2016年7月

2016年7月18日 (月)

今回はイタリアよりオリーブオイル生産者をお招きし、直接話を聞くことができ、オリーブオイル造りへの情熱と共に、どれほど体に大切なものかがよく伝わって来ました。

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【テーマ】 clover ラツィオ州ヴィテルボのTusciaより生産者 IL MOLINOを迎え、今回olive Japanで金賞受賞されたオリーブオイルのテイスティング

    clover  知っておきたいオリーブオイルの欠陥 について体験 第2弾!

◎お食事との合わせ方を体験。 

  ・夏の冷製フレーグラ(サルデーニャ州の伝統の粒つぶパスタのサラダ仕立て)

  ・フルーツセミフレッド、ミルクジェラート

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≪今回ご紹介したオリーブオイル≫

  生産者 イルモリーノ IL MOLINO

    場所はラツィオ州(Viterbo):ローマから北西に向かうとヴィテルボというエトルリア人が創った歴史ある有名な町があるが、この辺りはTusciaと言われ、DOP Tusciaのオリーブオイルが作られている。 土着品種はCaninoであるが、彼らはフラントイオの品種も栽培。約40ヘクタールの畑を持ち、自社の搾油場も同じエリアにある為、クオリティへの配慮が伺えます。

またオーガニックにも認定されています。

更に、Denocciolato といって種を抜いてから、搾油するという手間を掛けております。これにより、消化し易くなり、また種の中にある酸化酵素が除去される為、より、酸度が低く設定されます。

この秋に搾油されたオリーブオイルは是非当LCIでも入手したいと思う、気になる生産者です。

好ご期待!

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Annalisaさんと一緒に。

是非皆さんも、正しくEXVオリーブオイルの知識を身に付けて、健康で美味しい生活をしてみませんか。

次回も本当に美味しいEXVオリーブオイルの魅力をお伝えして参ります。 

スケジュールclub 2016年9月3日(土) 12:00~13:30 club

【オリーブオイルに合わせるお食事付き】 2,500円(税込) 

お申し込みはこちらへどうぞ。またはEメールにて「オリーブオイルランチ講習会希望」と書いてご連絡先とお名前を送ってください。: info@lci-talia.com

LCI イタリアカルチャースタジオ

2016年7月11日 (月)

6月は、ピエモンテ州湖水地方のレシピをご紹介しました。

美食で知られるピエモンテ州ですが、まだ日本であまり知られていない素晴らしい場所、お料理、ワインがございます。その中でGattinaraに注目し、土着ワインと共にお送りいたしました。

今回ご参加下さった皆様、有難うございました!!!

 ピエモンテ州の旅ブログも是非ご覧ください。

さて、今回の講座では、パンを含む4品のほか、Caffe' di Cicoria: 『カフェ ディ チコリア』お試し頂きました。ピエモンテ(おそらく山間のエリア)では昔からチコリ野菜の根を煎じてカフェにして飲んでいたそうです。

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Primo: Risotto mantecato con Zafferano e uvetta サフランと干しブドウのリゾット

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Secondo: Carne Battuta      カルネ・バットゥータ(お肉のタルタルステーキ)

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Contorno: Peperonata piemontese  ピエモンテ風ペペロナータ

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Pane: Grissini  グリッシーニ

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Contorno: Peperonata piemontese  ピエモンテ風ペペロナータ



~ 今月のワイン ~

Gattinaraのネッビオーロ(Spanna)

夜の会(ワイン持ちよりの会)では皆さんがお持ち下さったワインが今回もずらり。

Gattinaraのワインは中央のゴールドのラベル。(因みにAvicoさんがインポーターです)

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試食タイム・歓談の様子の一部をご紹介clover

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Grazie!!

次回、7月の講座はピッツスペシャルでセミナー&クラフトビールのパーティを開催します。
8月はシチリア西がテーマ。シチリアのシェフをゲストにお迎えいたします!
詳細は、料理講座のページへUPします。この機会に是非是非、ご参加お待ちしております。
会費6,000円(イタリア語生徒割引5,500円)回数券あり。

お申し込みはこちらのフォームからどうぞ。 

またはEmail: info@lci-italia.com Tel 0422-24-8897

次回もKyokoがお送りしますお料理講座で一緒に楽しいひと時を過ごしましょう!

LCI イタリアカルチャースタジオ

2016年7月 5日 (火)

  オリーブオイルランチ講習会  

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Incontro di assaggio

本当に栄養のある美味しいオリーブオイルを知るためのテイスティング方法を身につけます。

更にお料理とオリーブオイルの合わせ方を学びます。毎回異なるメニューをご賞味頂きます。どなたでもお気軽にご参加下さい。

■□■次回の講座のご案内■□■

【日程】 2016年7月10日(日)   12:00~13:30 生産者来日!

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  ◎オリーブオイルテイスティング方法。品種の違いを味わう。

  ◎オリーブオイル購入のための知識。

  ◎オリーブオイルと合わせるお料理。 

  などを学びながら、テイスティングランチをお楽しみください。

 【参加費】 オリーブオイルに合わせるお食事付き 2,500円(税込)

 お申込みはこちら

【テーマ】 clover ラツィオ州ヴィテルボのTusciaより生産者を迎え、イタリアでのお話や、今回受賞したオリーブオイルのテイスティングを一緒に試しましょう。

    clover  知っておきたいオリーブオイルの欠陥 について体験 第2弾!

