ヴァルドッッビアーデネのブドウは2€。

Prosecco「ここの環境はスペシャルなんです、1937年から景色はほとんど変わっていません。少し家など建物が増え、木々が減ったけれど、畑は沢山あって昔と変わらないです。」

『カルティッツェ・アルト(上部)』おそらく1800年代からブドウ樹はあったでしょう。傾斜が急なので他の作物は不可能なんです。独特のクオリティーがあります。

『カルティッツェ・バッソ(下部)』土壌はより深く、粘土質が多い。収穫時期は一番遅いエリアです。

収穫時期も畑毎に行います。①Scandonela  10日早く、②Colbertaldo,そして ③Valdobbiadene- ④Combai(冷涼で閉じたエリアの溪谷で、熟すのが遅い)は10③遅く、順に収穫していきいます。

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世界中に知られたプロセッコは、造るのも簡単で飲みやすいワインとして有名ですが、この景色を一見すれば分かるように、場所によって違うのです。このミクロクリマ(メゾクリマ)から高品質なワインが生まれるのです。

Colbertaldoではシャルドネを栽培しているそうです。「PROSECCO Valdobbiadeneは15%までシャルドネを使用可。ヴィンテージによって2,3%はブレンドするのは良いと思う、好まない生産者もいるが、殆どみんな入れている。(^^)」

『ADAMI家のストーリー』を少しここで語ってくれました。

1920年 祖父がGiardinoの畑を買った。13人の息子がいて、上の5人がブドウの樹を手で(機械はなくマニュアルで)植えました。この辺りは伯爵がいた頃からブドウ栽培していたからです。

このチリオーネ(ciglione)、一種のテラス式畑が将来、世界遺産に指定されるとは知らず。

父は学校に行きたがらなかったので、祖父がCarpeneに送ったところ、父は気に入ってワインの世界に入っていった。その後この地域のワインを買ってカルペネに売っていた(ブローカー)。叔父さんも従妹も続いて行った。そんな訳で『カルペネ』とは深い繋がりがあります。 

親の代まではスティルワインや量り売りワインなどいろいろ作っていましたが、私たち兄弟は国際化に力を入れて、スプマンテープロセッコだけを造っています。

6種類のプロセッコ・ヴァルドッビアーデネと1種類のトレヴィーゾDOC(平地の一番生産量が多い場所)

『CASEL(CASEI)』 畑(Rive)にある山小屋を指すが、昔はみんな親戚兄弟、点在するCASEIに住んでワイン造りをしてきたんだ。僕のワインが一番だけどね(笑)

CASEI(カゼイ)はADAMI家を代表する愛称だそうです。

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本当に見晴らしがよく、空気が澄み渡る日は50㎞先のヴェネツィアのサンマルコ広場の鐘楼が見えるそうです。

溪谷の地形は3層になっており30kmほど平行にVittorio Venetoまで続く。この溪谷沿いにSan Martinoから車で走ると 片側に丘陵斜面が広がり、片側に平地が広がる、なかなか素晴らしい景色です。 



【ADAMI  プロセッコ- ヴァルドッッビアーデネのテイスティング】

①BOSCO DI GIGA Valdobbiadene DOCG  Prosecco Superiore  Brut

DEI CASEL  Valdobbiadene DOCG  Prosecco Superiore 

  Extra Dry , FINE PRESA DI SPUMA(澱とのコンタクト終了)2024年3月 

 最初のアタックは軽やかな甘さ、次に柔らかい酸ー後味はすっきりドライ 

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③ VIGNETO GIARDINO Valdobbiadene DOCG  Prosecco 

   RIVE DI COLBELRTALDO   ASCIUTTO (NON  DOSATO) Alc.11%

COL CREDAS Valdobbiadene DOCG  Prosecco Superiore  

    RIVE DI FARA  DI SOLIGO  Extra Brut Alc.11.5%

③糖添加無し(パドセ)と④エキストラドライとの飲み比べを行った。 ④は口当たりがよくまろやかさが感じられ、③はすっきりドライだが、柔らかいタンニンで骨格があり③が好みでした。

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⑤CARTIZZE Valdobbiadene DOCG  Superiore di CARTIZZE  DRY

  チョコレート、フルーツタルト、パンドーロ、パネットーネなどに合わせたい。残糖度25g/l。

COL FONDO Valdobbiadene DOCG  Prosecco Superiore Sui Lieviti 

 Brut Nature、FINE PRESA DI SPUMA 28 APR 2024 (澱とのコンタクト終了日)

 澱を残したまま。お好みで、澱が沈静した状態で頂く、またはボトルをひっくり返して澱を混ぜて頂いてもよい。

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LCIイタリアカルチャースタジオ、Kyoko Matsuyama 2024.10

2024年11月 4日 (月)
2024年11月 3日 (日)

プロセッコ・ヴァルドッビアーデネの生産者ADAMIの当主フランコ氏は、プロセッコ協会会長も担っております

畑を共に歩き、彼の熱い想いを伺うことが出来ました。

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フランコ氏が最初に「40秒で Prosecco プロセッコとは何か語ります。」と言って始まった。

「プロセッコとは一つの地域で、2つの州(ヴェネトとフリウリ)にまたがった9つの県にあります。そこで栽培されるブドウ「グレーラ」を使用して規定に沿って造られるワインがプロセッコDOCです。トレヴィーゾ県は一番生産量が多く、北側に2つの丘陵地「Asolo アゾロ」と「Conegliano Valdobbiadene コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ」があります。後者が世界中に知られる近代のトップレベルのプロセッコが生まれた地です。」

さて、ブドウは「グレーラ」(以前プロセッコと呼ばれていた)の栽培は、1920-30-40年代の話ですが、ヴァルドッッビアーデネで始まり、コネリアーノへ発展していきます。

