2020年6月 2日 (火)

Boca_2



 Boca1

ピエモンテの希少ワインの銘醸地『BOCA』


ピエモンテで有名なワイン生産地といえば、バローロで知られるランゲ地方ですが、実は古代ローマ人たちがワイン生産地として注目していた地域が北東部にあります。オルタ・サンジュリア島の麓あたりに位置する山と湖、川に囲まれた『BOCA』(ボーカ)。 

1800年代には4万ヘクタールもあったブドウ畑が今では700ヘクタール

20世紀初頭、北イタリアも経済成長期を迎え、繊維工業など盛んになり、農家達はみな報酬が良い工業地域へ転職して行きました。

更に1950年頃に雹の被害が続き、殆どの畑が放棄され、荒廃しました。1990年代にはブドウ畑は10ヘクタールにも満たなくなり、BOCAのワインは忘却の彼方に消え去っっていきました。

今でも放置されたままの土地は少し残っています。

 

ネッビオーロはスパンナ(Spanna)と呼ばれる

Boca2


この辺りの品種はネッビオーロ(スパンナ)、ヴェスポリーナ、クロアティーナ、ウーヴァ・ラーラ、

それから、マイナーな品種では、ドゥラーザ、スラリーナ、マルヴァジーア・ディ・ボーカ、ドルチェット・ディ・ボーカ、ネレットなど。

BOCA DOCのミクロクリマ

気候は穏やか。アルプス山脈の手前にある湖の影響で秋は温かく霧も見られない。傾斜は南向きですが、昼夜の気温差がしっかりあるため、ワインにストラクチャーを与えます。

北側の山が冷たい風を遮り、ブドウはしっかり熟すことができます。

森に囲まれた自然国立公園があり、環境で自然の草花や動物たちと共存しています。 

火山岩と砂質の酸性土壌であるため、硬質な素朴なネッビオーロが育ちます。 

マッジョリーナ(MAGGIORINA)

Maggiorina_5

昔ながらの混植、混醸スタイルの希少な一本

急斜面に段々畑式に栽培されていて、機械は入れない、人の手で全て世話されています。

ここのマッジョリーナではクロアティーナのブドウが主に栽培されており、ネッビオーロやヴェスポリーナ他10種類ほど植樹されています。

昔は混植であった為、伝統的にエルバルーチェやマルヴァジーア・ディ・ボーカといった白ブドウも栽培して混醸する為、この土壌の昔ながらのワインとして味わえる希少な1本です。



 

古代ローマ以前から存在した?マッジョリーナ仕立て

Maggiorina2_2Maggiorina3



このノヴァラ周辺のワイン造りについて、大プリニウスの書『自然史』に記述されています 。

3本の樹の先を絡めて輪にして4本の支柱で止めて棚式に仕立てます。

ブドウの房が葉に覆われるため、雹などの被害を受けない特徴があります。

時代と共に形が変化していきましたが、最終形はトリノのあの素敵な建造物『モーレ・アントネリアーナ』の建築家が考案したそうです。

今の樹は1910~1920年のフィロキセラの後に植樹されたものですが、今も現役で健康なブドウの実を付けてくれます。

ワイナリー『Le Piane』

Christoph Kuenzli(クリストフ・クンズリ)氏は1990年代に醸造家や友人のアレクサンダー氏と一緒にこの地の素朴な美しさに魅了され度々訪れていました。そこで、アントニオ・チェッリ氏に出会う。
彼は1980年代にBOCAでワイン造りをしていた数少ない一人です。彼のブドウ畑、そして何年も寝かしたワインに出会い、これは継続すべきものだと確信したのです。
彼から引き継ぎ、少しづつBOCA DOCの区画を買い足し、今日の9ヘクタールのレ・ピアーネの基礎を創り上げました。

1998年、悲劇にも仲間のアレクサンダーが事故死した為、実現したレピアーネを見せることが出来なかったが、彼の理想や夢は新しい畑『メリディアーナ』に生き続けています。