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 合わせるお食事: 

  ・夏の冷製フレーグラ(サルデーニャ州の伝統の粒粒パスタ)

  ・フルーツセミフレッド

次回スケジュールclub 2016年9月3日(土) 12:00~13:30 club

club前回 報告ブログはこちら

【オリーブオイルに合わせるお食事付き】 2,500円(税込) 

お申し込みはこちらへどうぞ。info@lci-italia.com

LCI イタリアカルチャースタジオTEL:0422-24-8897

2016年7月 1日 (金)

CANNUBI, ALL'ORIGINE DEL NATO DEL BAROLO   

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GAUDI’は言った。『個性や特徴は起源に帰す。』 この言葉のとおり、カンヌビの丘とそのワインを見れば、バローロ神話の真髄がわかる。カンヌビはバローロ最古の畑であり、イタリアワイン醸造において源となる畑といえる。

左の写真はブラの町のManzoneの個人所蔵によるCannubi。 ヴィンテージ1752年のボトル。

1844年貴族Marchesa Colbertのバローロよりも以前に存在し、その頃から既に有名で、最上級クラスの象徴だったことがわかる。

カンヌビ畑は優しいうねりのある丘が南北に伸びている。バローロの旧市街からアルバに向かう2つの道に挟まれている。

標高は220m~320mなので緩やかな傾斜。最良部の方角は南と南東。その他は、東~北東、西~北西向き。

カンヌビという名の起源は葦であると言われている。ブドウの木を支えるのにこの辺りで昔使用していた葦(Canneti)。あるいは、異なる地質が混ざった土壌を意味する交接(Connubio)からとも。

個人的には葦の語源が有力と思われる。

カンヌビはトルトニアーノやセッラヴァリアーニの土壌の合流点ではなく、テッラディバローロの土壌は粘土質の泥灰土であり、時に青みや白グレーを表面に帯びる。



 カンヌビの特徴

同じ地質の他の畑と比較すると、カンヌビは砂質を多く含む。

石灰質はケイ土の含有量が多く、水はけが良い。痩せていて、わずかな粘土質を含む。

気圧の変化や北東からの風から守られて、気候はとても穏やかである。

このような土壌気候により造られるネッビオロは、よりエレガントな味わいで、ブドウは周囲の畑よりも1週間程早く熟す。

しかし、このような気候は10年程前からであって、以前はこんなに優しい気候ではなく、秋一杯熟成を待つ為、雨や湿気、カビによる腐敗リスクも高く、時には雹に降られることもあったので、他のバローロよりも値段が高かった理由も納得できる。

カンヌビのブドウはエレガントなタンニンとバランスの良さ、豊かな風味、長期熟成などの特徴によって、洗練されたワインに仕上げる為に他の畑で造られるワインにブレンドし、使われることがしばしばある。

起源といわれるカンヌビ神話はここにある。多くのバローロ生産者から望まれるミクロゾーンであり、他にはない興奮や野心を駆り立てる。少なくとも5人に1人はカンヌビ畑を所有したいというだろう。

カンヌビ畑の内にも土壌の違いが見られる。ブルゴーニュと似ていると言われるが、多斜面のある丘は方角も多様で、特徴によって畑の区別するのは容易ではない。

カンヌビはほぼ中心に拡がっている。他の4つの畑(Boschis o Monghisolfo,Valletta, San Lorenzo e Muscatel)より高い丘の中心にある。

Fantini(1879年)、Renato Ratti (1976年)、Carlo Petrini(1990年代)を初めとする多くの有名なバローロ生産者が、わずか19ヘクタールのCannubiの中心を所有していた。(Cannubiの外側は47ヘクタール。)

真のカンヌビのワインとそのソットゾーンのワインには明確な違いがあり、ある生産者は各畑の違いを表現することに優位性があるという。

1994年以前はカンヌビは中心部のみであったが、バローロで名を馳せるようになると、カンヌビゾーンは広がった。Cannubiまたは、Cannubi Boschis, Cannubi SanLorenzo, Cannubi Valletta, Cannubi Muscatel。この辺りの畑は上手く醸造すれば、洗練されたCannubiに近づく。

2013年にMeGAの規定により、ラベルにCannubi、またはソットゾーンをCannubi Muscatelなど詳細に記載することができる。

 

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畑の特徴

Cannubi:

中心部にある。砂質が多い土壌。よりエレガントなワインに仕上がる。標高はさまざまで高いところは150m。畑だけでなくワインにも個性が見られる。カンヌビサンロレンツォのワインにやや似ている。

Cannubi San Lorenzo:  

MuscatelとCannubiの間に位置する。名前は黒死病の頃、建てられた教会に由来。標高300mに達する。カンヌビの中で一番標高が高く、風当たりもある。南東向きBusssia方面と南西向きSarmassa方面。柔らかく砂質の土壌。ワインはとてもエレガント。

Cannubi Muscatel:

Baroloの村境からVallettaの間に位置する。フィロキセラ到来以前はネッビオロだけでなく、モスカートも造っていたという。南東と南向き。やや砕けにくい、粘土質が多い土壌。ワインはカンヌビの特徴を残しながらも、熟すのを待たず飲めるタイプ。

Cannubi Boschis:

Alba方面に向かう丘の最後の部分。かつてはMonghisolfoと呼ばれていた。南東と南向き。名前は昔の所有者から取ったそうで、Ghisolfo⇒Boschisと変わっていった。カンヌビより更にバランスのよい、より涼しく、粘土質の豊かな土地。

Cannubi Valletta:

サンロレンツォが西にあり、Cannubiが北、Muscsatelが南にある場所。盆地形状から名前が付いている。北東、南東向き。石灰質と粘土質の土壌はより構造のしっかりとした、丸みのある、カンヌビより香りが控えめなワイン。

*この記事は、雑誌『Barolo&Co.』編集長Giancarlo Montaldo氏のご協力により、2016年3月発行第1号よりMichele Longo氏の記事を日本語にてご紹介。