1937年 Farra di Soligo他小さな3つの村に1,000haの畑があり、ここでプロセッコが生まれる。

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プロセッコ・スプマンテのメトド(製法)の誕生

Carpene氏に感謝したい、というのも彼が1800年終り~1900年初頭にMartinotti氏と知り合う。

マルティノッティ氏はを瓶内ではなく、大容器で2次発酵させる方法を考えた人です。「モスカート・ディ・アスティ」アロマティックな香りやフルーティな風味を残すために 早く酵母と分離させたのです。(後に仏のシャルマ氏が特許を取ったのでシャルマ法というが、イタリアではマルティノッティ法とも呼ばれています)

カルペネ氏はマルティノッティからこの方法を学び取り入れプロセッコを作ったのです。第2次世界大戦後の1945年からここヴァルドッッビアーデネで生産者たちがこの方法でスプマンテを造り始めました。

昔スプマンテのことをイタリアのシャンパンと呼んでいたように、瓶内発酵していたのですが、カルペネ氏はその方法ではプロセッコの価値を最大限に活かせないと考え、費用削減のために選んだわけではなく、素晴らしいワインを造るための一大プロジェクトだったのです。

なぜこの地に発展したかというと、このあたりの丘陵地はトウモロコシなど穀類や他の作物を栽培できない急斜面だったので、この傾斜ある丘陵地を最大限に利用したという功績でもあります。

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Valdobbiadeneの土壌について

東のコネリアーノのモレーン(堆積)と異なり西側のヴァルドッッビアーデネは古代海底であった土地が隆起した場所で、湖が出来、砂が沈んで固まって砂岩(arenaria)になった。この辺りはこのオレンジ交じりの白い岩やこの塊の上に砂、土が50-60cmまたは30cmほどの深さがあります。

ブドウの樹はこの岩の隙間に根を伸ばし水分、養分を求めます。土壌は豊かではないため、クオリティの高いブドウが出来ます。

気候は湿度が低く、日照が適度にあり、冷涼な風があり乾燥し、病気対策も不要です。こうして出来たブドウはとても軽やかな仕上がりで、スプマンテにピッタリなのです。春のフルーティさ、フローラルさ、リンゴ、洋ナシ、バナナ、アプリコットなど造り手の個性が表現されます。

斜面の向きはバラバラです。よってADAMIではミクロクリマ(メゾクリマ)毎に区画を分けて、収穫醸造しキュヴェを造り、酸度が高い、低い、骨格がある、ない、香りがリンゴ、洋ナシなどのそれぞれの個性あるキュヴェをブレンドします。

しかし、大きな畑ではそれは人手も費用も掛かりキュヴェ造りはできないため、Cru’(クリュ)としてヴィンテージ事の違い、個性を表現します。

Adamiでは30種類に分けて醸造しています。12月から1月にかけて何度もテイスティングを重ね、ブレンドの仕方を考え、Extra dry, Brutなどに分けます。

2つのCru’を所有しております。1つはVigneto Giardino-Rive di Colbertaldo di Vidor:カンティーナより西側にありすり鉢状(アンフィテアトロ)、4ha,地域で初のCru。遅めの収穫で糖度を上げ、補糖も行います。

もう1つはRive di Farra Di Solgo 'Col Credas' :カンティーナから8kmほどにある。 標高300m。補糖なし(non dosato)にぴったりなブドウが生まれます。 

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「ブドウは混ぜてはいけない、必要ならばワインを混ぜなさい」

フランコさんの祖父様が初めて行ったのが1933年。シエナで初のイタリア土着ワインのイベントが開催された際に、このGiardinoとCartizzeドライの2本を紹介したそうです。

そして哲学として祖父から父へ、父から私フランコ氏と兄弟に、さらに子供たちに伝え守られています。

2009年 DOCGに昇格。そこでRIVE(畑の区画)としてGiardino, Ferra di Solioが指定される。

RIVEを表記するのは、畑はどこも同じではないことを明示するためである。生産者はその土地の個性をボトルの中のワインに表現しなければいけない。

Vignento Giardinoと同様の土壌層ははヴィットーリオ・ヴェネトまでずっと続くが、この辺りは砂岩が多い、Farra di Soliaは石灰質が多い、Coneliarnoは鉄分が多いと違いがあるのです。

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収穫について、「どんなワインを造りたいか」「どんな年であるか」によって決まります。化学分析だけでは決められません、私は30㎏のブドウを食べます。8月末から9月10日まで50の畑を2回周って、150粒を取って健康状態を見て、さらに味見します。

●Buccia果皮-タンニンがあること、Verde(熟していない、固い)ではないこと、

●Vinacciolo 種- 3/4:Maron(熟した) 1/4:Verde(若い)

スプマンテを造るのであってスティルのワインではないから。

●Gusto味:美味しいこと。

それから何日後に収穫するかを決めます。

Pressatura(プレス)

健康なブドウならば、タンニンも熟しており、しっかりプレスしてボディのあるワインに仕上げます。

まずは軽やかなワインを造る必要があります。その後ボディを調節します。風味は舌の先で感じる甘味部分が重要であり、奥の苦味ではありません。

最近の温暖化で酷暑もありますが、基本的には適度な雨量が常にあります。只、集中豪雨は問題になります。

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世界遺産ユネスコに登録 2019年

Ciglione チリオーネ

プロセッコの世界遺産といえば、急斜面にブドウの樹が列をなして風光明媚な映像を浮かべると思います。この樹の畝を「チリオーネ」と呼びます。

テラス式(terrazzamento)の石の代わりに草のない土を用いた手法で、斜面の硬化と崩れを防ぎます。チリオーネの歴史は16~17世紀に遡り、今でも傾斜15°~60°のエリアの約64%で使用されています。

私たちの使命は、これを維持することです。

続く・・・

2024.10 訪問 Kyoko Matsuyama  

2024年10月27日 (日)

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11月15日頃入荷予定!  完売御礼!

今年もサルデーニャ島より、初搾り(ノヴェッロ)のエキストラ・ヴァージン・オリーブオイルをノンフィルター(無濾過)でお届けいたします!