畑の合間に建てられたLa Casa gialla(黄色い家)、これは新しい出発点を意味し、レピアーネのロゴとして用いられています。

愛らしいChiara Tinivella キアラさん

私は彼女と出会って、このBOCAの地、ワイナリーLe Piane,そこで造られたワインに魅了されました。

実はキアラさんはサムライが大好きなんです。勿論見た目ではなく、その精神に惚れ込んでいるそうです。彼女は会うたびに、「サムライに会いたい!」と話すので、2017年、生徒さん他をお連れするピエモンテの旅を企画した際に実現させたのです。その時涙を流して喜んで下さったこと、私も感動致しました。

Chiara_le_piane

Chiara_le_piane2

セジア川を越えれば、ガッティナーラの町があります。そこのホテル学校で、浴衣などの日本的装いで、『茶の湯』を提供し、またおにぎりやお好み焼きなども作って、文化交流を開催しました。そんなひと時にご招待した時のこと。

Chiara_le_piane4

Chiara_le_piane3

winewinewine イタリアワインを勉強してみたい方は、こちらの本をご覧ください。

更に、 WSAイタリアワイン専科ソムリエ資格コース はこちら!

Come stai?
Anche oggi ti mando un "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 
『Sono d’accordo!』
Quando la nostra opinione e quella della persona che ha parlato sono uguali,
spesso in italiano diciamo questa frase. 
Per esempio:
A “Secondo me Roma è una città bellissima”.
B: “Sono d’accordo!”
 
ある話し手の意見が自分の意見と同じである時に使います。
例えば
Aさん:「私は、ローマってとても美しい街だと思います。」
Bさん:「同感です!」
 
A presto!
Federico
 

Pillole_1

 
 

LCIイタリアカルチャースタジオ

http://lci-italia.com/

 
2020年5月31日 (日)

『カンパーニア州のサレルノの町PAGANIの一風変わったフェスタ』

時期はパスクワの後の週末。

『マドンナ デッレ ガッリーネ』(めんどりのマドンナ)

16世紀の伝説によると、雌鶏たちが地面をひっかき回したことで発掘されたマドンナの聖画像に始まります。

この聖画像は宗教戦争の間に破壊されないよう隠されていたのですが、この発掘から8つのミラクルな出来事(治癒)が起こったことで、聖堂に奉られるようになったのです。

この聖堂には聖画像と一緒に木製のマドンナの像が奉納されております。実はマドンナの像は一年中、黒い布で覆われていて、数少ない機会に拝むことができるそうです。

 

Oggi voglio parlarvi di una festa particolare che si svolge a Pagani (provincia di Salerno, Campania), il fine settimana dopo Pasqua.

Questa festa è dedicata alla cosiddetta Madonna delle galline. 

Secondo la leggenda nel XVI secolo è stata scoperta sotto terra un’icona della Madonna grazie al raspare di alcune galline.

Questa icona era stata nascosta per proteggerla dalla distruzione durante la guerra religiosa. Si dice che dalla sua scoperta questa icona abbia realizzato 8 miracoli di guarigione e per questo le è stato dedicato un santuario.

All’interno del santuario si trova sia l’icona che una statua in legno della Madonna. La statua però è coperta da un telo nero per tutto l’anno tranne che in alcune occasioni particolari. 

この祭りは金曜の夜に、聖堂の扉が開くと、カンパーニア伝統の踊り『Tammuriata』の演奏家や踊り手が教会前の広場に集まり、ショーと共に始まります。

日曜日は宗教行列が行われます。マドンナ像を皆で抱えながら、町を練り歩きます。

鳩、めんどり、ドルチェがマドンナに捧げられます。親たちは子供たちをマドンナ像の側に連れていき、子供への神のご加護を頼みます。

宗教行列が通る脇では、『タンムリアータ』のショーが繰り広げられます。

午後には皆が集まってこの踊りに参加するので、大きな人の輪が作られます。

祭りは月曜の朝まで続き、楽器奏者たちが聖堂に入って、マドンナ像の足元に彼らの楽器(とりわけ鈴つきのタンバリン)を預けたところで、終わりを告げます。

これは南イタリアのある一つの例に過ぎません。こうした元気を与える特別な祭りや踊りが各地にあります。

セミナーでは民族的ダンスの伝統やその歴史、言い伝えを深く掘り下げ、そこから関連した有名になった祭りやイベントについてご紹介します。

Balli_sud

La festa  inizia venerdì sera, quando le porte del santuario vengono aperte e suonatori e danzatori di tamurriata si radunano davanti al piazzale della chiesa per suonare e ballare.

La domenica invece si svolge la processione: la statua della Madonna viene trasportata per le vie del paese e le vengono offerte colombe, galline, dolci. I genitori avvicinano i bambini alla statua per farli benedire. Durante la processione ai lati dell vie si svolgono spettacoli di tamurriata e successivamente nel pomeriggio tutto si radunano in un grande ballo per assistere o partecipare a questi balli. La festa finisce lunedì mattina quando i suonatori entrano nel santuario e depositano ai piedi della statua le loro tamorre (particolari tamburi a sonaglio).

Questo è solo un esempio di come nel Sud Italia ballo e festa si fondono per dare vita ad eventi unici.

Al seminario sui balli del Sud Italia approfondiremo la tradizione del ballo e la sua storia e tratteremo anche delle feste particolari legate ai balli più famosi e spettacolari del Meridione.

LCIのイタリア文化講座は、日本語通訳・解説付きで、どなたでもご参加頂けます。

4

 【開催日程】教室) 2020年7月5日(日)12:00~14:00

    オンライン) 2020年7月8日(水)11:30~12:30  @ZOOM

 【参加費】 LCIイタリア語生徒割引:4000円 一般料金 :4500円(税込)

 (カフェまたはドルチェワイン+ドルチェ付き)

 【講師】Veronica Serrao

 お申し込みはこちらの申込フォーム または info@lci-italia.com へどうぞ。

2020年5月30日 (土)

Come stai?
Anche oggi ti mando un "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。

『Puoi aiutarmi per favore?』
Con questa frase, si può chiedere l’aiuto di qualcuno.
Per esempio se non riuscite a fare i compiti di italiano potete chiedere al vostro amico: “Puoi aiutarmi, per favore?”.


この表現は、何か手伝ってほしい時に便利です。
例えば、イタリア語の宿題で分からない時は、クラスメイトに「puoi aiutarmi, per favore?」といって、助けてもらいましょう。

 
A presto!
Federico

Pillole

  


LCIイタリアカルチャースタジオ

http://lci-italia.com/

2020年5月28日 (木)

毎年恒例LCIイタリア文化セミナー。

2020年は【SagraとBallo:イタリア各地の伝統祭りと民族舞踊】をテーマに、

Sara先生とVeronica先生が、まだまだ知られていないイタリア伝統行事の歴史背景や方言などの言語との繋がり、

更に民族舞踊の意味合いについて、分かり易く楽しくご紹介いたします!

第1弾-北イタリアに続いて、第2弾は祭りごとが盛んで、踊りも多様な中部〜南イタリアをご紹介します!


舞踊(イタリア語でBallo)は、太古からある芸術的表現方法で、人が時を一緒に過ごす時間でもあります。イタリアでは、いくつかの古い民族舞踊が、その土地に根付いて今でも引き継がれています。

イタリア南部のBALLOで有名なひとつに、TARANTELLA(タランテッラ)があります。

名前の由来は、TARANTOLA(毒蜘蛛)から来ています。地方によっていろんな説がありますが、

どんな言い伝えかご存知ですか。

映像も交えて、分かりやすくご紹介いたします。 

FESTAの伝統ドルチェもご用意して、みなさまのご参加をお待ちしております。

4_3

Sicuramente conoscerete la famosa “tarantella”!
Forse però non sapete che il nome di questo ballo viene dal nome di un ragno: la “tarantola”!!!