フィルターを通さず自然に沈殿 させて取り除く「ナチュラルデカンタ製法」を施し、
オリーブの味わいや栄養分を十分に残します。
収穫後すぐに搾油機にかけられた新鮮な美味しさがそのままボトルに詰まっています。
搾りたてのノヴェッロはアーティチョークや青い草を思わせる香りと、力強くフルーティーな味わい。

ノンフィルターEXVオリーブオイル ノヴェッロ 500ml  3,750円(税別)

2本セット送料無料!でお届けします! 限定価格 8,100円(税込、送料込み)

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ご氏名、ご住所、お電話番号をメールでお知らせ頂きましたらお支払いのご案内をさせて頂きます。

Novello


サルデーニャ北部のオリーブ品種 100%使用。
品種:ボザーナ、ビアンコリッラ、レッチーノ


主な使用品種は『ボザーナ』です。

『ボザーナ』品種の香りはよくアーティチョークやカルドンの野菜で表現されますが、味わいにおいてもこの野菜のきりっとした苦味を感じることができます。更にのど元を通る時に感じる辛味ー(ピッカンテといいます)ーがピリッとするのですが、このバランスが良いので心地良い味わいです。

この苦み・辛みを表現する成分がオレイン酸、リノール酸、リノレン酸でありオメガ3,オメガ6という体内を健康に守るために必須な脂肪酸なのです。 

 

サルデーニャ島で、オリーブオイル造りを手掛けるフォイス一家、アカデミア・オレアリア。

フレッシュな香りとオリーブの栄養素ポリフェノールが豊富

その秘密は、
収穫の時期: 熟成半ばのタイミングに行います! 収穫は10月から始まり、1月末まで続きます。
収量(搾られる油量)は完熟を待つよりも少ないので、大変貴重なオリーブオイルが得られます。 

健康なオリーブで 欠陥のない、オリーブオイル 

その秘密は、
1.畑で収穫してから、12時間以内に搾油!
2.連続方式の近代搾油機を使用!
  雑菌の入らない、酸化しない完全な環境で作ります
3.27℃未満の低温で圧搾!(コールドプレス)

オリーブの青々しい香りとアーティチョークのような苦味
これは品種『ボザーナ』の特性です。一般的に分類すると 中〜上程度の強さです。

後味に苦味や辛味をバランスよく感じる!

こんな使い方がお勧めです。
 ◇茄子やズッキーニ、パプリカの焼き野菜
 ◇白身魚のグリルはお醤油でなくて、塩レモンとこのオリーブオイルで!
 ◇お豆(白いんげんやグリーンピース、ひよこ豆)のスープをお皿に盛り付け後、上から掛けて!
 ◇マグロのお刺身の炙り焼き
 ◇エビやいかの塩焼き
 ※火に掛けずにそのままで味わってください。 

お料理の味わいに深みが増します!

地元のお料理では、
◇郷土料理の子豚の丸焼き
◇海沿いではアラゴスタ(伊勢海老)、カラスミ、ウニが豊富に採れますので、こういった郷土料理には欠かせません。   

 
 ◆ 生産者 アカデミア・オレアリア について ◆

サルデーニャ島のアルゲーロにある「アカデミア・オレアリア」
ボザーナ品種を主にサルデーニャの土着品種を栽培しております。

ジュゼッペ・フォイスは今や230ヘクタールの畑に約25,000本のオリーブの木を所有しておりますが、自ら栽培したオリーブを収穫して、自社の搾油場で、品質管理を完備した中でエキストラヴァージン・オリーブオイルを作っています。

太陽光を活かしたエネルギーの有効活用など、サステナビリティの考えをもつ生産者です。

アルゲーロの街はその昔スペインのカタルーニャに占領されたことがあり、今でも道の標識がカタルーニャ語とイタリア語の2つ言語で併記されています。海沿いの港町ですが、ヨットハーバーがとても素敵で、要塞から望む夕日は本当に美しいです。街の中心は旧市街です。そこには外れのないサルデーニャ料理を満喫できるレストランが沢山あります。
多くのレストランのテーブルには、このアカデミアオレアリアのオリーブオイルが置かれているのに気づきます。地元に愛される昔から続くオリーブ農家であり、オリーブオイルの生産者なのです。
 
地元の人からも愛されるアカデミアオレアリアのオリーブオイルを是非味わってみてください。

 

accademiaolearia

!! 数々の受賞歴 !! 

第20回コンクール『ELCORE ORIVARIO』 第1位

第4回コンクール 『ORCIOLO D'ORO』 第1位

第11回コンクール『TRICOLLE』 単一品種フルッタートMEDIO 部門

BIBENDA (イタリアオリーブオイルクオリティ2020)にて最高点 5 Gocce獲得!

2024年10月15日 (火)

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こちらのカンティーナで、アマローネが生まれたそうです。当時エノロゴが、伝統のワイン『レチョート 』甘口を造っておりましたが、ある日、開け忘れていた樽を味見したところ、’’アマローネ’’ (とっても苦い→渋い→辛口だ!)と言ったことが始まりです。つまり、すべての糖を酵母が食べつくしたため、辛口ワイン、それも重厚なワインへと変化していたのです。

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カンティーナは1500年代にこのValpolicellaに造られます、その後1700年代にこのフランス・シャトーの影響を受けたネオクラシック建築の館を直ぐそばに建てました。いわゆるパッラーディオ建築と言われ、16世紀に活躍した パドヴァ生まれの建築家アンドレーア・パッラーディオの設計から派生しヒントを得たヨーロッパの建築様式です。

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エントランスは木製の上にコーティングをし、いかにも大理石で造られたかのように見えます。

天井から壁にかけてフレスコ画があり、MUSE(ミューズ)が描かれています。ミューズはギリシア神話で、知的活動をつかさどる九人の女神です。4

1735年Abbazia di Negrar Valpolicellaに畑とこの館が建てられます。 1850年には Teuta di Piave di Colognola (Soave DOC)もGaetano Beratni当主の時代に所有することになります。1883年にはCorvinaの品種をグイヨ仕立てで栽培します。