Ma perché questo ballo prende il nome da un ragno?

Per scoprirlo partecipa al seminario sui balli dell’Italia del Sud!

Balli_al_sud

LCIのイタリア文化講座は、日本語通訳・解説付きで、どなたでもご参加頂けます。

 【開催日程】

 教室) 2020年7月5日(日)12:00~14:00

 オンライン) 2020年7月8日(水)11:30~12:30  @ZOOM

 【参加費】 LCIイタリア語生徒割引:4000円 一般料金 :4500円(税込)

 (カフェまたはドルチェワイン+ドルチェ付き)

 【講師】Veronica Serrao

 お申し込みはこちらの申込フォーム または info@lci-italia.com へどうぞ。



コラム:イタリア南部の伝統的な祭り

『カンパーニア州のサレルノの町PAGANIの一風変わったフェスタ』

時期はパスクワの後の週末。

『マドンナ デッレ ガッリーネ』(めんどりのマドンナ)

16世紀の伝説によると、雌鶏たちが地面をひっかき回したことで発掘されたマドンナの聖画像に始まります。

この聖画像は宗教戦争の間に破壊されないよう隠されていたのですが、この発掘から8つのミラクルな出来事(治癒)が起こったことで、聖堂に奉られるようになったのです。

この聖堂には聖画像と一緒に木製のマドンナの像が奉納されております。実はマドンナの像は一年中、黒い布で覆われていて、数少ない機会に拝むことができるそうです。

 

Oggi voglio parlarvi di una festa particolare che si svolge a Pagani (provincia di Salerno, Campania), il fine settimana dopo Pasqua.

Questa festa è dedicata alla cosiddetta Madonna delle galline. 

Secondo la leggenda nel XVI secolo è stata scoperta sotto terra un’icona della Madonna grazie al raspare di alcune galline.

Questa icona era stata nascosta per proteggerla dalla distruzione durante la guerra religiosa. Si dice che dalla sua scoperta questa icona abbia realizzato 8 miracoli di guarigione e per questo le è stato dedicato un santuario.

All’interno del santuario si trova sia l’icona che una statua in legno della Madonna. La statua però è coperta da un telo nero per tutto l’anno tranne che in alcune occasioni particolari. 

この祭りは金曜の夜に、聖堂の扉が開くと、カンパーニア伝統の踊り『Tammuriata』の演奏家や踊り手が教会前の広場に集まり、ショーと共に始まります。

日曜日は宗教行列が行われます。マドンナ像を皆で抱えながら、町を練り歩きます。

鳩、めんどり、ドルチェがマドンナに捧げられます。親たちは子供たちをマドンナ像の側に連れていき、子供への神のご加護を頼みます。

宗教行列が通る脇では、『タンムリアータ』のショーが繰り広げられます。

午後には皆が集まってこの踊りに参加するので、大きな人の輪が作られます。

祭りは月曜の朝まで続き、楽器奏者たちが聖堂に入って、マドンナ像の足元に彼らの楽器(とりわけ鈴つきのタンバリン)を預けたところで、終わりを告げます。

これは南イタリアのある一つの例に過ぎません。こうした元気を与える特別な祭りや踊りが各地にあります。

セミナーでは民族的ダンスの伝統やその歴史、言い伝えを深く掘り下げ、そこから関連した有名になった祭りやイベントについてご紹介します。

Balli_sud

La festa  inizia venerdì sera, quando le porte del santuario vengono aperte e suonatori e danzatori di tamurriata si radunano davanti al piazzale della chiesa per suonare e ballare.

La domenica invece si svolge la processione: la statua della Madonna viene trasportata per le vie del paese e le vengono offerte colombe, galline, dolci. I genitori avvicinano i bambini alla statua per farli benedire. Durante la processione ai lati dell vie si svolgono spettacoli di tamurriata e successivamente nel pomeriggio tutto si radunano in un grande ballo per assistere o partecipare a questi balli. La festa finisce lunedì mattina quando i suonatori entrano nel santuario e depositano ai piedi della statua le loro tamorre (particolari tamburi a sonaglio).