ベルター二は現在、2つのワイナリーに分かれておりますが、引き継いだ兄弟の息子たち、つまり従妹同士が引き継いだ際に、それぞれの道を選択したようです。

一方はAngeliniホールディングスの傘下となり、こちら『テヌータ・サンタ・マリア』は、Gaetano Bertaniによって継承され、現当主は 兄弟の Giovanni Bertaniさんと Guglielmo Bertaniさんです。

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今回はGiovanniさんに招待を受けて、ワイナリーツアーに参加して参りました。残念ながらちょうどアジアにご出張中ということで、お会いできませんでした。

10名ほどのグループで見学ツアーが組まれており、最後に6種類のワインをテイスティングする90分ほどの内容です。

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エントランスの建物を抜けると『Giardino Inglese』イングリッシュガーデンが広がり、その奥にブドウ畑(グイヨ仕立て)が広がります。

英国風の庭はいろんな種類の木々、植物が自然に育ったように見えるのが特徴ですが、実際はそのように設計されたものです。小さな池のほとりにはお茶をする小屋が立っています。

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秋の庭には栗が沢山転がっていました。

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その脇からカンティーナへ、入口には昔使用していた、穴が残っています。ここから重力を使ってモストを地下の容器に流し込んでいたそうです。

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2階へ上がると、目に飛び込んでくるのが『Fruttaio di Appassimento』陰干し部屋です。

近年は湿度の高い日も増え、写真のように扇風機が備えてありました。

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通路には昔使用していたワイン醸造の器具が飾ってあります。

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1階に降りてくると、おおきな樽が並びます。今は使用していないもので、バリックとトノーを使用しているそうです。

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紋章の木彫りがある方がフレンチオーク、 大きく湾曲した方がスラボニア産オークです。

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更にセメントタンクが少し並んでいます。 昔はここで発酵させていましたが、今ではステンレスタンクに取って代わり、セメントでは最後のブレンドに使用しているそうです。

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最後はテイスティングの部屋へ。

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ここでスライドを見ながら、説明を受け、6種類テイスティングします。

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1本目は白、ソアヴェです。

LEPIGA SOAVE Doc: ネグラールの畑で3回に分けて収穫したものをブレンドします。シュールリーを施し、黄金色のエキゾチックなフルーツの香りとボディを生みます。

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Valopolicella Classico Superiore Doc 2022: アルコール度14.5%

Negrarの畑。2022年はとても暑かった年。

Corvina,Corvinone,Rondinella,Oseletaのブドウ。14か月以上、大樽で寝かせます。

酸がしっかり、若いチェリーやリコリスなどの香りを楽しめます。

 

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Valpolicella Ripasso Classico Superiore Doc 2020:  アルコール度15%

リパッソという手法で、Valopolicellaのワインを更にアマローネの搾りかす(Vinacce)に浸すことで生まれるアロマや柔らかいビロードのようなタンニンに仕上がります。フルーツだけでなく、シナモンや胡椒などのスパイスも感じられます。

Amarone Classico Riserva della Valpolicella DOCG 2018:  アルコール度16%

コルヴィーナ 65-75% コルヴィノーネ 10-15%

ロンディネッラ(スパイシーな香り)、オゼレータ(小粒で色が濃い)

9月から約3か月間、陰干しすることで、40%以下の重さになります。

スラボニア産樽で5年寝かせます。

マラスキーノチェリーのリキュール漬け、カカオ、たばこ、ナツメグといった風味が強くなります。


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その他2種類はメルローの陰干しをしたもので、2019年はバラの花びらのような華やかさが際立つのに比べ、2013年はルバーブやバニラのスパイス感が感じられ、全く異なるものでした。

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お帰りの際、ショップがあり購入頂けます。

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お天気にも恵まれ、気持ちのよいテイスティングツアーでした。

2024年10月12日 Kyoko Matsuyama LCIイタリアカルチャースタジオ、IVS Japann

2024年10月10日 (木)

プロセッコの生産はイタリアでも一番多い7億本を超えるそうです。

生産地はヴェネトとフリウリに跨り広大である中、ヴァルドッビアーデネの約100haの畑『カルティッツェCartizze』はトップ Cruと格付けされています。続いてコネリアーノ・ヴァルドッビアーデネの『RIVE(リーヴェ)』と呼ばれる43の指定された畑がありますが、これらは一角です。

その希少なカルティッツェの畑も所有する、美しい友人クラウディアさん家族のワイナリー『Riva dei Frati リーヴァ・デイ・フラーティ』を紹介します。

10月知らずに訪問したのですが、翌々日ローマで挙式と人生重要な日の前々日にもかかわらず、歓迎してくれました。勉強熱心で禅の心を持つ誠実な方です。

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『RIVA dei FRATI』名前の由来(修道士の畑)という意味で、1256年に遡り、
FRATI(ドメニコ会修道士)が与えられた畑でブドウ、ワイン造りを始めたそうです。
 1876年 アダミ家はヴァルドッビアーデネでブドウ栽培、白ワインのスティルと微発泡(Frizzanti)のワイン造りを始める。

1960年 イタリアの他州も含め、自分たちのワインを販売し始める。この頃コンクールで知った醸造家たちと製法に磨きをかける。

1988年 大家族であるアダミ・メロット家の、チェーザレとマリーザがここで起業する。

2015年 彼らのカルティッツェのワインはロンドンで開催された国際ワイン&スピリッツコンクールで世界で優良なプロセッコ・スーペリオーレとして表彰される。

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『第九 Nona Sinfonia ノーナ・シンフォニア』 
 Valdobbiadene Prosecco Superiore DOCG Surlie 

COL FONDO(Sul lievto) 澱が残った状態なので残糖がない。マルティノッティ方式(シャルマ法式)でステンレスタンクで二次発酵を行った後、フィルターにかけずにボトリング。