Questo è solo un esempio di come nel Sud Italia ballo e festa si fondono per dare vita ad eventi unici.

Al seminario sui balli del Sud Italia approfondiremo la tradizione del ballo e la sua storia e tratteremo anche delle feste particolari legate ai balli più famosi e spettacolari del Meridione.

LCIのイタリア文化講座は、日本語通訳・解説付きで、どなたでもご参加頂けます。

 【開催日程】2020年7月 5日(日)12:00~14:00  

    オンライン) 2020年7月8日(水)11:30~12:30  @ZOOM  

 【参加費】 LCIイタリア語生徒割引:4000円 一般料金 :4500円(税込)

 (カフェまたはドルチェワイン+ドルチェ付き)

 【講師】Veronica Serrao

 お申し込みはこちらのフォーム または info@lci-italia.com へどうぞ。


LCIイタリアカルチャースタジオ

2020年5月26日 (火)

Come stai?
Anche oggi ti mando un "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。

『Qual è la differenza tra “parola A” e “parola B”?』
Questa domanda è molto utile per chiedere la differenza tra due parole.
Per esempio: Qual è la differenza tra “piacere” e “amare”?

この表現は、2つの言葉の違いを知りたい時に役立ちます。
例えば、「piacere」と「amare」の言葉はどう違いますか? など。

 
A presto!
Federico

Pillole

  


LCIイタリアカルチャースタジオ

http://lci-italia.com/

2020年5月24日 (日)

Albana_2



 ブドウ品種『アルバーナ』ローマ人の手によって栽培されていた古代の品種のひとつです。

歴史は西暦435年に遡ります。Gallaplacidiamausoleo

テオドシウス大帝(ローマ東西を最後に統一した皇帝)の娘、ガッラ・プラチディア皇女の物語です。

(←写真:世界遺産ガッラ・プラチディア廟堂を建てたことでも有名)

当時西ローマ帝国の首都であったラヴェンナでは、夫コスタンティウスウスが亡くなり、その後幼い息子を西方正帝の座に据え、実質彼女が統治を図っていました。その頃、沿岸地域で流行っていたマラリアから逃げる為に、ロマーニャの丘陵地へお伴を連れて移動していた時のことです。

暑い夏の日で、Monte dell’Uccellaccioという丘の町で休憩を取ることにしました。すると、その町の人たちが、テラコッタで出来た粗末な容器にアルバーナのワインを入れて、皇女に差し出しました。

ガッラ・プラチディア姫はそれを口に含むと、余りの美味しさに驚きと興奮を隠せず、

『この粗末な容器とはちがって、貴方の優しさと同様に、なんと素晴らしい黄金の飲みもの(berti in oro)なのでしょう!』

この逸話より、町はBERTINORO(Berti in oro:黄金色の飲み物と名付けられました。


Albana2_2

ワインの町(Citta' del vino)として知られる『ベルティノーロ』はフォルリ-チェゼーナ県にある丘陵の町 

黄金色の飲み物は 『ALBANA di ROMAGNA』アルバーナ・ディ・ロマーニャ、金色に光り輝く白ワイン!

生産地はボローニャ、フォルリ-チェゼーナ、ラヴェンナ県に限定されています。

古代ローマ人がこのあたりえ栽培し、素晴らしいワインと博物学者プリニウスも記しています。

イタリアの白ワインで初めてDOCGを取得(1987年)!