この辺りの昔からの製法でいわゆるメトドクラシコで瓶内2次を行うこともあるが、澱引き(Sboccatura,デゴルジュマン)を行わない。

澱が沈んだ状態で上澄みを頂くのと、ボトルを揺らして澱を混ぜて濃厚な風味で味わうのと2種類楽しめます。

(ブルーのラインが入ったラベル)
『ヴァルドッビアーデネ・スーペリオーレDOCG エキストラ・ブリュット』 
 Valdobbiadene Superiore DOCG Extra Brut 
 残糖度3g/Lと非常に低く、ラベルのイメージ通り爽快感があります。


(ゴールドのラインが入ったラベル)
『ヴァルドッビアーデネ・スーペリオーレDOCG ブリュット』 
 Valdobbiadene Prosecco Superiore DOCG Brut
 残糖度10-12g/L、バランスがよく舌平目のムニエルなど加熱したお魚料理に合わせたい。

(ブラックのラインが入ったラベル)
『ヴァルドッビアーデネ・スーペリオーレDOCG エキストラ・ドライ』 

 Valdobbiadene Prosecco Superiore DOCG Extra Dry
 残糖度15-16g/L、トロピカルフルーツの香りを楽しみながら、フレッシュや少し熟成したチーズを合わせたい。

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ここはワインショップとテイスティング用にヴァルドッビアーデネに開いた場所です。

彼らのヴァルドッビアーデネ・スーペリオーレ(プロセッコ)は、残糖度のバリエーション(パドセ、エキストラ・ブリュット、ブリュット、エキストラ:ドライ)とあり、好みやアッビナメントで楽しめます。

どのタイプも泡のきめ細かさ、エレガントな仕上がりで余韻が長く、生産者の性格が表れているのか安定した味わいで安心感を与えてくれます。

日本で2回お目にかかりましたが、未だインポーターがいないので日本で頂けないのが残念です。

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⑤『ヴァルドッビアーデネ・スーペリオーレDOCG カルティッツェ』 
 Valdobbiadene Prosecco Superiore DOCG CARTIZZE
 アプリコットやパイナップルの香り、糖度もあるのでフルーツタルトなどのドルチェに合わせたい。


 カンティーナ Cantina

カンティーナはヴァルドッビアーデネから車で10分ほど下ったコルヌーダにあります。

父親チェーザレの話では、アダミ・メロット家には4人の息子がおり、畑が3つしかなかったので、

いわゆるくじ引きで、テーブル上で木の枝の倒れた先にいる者が土地を出るという事になったそうです。昔はそんなもんだったと楽しそうに話していました。 

そこで、奥様の方に所縁がある場所コルヌーダにカンティーナを開いたそうです。

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 MARCOさん(お兄さん)醸造について語る

la Vinificazione 醸造
ソフトプレス(空気圧式膜圧搾機)で果皮と果汁を分け、タンクで一晩寝かせた後、全体の6-7%の
果皮と残存する枝や種を取り除き、果汁 “mosto fiore”を別のタンクに移します。
SO2の添加により清澄を促し酸化を防ぎます。

la Fermentazione  アルコール発酵

培養酵母を使用しますが、酵母についてはチェーザレ氏が語ってくれましたが自然酵母からセレクトしたものを注入するそうです。

酵母がグルコースを食べてCO2とアルコールを生成します。CO2は消えて度数9-10%のアルコールができます。フィルターにかけ澱を取り除き、別のタンクへ移します。
 
プロセッコ組合では翌年2025年1月までDOCGは販売できませんが、ワインの品質を上げるためにも
酵母が働きやすい春の暖かい頃まで待ってから、2次発酵を行います。 

la Spumantizzazione スプマティザツィオーネ 2次発酵

プレーザ・ディ・スプーマとも言って、ここでは伝統的にマルティノッティ方式(シャルマ法式)を
使用して泡を造ります。温度管理可能な密閉状態の大きなステンレスタンクで酵母と糖(サッカロース)
を加え、30日かけて(1日0.2バール)13度に設定してフレッシュなフルーティ、フローラルな
香りを引き出します。最終6バール、糖度は仕上げるワインによって止めます。
 
フィルターを掛けて澱を除いてからボトリングします。その後、プロセッコ委員会に提出し、
郷土的ワインかどうか審査され、合格したらDOCGのシール帯がもらえます。
なんとも厳しい工程ですね。
余談ですが、イタリアは総じて他国より検査が厳しいそうです。昔メタノール事件があってから
健康を阻害することのないよう、体制が組まれたようです。

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VENDEMMIA(収穫)

ヴァルドッビアーデネ・スーペリオーレのブドウは全て手摘みです。
通常9月ですが年に依ります。2024年は曇りで涼しくとても良かったそうです。2022年はとても
暑くて雨が6か月も降らず、収穫に6時間以上かかった大変な年だったそうです。

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Barbatella(苗木)10月に4月~ハウスで育てた苗木が届き、これから植樹するところです。
通常畑に植樹するのは4月だがブドウが実をつけ生産し始めるまでに5年を要します。
この苗木を使用することで1年短縮でき、4年後の2028年にはワイン用のブドウが出来るわけです。
しかし古い苗木から植替えするのに苗木代もすべて含めて1本あたり40~50€かかるそうです。

昔は樹齢40年以上であったが、最近は量を求める余りストレスで20-25年程度だそうです。

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LIEVITI (酵母)

培養酵母はBayanusなどの2種類を使用しているが、ここに住み着いている自然酵母が多種あり
適したものを1種選び注入するそうです。

Claudiaさんの父親Cesale氏は元々エンジニアで、機械をいくつも造っているそうです。
例えばこちらは、酵母を適温20℃にして発動させるもので、この温度でワインの香りが左右します。
失敗もあったそうで、最初低温の方がフレッシュなフルーツの香りが出来ると思い、14℃で試した
ところ失敗。26℃ではフルーツジャムの香りとなり失敗。20℃で発動させ、16-17℃で発酵させ
るのが最良と
わかった。
因みに気圧は24時間で0.2バールのスピードが望ましい。
彼の研究家魂がひしひしと伝わってきました・・・どうやら2年前に脳の動脈瘤で1年以上生死を
さまよったという。長い間お休みをしたので今は元気だと仰ってました(笑)

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 酒石酸: たまにグラスの底にクリスタル状の物質が見られますが、これは酒石酸acido tartaricoです。
ブドウにもワインにも存在するミネラル成分で、温度ショックで固形として現れます。
チェーザレ氏はマイナス4度でワインの状態を安定させて、現れないように注意しているそうです。
只レストランなどで急冷、例えば塩を使用してマイナス10℃などショックを与えると酒石酸の固形が
現れますがこれはワインのクオリティを損ねるので間違った方法と話していました。

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真ん中の彼女は入ったばかりのスタッフと、クラウディアさんご両親です。

ワイナリーホームページ:https://www.rivadeifrati.it/

ヴァルドッビアーデネはその周りのアゾーロやバッサノ・デッラ・グラッパも含め、ヴェネト州へ行くなら、必見の素敵な場所です。

2024年10月訪問 Kyoko M

2024年9月21日 (土)

LCI 新しいメンバーのご紹介
イタリア語講師 Prof. Lorenzo Piani


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爽やかで楽しく、熱心なロレンツォ先生は、語学としての日本語を専門にボローニャ大学、早稲田大学で修学され、日本での通訳ガイドの経験も活かし、今月からLCIでイタリア語講座、イタリア文化セミナーなどを担当いたします。

イタリア語講座でお会いした際に、日本語、日本文化に興味を持ったきっかけや、ご出身のボローニャの近くイモラという町について、ぜひ尋ねてみてくださいね。

Mi chiamo Lorenzo e vengo da Imola, una città vicino a Bologna. Ho studiato lingua giapponese all’Università di Bologna, poi sono venuto in Giappone per studiare all’Università Waseda. Abito a Tokyo da circa 4 anni.
Nel mio tempo libero mi piace molto cucinare e correre, perché per 25 anni ho fatto atletica in Italia.

趣味は料理をすることとランニングで、イタリアでは25年間陸上競技をしていました。
故郷のイモラをご紹介はホームページをご覧ください。

▶︎LCI 講師紹介


イタリアに旅行する際に知っておくと便利!より楽しい滞在にするために。
コース内容は
初心者~語学レベル別にカスタマイズします。
更に、旅行する
都市に合わせて、街の歩き方をご紹介。文化、歴史、習慣、マナー、観光スポット、郷土料理、ワインなど、イタリア人の先生のお勧めを教えてくれます。
例:公共交通機関、タクシー、電車やバスの乗り方、予約方法、チケット購入
  イタリアについての基礎知識:世界遺産、地理、芸術、オペラ鑑賞
 
何度も行かれている方には、リクエストに合わせて、歴史や世界遺産など充実した内容でプログラムします。
初めての方にも 画像や映像、イタリア人先生のジェスチャーで分かりやすい!どなたでも楽しめるレッスンです。

▶︎ 旅行講座の詳細・お申込みはこちら


イタリアに旅行する際に知っておくと便利!より楽しい滞在にするために。
コース内容は初心者~語学レベル別にカスタマイズします。
旅行する
都市に合わせて、街の歩き方をご案内。文化、習慣、マナー、言語、観光スポット、郷土料理などなど、イタリア人の先生のお勧めを教えてくれます。
 

何度も行かれている方にもリクエストに合わせて、歴史や世界遺産など充実した内容でプログラムします。
初めての方にも 画像や映像、イタリア人先生のジェスチャーで分かりやすく、どなたでも楽しめるレッスンです。

※オンライン・対面レッスン共に可。

詳細・体験レッスン・お申込みはこちら


ドルチェヴィータ体験談
~LCI生徒さんがローマに~

 

 

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 トリノ・フィレンツェ・ミラノ・ローマ・ヴィアレッジョの5都市で開催!

1週間・2週間の短期留学!といっても午前中に3時間、語学レッスンを受けて、午後は毎日観光・体験・散策などいろいろなイベントが毎日用意されています。
旅行感覚で安心して一人でも参加できるリピーターの多いコースです。


すべてが思い出深く忘れられない夏休みになりました。今回の内容と実際に感じたことをお伝えしたいと思います。続きはこちら

イタリアワインソムリエ資格コース
  Bibenda-FIS-WSA

Sommelier1

Sommelier2



 第8期生募集中! あと8席!

2025年 2月 5日(水)〜9日(日)
日本でイタリアワインソムリエの資格が取れるのはココだけです!
【場所】リストランテ Acqua Pazza ・日伊学院  
※ 各会場への問い合わせはご遠慮願います。

【定員】24名

●イタリア全20州のワイン、ブドウ品種、醸造、歴史、生産者について

●土着品種を中心に合計28種類のテイスティング
●お料理とのアッビナメント技法を学びます。
●イタリア食材についても講義があり、テイスティング力を養うことができます。
●合格者にはタストヴァン、ピンバッジ、修了証が授与されます!
更にマスターコースを受講資格を得られます。
2025年 2月 8日(土)10:30-14:30 

【場所】アカデミー・デュ・ヴァン青山校

▶︎ 詳細・お申込みはこちら

Lciyoutube


SaraとFedericoのおもしろイタリア語会話SaraとFedericoのおもしろイタリア語会話

LCIのYouTube !すっと笑える2人の会話シーンを観ながら、イタリア人が日常会話でよく使うフレーズを学べます!動画ご覧ください⇨ISCRIVITI!チャンネル登録 ▼ CLICK! ▼


留学をお考えの方へ無料カウンセリング実施中!

▼イタリア留学『スクオーラレオナルドダヴィンチ』東京窓口▼

イタリアワインがお好きな方へ
イタリアワインを学び、楽しむ会『IVS Japan』

LCI イタリアカルチャースタジオ
info@lci-italia.com
http://lci-italia.com/

2024年9月13日 (金)

今回はご家庭で簡単にできる、美味しいイタリア料理をご紹介します!