ベルティノーロでこのアルバーナを作っている生産者CELLIをご紹介します。

2020年5月のビデオレター(写真をクリックしてください)↓↓↓

Albana5



Betinoroのミクロクリマ:

アドリア海とアペニン山脈の間に位置します。海からは潮風が吹き、温和な気候をもたらす為、夏は涼しく、冬は温かい。

またロマーニャの地層はスプンゴーネSpungoneと呼ばれる岩質で、石灰岩を基盤としています。 このミクロクリマがワインに特有のミネラルを与えています。

Albana3_2

I CROPPI  イ・クロッピ   ROMAGNA ALBANA SECCO DOCG

 柑橘系のフルーツの香りがいっぱいに広がります。

グラスに注ぐと輝く金色で、ワインだけでも楽しめてしまう深みもあります。

しかし、アルコール度14%ですから、お食事は召し上がった方が良いでしょう。

パスタ大国エミリアロマーニャ州ですから、カッペッレッティなど肉や野菜を詰めたパスタをセージとバターだけで頂く料理、

郷土のピアディーナサラミやグリル野菜スクワックエローネのフレッシュチーズを添えて頂きたい。

塩味の効いたリングイネのボンゴレビアンコも良いです。

品  種  アルバーナ100%

  

  上代:2,000円 → イタリアBARエルシーアイで販売中!



 

2058846790987412702d4c65fed185c97ee

Celli2



2019年10月CELLI訪問! /2019年11月Mauroさん来日!『Tregatti』Degustazione!

winewinewine イタリアワインを勉強してみたい方は、こちらの本をお勧めします。

更に、 WSAイタリアワイン専科ソムリエ資格コース はこちら!

2020年5月22日 (金)

Come stai?
Anche oggi ti mando un "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。

『Come si pronuncia questa parola?』
Si può usare questa frase per chiedere all'insegnante la pronuncia di una parola che non si capisce o una parola difficile.
このフレーズを使って、発音が難しい言葉について先生に尋ねると良いでしょう。

Per esempio: “come si pronuncia “inimmaginabile”?
例:  「inimmaginabileは、どう発音しますか。」
 
A presto!
Federico
 

Pillole

 
 

LCIイタリアカルチャースタジオ

http://lci-italia.com/

2020年5月19日 (火)

Come stai?
Anche oggi ti mando un "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。

『come te la passi?』
Questa frase significa “come stai?”. Si usa con gli amici stretti ed in modo amichevole.
この言葉は「元気?」を意味します。仲の良い友人に、親しみのある言い方です。

Esempio: Davide: “Ciao Sara, come te la passi?”
Sara: “Ciao Davide, me la passo alla grande (va tutto bene)”
例えば:「やあ サラ、元気かい?」「あ、ダヴィデ、うん、とっても元気よ。」

A presto!
Federico

1

 

LCIイタリアカルチャースタジオ

http://lci-italia.com/

2020年5月18日 (月)

Note_12

サルデーニャ島南西部に浮かぶサンピエトロ島(町はカルロフォルテ)にあるワイン生産者

『タンカ ジョイア TANCA GIOIA』 

Tancagioia1

この島ではリグーリアの方言!

1544年、ローマ皇帝カール5世はリグーリアのPEGLIという町の貴族ロンメリーニ家に植民地のTABARCA(今のチュニジアの海沿いにある町)を与え、そこで珊瑚漁とその商売を成功させるよう命ずる。

PEGLIから一族が移民し、TABRCAで成功した後、サラセン人や海賊の侵略や珊瑚の減少によって、TABARCAは廃れていった。

1736年、サルデーニャ王カルロ・エマヌエレ3世がサルデーニャの価値を高めるために、このTABARCAからおよそ1000人ものPEGLIの人びとを迎えいれたのが、ここサンピエトロ島。

珊瑚漁や交易のノウハウを得たTABARCHINIの活躍を願ったのである。



Tancagioia2


ワインのラベルのは『U-TABARCA』これはタバルカ(チュニジア)で功績を遺したジェノヴェーゼの人たちへの敬意を払って付けたそうです。



サルデーニャ島の土着品種

カリニャーノ・デル・スルチス

ボヴァーレ・ピッコロ(ボヴァレッドゥ)