来月からしばらくイタリアに滞在することになりましたので、料理講座はお休みいたします。

オンラインでFacebook、Instagramなどで現地の情報を発信して参りますので、お楽しみに!

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◎手打ちパスタ『フジッリ・ルカーニ』をプッタネスカで頂く!

Puttanesca con Fusilli lucani

パスタはフェレットという棒状の道具を使って、作ります。

プッタネスカソースは、カンパニア州の郷土料理ですが、写真にある材料を和えるだけで、

野菜もお魚もオリーブ(果実)、チーズも入った、栄養満点なソースが出来上がります!

何よりもBUONA!!!  ペペロンチーノはお好みで。


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◎ズッキーニとミントのポルペッテ 

Polpette di zucchine e menta

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◎マテーラのビスコッティ『ストラッツァーテ』 Strazzate

カカオとアーモンドたっぷりの素朴な焼き菓子

本日のバジリカータ州の赤ワイン『 Aglianico del Vulture DOC』とよく合います!

Aglianico del Vulture superiore は バジリカータ州唯一のDOCGです。 

ヴルトゥレ火山の麓で造られるアリアニコは、とても酸がキレイでタンニンも優しい。

Superiore DOCG 熟成が長いものは、ジビエの煮込み料理に合うほどボディがしっかりしています。

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本日の白ワインは カンパニア州DONNA CHIARAのファランギーナ、やや厚みがあり、余韻もあるため、お料理は前菜だけでなく、パスタなどプリモによく合います。

今回ドルチェに入れたリキュールはアニス酒。Varnelliのアニス酒は秘密のレシピで、沢山の草木、ハーブが使用されており、香りが素晴らしい。

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LCIの看板犬、恥ずかしがり屋(TIMIDA)のアモーレも参加?!しております。

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【開催日程】

  9月8日(日)11:00-14:00

  9月9日(月)11:30-14:30

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2024年9月 7日 (土)

大人の為の留学ドルチェヴィータは1~2週間の短期プログラムです。
今回ローマ校のドルチェヴィータコースを体験なさったRUMIさんに、レポートと写真を送って頂きました。素敵な時間を過ごされたようですね。是非ご覧ください。
 
◇◆◇◆◇◆
今回の短期留学のご手配ありがとうございました。
学校はもちろん大満足で、心配していたホームステイ先も決して悪くはありませんでした。
すべてが思い出深く忘れられない夏休みになりました。
今回の内容と実際に感じたことをお伝えしたいと思います。
 

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■ホームステイ■ 
場所は学校から徒歩約35分、バスだと20分くらいで、テヴェレ川を渡りBelvedere del Gianicoloの
先、丘の上の住宅街にある集合住宅の1階でした。
家まで坂がかなりきつく、朝は遅刻しないように毎日徒歩通学。帰りはほとんどバスを使いました。
毎日山を降りたり登ったりがとにかく大変でしたがいい運動になりました。
家族は奥さんと大学生の次女と猫3匹。
奥さんは毎日夜遅くまで仕事で忙しく、娘さんもアルバイトで毎日ほとんど家にいませんでした。
私の部屋は玄関入ってすぐにある部屋で、家族のスペースとはドアで隔てられて独立していました。
シャワー、トイレ付き、ミニ冷蔵庫、コーヒーマシン、トースターなどが用意してありました。

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初日からシャワーのお湯が出ず、浴室の電気も壊れてつかなくなり困りましたが、翌日シャワーは修理を
してくれました。(電気は最後まで直らず、電気スタンドを借りてなんとか過ごしました。)
朝食付きを希望したので、朝は家族用のキッチンに行って自由に冷蔵庫や棚から好きなものを勝手食べていいと
言われましたが、部屋にも冷蔵庫があったので半分くらいは自分で買い置きしていたものを食べていました。
朝は私が早く家を出るので二人とは顔を合わせることがなく、夜も私は先に寝てしまうので二人とゆっくり話す
機会があまりなかったのが残念でした。ホームステイというよりアパートの1室をお借りしてる感じに近かったです。
顔を合わせた時は奥さんとおしゃべりもしました。二人とも明るくていい方々で、親切にしていただきました。
 

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■学校■
午前中は3時間の授業があり、内容も面白くあっという間に感じました。
全部で3人の先生に教えてもらいましたが、どの先生も分かりやすく楽しい授業をしてくれました。
クラスはレベルごとに分かれ、1クラス多くて8名くらいでしょうか。10代から70代まで様々な生徒がいてかなり刺激になりました。
午後は、毎日ぎっしりの予定が組まれていて、正直忙しすぎるくらいでした。参加は自由なので
内容によっては数人だけの参加ということもありました。
食事が伴うプログラムには校長先生や広報のスタッフなども参加して盛り上げてくれました。
生徒同士の会話もイタリア語があまり出来ない人は英語で会話しながらコミュニケーションをとっていました。

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参加者のほとんどはドイツやスイスのヨーロッパ人ですが、ブラジルの方もいてみんな明るくおしゃべり好きの
楽しい方ばかりでした。
校長先生が言っていましたが、最近は日本人が少ないそうです。私が行った時期も私たち以外で日本人は一人だけでした。
学校が入っている建物は確か16世紀?のものらしく、猛暑の中エアコンが無く、扇風機のみなのは少し困りました。
午後のプログラムは先生が同行してガイドをしてくれますが、中にはプロのガイドが案内してくれる日もあり、
ガイドブックだけでは分からないことを知ることが出来ました。
 
Dolce Vitahaはイタリア語を学びながら観光や料理体験などが出来る楽しくてお得感もあるプログラムだと思いました。
同年代のいろいろな国の方々と知り合えることも大きなメリットだと思います。
たった2週間ですが(人によっては1週間だけもいました)大好きなイタリアに住んでみて、イタリア人の日常を見て感じることが
出来ました。
今回の参加者の中には、トリノやシエナで同じようなプログラムに参加したことがある方や、ローマで2回目という方もいました。
私も次はフィレンツェのDolce Vitaに参加したいと思っています。今のところ来年9月ごろを考えています。
そのときはまたお世話になりますのでよろしくお願いいたします。

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 【今回のプログラム】
 

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【ドルチェヴィータコースのご案内】

お申込みは LCIイタリアカルチャースタジオまでどうぞ。

http://lci-italia.com/italia-ryugaku.html

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BIBENDA-WSA

イタリアワインソムリエ
8期生募集のご案内

イタリアワインの歴史を知るBIBENDAのソムリエ資格が取得できます

東京会場 2025年 2月5日(水) 〜 2月9日(日)

 

BIBENDAの講師が来日して開催します。WSAイタリアワインソムリエは、FIS(Fondazione Italiana Sommelier)のコースを、世界に向けて発展させるために立ち上げたもので、WSA(Worldwide Sommelier Association)の資格コースとして、イタリアワインに特化した内容で構成されます。

 ・イタリア20州の土着ブドウやワイン、その特徴、製法などを系統立てて学べます。
 ・豊富な土着品種、格付けのワインをテイスティングする機会となります。
 ・アッビナメントというイタリア特有の知識『料理との合わせ方』を試食しながら、分析します。
イタリアだけを重点的に学べて、且つBIBENDAの資格を取得できるのは、日本ではこちらだけです。
初心者~上級者の幅広いレベルの方にとって有効な内容です。
資格取得後には、毎年マスターコースとして、各テーマ毎に掘り下げて、特にテイスティング力を養う機会がございます。

日程・料金・申込方法・オンライン説明会の情報など、最後までぜひご覧ください。

 


≪イタリア各州のワイン Vini Regionali ≫

20州系統立てて学べるからイタリアに強くなる!
 
感覚分析テクニックはイタリア人講師が丁寧に分かり易くレクチャー。専門の通訳が付きますので安心です。
イタリア北から南まで、土着品種約28種類の豊富なテイスティングが経験でき、テイスティング力を養うことができます。

 
≪料理との合わせ方 Abbinamento≫
感覚分析の仕方をマスターすれば、ワインの選び方や調理法に実践できる!



各食材の製法・特徴・調理方法・イタリアのDOP指定食品をカテゴリー別に知ることができます。
感覚分析方法を学んだあと、試食!料理とワインそれぞれの特徴を分析し、相乗効果を生むマリアージュを見つけ出します。

試験とディプロマ

Esame e Diploma

基礎コース全てを受講し、最終試験に合格された方には WSAイタリアワインソムリエの証書とタストヴァンTastevinとソムリエバッジSpilettaが授与されます。
講師はBIBENDA本部があるローマから2名。
弁護士でもあるアントネッラ氏とエノロゴ(醸造家)でもあるエドアルド氏。
二人とも熱心で丁寧に説明してくれます。もちろんイタリアのユーモアにあふれて楽しい授業です!

▶︎ コースの詳細・お申込みはこちら


【日程】全 5日間
  2月5日(水)10:00-18:30 
  2月6日(木)10:00-18:00 
    2月7日(金)10:00-18:00 
  2月8日(土)10:00-18:30
  2月9日(日)  9:30-17:30 
 
途中休憩あり。詳細スケジュールは近くなってからご案内します。

【会場】

・Ristorante ACQUAPAZZA(東京都港区南青山2-27-18 パサージュ青山2F )
・日伊学院 (東京都渋谷区桜丘町15-17 NKG東京ビル)
※ 各会場への問い合わせはご遠慮願います。

【お申込み締切】 2024年11月10日(日)
定員22名(定員に達し次第募集終了)


【受講費用】 217,800円(税込)

インポーターやBIBENDAの協力によりリーズナブルな費用設定が実現しております。

受講費用に含まれるもの:
 ◇コース授業料
 ◇テキストなどの教材
 ◇テイスティング分析シート
 ◇受験料
 ◇FIS会員の初年度年会費(100€)
 ◇教本『イタリア式ワインのABC』

(合格者へ)
 ◇FISソムリエバッジ
 ◇タストヴァン
 ◇ディプロマ

【お申込み方法】(スマートフォンからも可)

     http://www.italia-vino.com/application.html

お申込みフォームを送信後 受講費用のお支払いが確認された時点で、お申込み完了となります。
お申込みフォーム内の規約に、キャンセルポリシーや全レッスンの受講が受験に必須であることなどが記載されております。お申込前に必ず規約をお読みいただき、ご承諾の上でお申込みください。

オンライン説明会(要ご予約)
申込み前にコース内容やその他について直接詳しく知りたい方は、メールでご予約ください。なお、コース申込みに説明会参加は必須ではありません。
・9月15日(日)10:30-
・9月16日(月祝)10:00-
・9月17日(火) 19:00-
お問い合わせフォームはこちら

コースの詳細、団体、よくあるご質問はホームページもご覧ください。
http://www.italia-vino.com/



マスタークラス  Corso di Approfondimento 2025


テーマ:品種『サンジョヴェーゼ』で造るワインのテイスティング比較

~ Degustazione per approfondire il vitigno Sangiovese

サンジョヴェーゼで造る6種類のワインを比較しながら、それぞれのテロワールの違いを理解する。

Brunello di Montalcino, Chianti Classico, Morellino di scansano, Nobile di Montepulciano, Sangiovese di Romagnaほか 先生のセレクトワインを入手予定です。乞うご期待!

   

【開催日時】 2025年 2月 8日(土)10:30-14:30  (休憩含む)

【場所】アカデミー・デュ・ヴァン青山校(教室)
東京都渋谷区神宮前5丁目53−67 コスモス青山ガーデンフロア B2F
※会場へのお問い合わせはご遠慮願います。

【定員】20名 


イタリアワインがお好きな方へ
イタリアワインを学び、楽しむ会『IVS Japan』

IVS Japan 日本イタリアワインソムリエ

http://www.ivsjapan.com/
LCI イタリアカルチャースタジオ
info@lci-italia.com
http://lci-italia.com/