ナスコ・アロマティコ

モスカート・ディ・カラゼッタ

ヴェルメンティーノ・ディ・ サルデーニャ

これらの品種はフィロキセラが発生せず、自根で栽培されています。その為、明らかに島特有の土壌の影響を受けています。栽培方法においては、人の介入は最小限に抑え、伝統的な方法で、灌漑も殆ど行っておりません。

栽培するブドウは、毎年その年の太陽や風、雨を受けて育ついわば子供のようなもので、ヴィンテージ毎に異なる個性が生まれます。畑の一画ごとに、樹1本ずつ各々が海に向かって呼吸しています。砂の土壌や海からの湿気を含む風は出来上がるワインにミネラルと塩味を与えます。

全てのワインはステンレスタンクとガラスコーティングしたセメントタンクで醸造されます。

Tancagioia3



畑はサンピエトロ島の中心にあり、2つの大きな区画:ヴィーニャ・アルタとヴィーニャ・バッサ

合わせて10ヘクタール弱の広さで乾燥した砂地土壌であり、海風を年中受けて、健康的なブドウが育っています。

砂土壌のおかげで、接ぎ木をせず、自根でブドウの樹が育っています。

このことはとても重要で、土中の微生物を研究する近代の専門家たちや熟練者が提唱するように、接ぎ木というフィルターがある場合、自根で育つ原型の樹とは異なり、仕上がるワインは変質し、品質が劣ってしまいます。このように自根のブドウで造られたワインは香りと余韻がとても素晴らしいのです。

Roussou_3


Roussou ルッソウ Carignano del Sulcis DOC

品種はスルチス湾領域の土着品種カリニャーノ100%で造られています。

濃厚で力強い黒ブドウですが、丁寧に造ることで、エレガントで重すぎず、バランスの取れたワインに仕上がります。グラスに注ぐと、太陽を浴びた石灰質土壌の地中海沿岸に育つハーブの香りが広がります。

品  種  カリニャーノ

ボディ フルボディ

合わせるお料理  マグロのカラスミ、マグロのロースト、マグロをベースにしたパスタ

  

  上代:3,400円 → イタリアBARエルシーアイで、特別価格で販売中!



Ciu_roussou

Ciu’ Roussou チュウ ルッソウ

スペインの伝統的なボヴァーレ・スパニョーロに比べるとブドウの粒がとても小さく、ボヴァーレ・ピッコロと呼ばれています。

厚い皮に覆われ、甘くて濃厚な実でも小鳥に食べられず熟すことができるようでうす。

仕上がるワインは濃厚で、咀嚼するように味わって頂けます。チュウ・ルッソウ(より赤いの意味でリグーリア方言)は、口に含むと流れるような滑らかな感覚があり、熟成した赤果実のフルーツやスパイスが放たれます。

品  種  ボヴァレッドゥ

ボディ  フルボディ

合わせるお料理  ペコリーノチーズフ熟成タイプ、サラミ類、ウナギのロースト、子羊肉のロースト

 上代:3,400円 → イタリアBARエルシーアイで、特別価格で販売中!



Ventou_de_ma

Ventou de Ma ヴェントゥ・ デ・ マ

サルデーニャ島のヴェルメンティーノの純粋で真のエッセンスが感じられます。

海風は夏は空気を涼しくし、冬場は高い波を起こします。ここでブドウが育ち、海風によって、サルデーニャのヴェルメンティーノの個性が吹き込まれます。

ブドウは自根で栽培されており、ワインにはエレガントで余韻の長い香りが生まれます。特徴的なのは、最後に洋ナシやフレッシュなアーモンドを思い出させるようなほんのり苦味を感じます。

品  種  ヴェルメンティーノ 

ボディ  フルボディ

合わせるお料理  えびグラタン、手長えびのオーブン焼き

 上代:3,400円 → イタリアBARエルシーアイで、特別価格で販売中!



2018年9月 Tanca GioiaにてTancagioia4_2

winewinewine WSAイタリアワイン専科ソムリエ資格コース はこちら!

winewinewine イタリアワインを勉強してみたい方は、こちらの本をお勧めします。

  

(Kyoko Matsuyama)