2022年2月

2022年2月28日 (月)

 
郷土料理レシピ ご紹介!
Dolce (ドルチェ):タコのアッフォガート  Polpo Affogato

Moscardini タコをイイダコで代用して、トマトたっぷりの中でじっくり煮込みます。
テラコッタ鍋でグツグツと。小さくなったタコたちがあちらこちらにポッコリ浮いています。

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材料(4人分) Ingredienti 

・タコ  約520g (16個)  Polpetti  
 (イイダコ、ジャコウダコ、マダコ Moscardini, Polpetti veraci)
・玉ねぎ   中1個   Cipolla
・ミニトマト  300g   Pomodorini pelati
・オリーブ   種なし 40g Olive denocciolate
・にんにく   1片   Aglio
・ペペロンチーノ  2本  Peperoncini secchi
・白ワイン   100ml   Vino Bianco
・ケッパー 塩漬け 大さじ1 Capperi
・トマト缶    400g   Passsata di pomodoro 
・イタリアンパセリ  適量 Prezzemolo
・オリーブオイル   適量 Olio extravergine di oliva
・塩コショウ   適量  Pepe e Sale

手順   Preparazione
①タコは処理しておきます。玉ねぎは薄い輪切り、トマトは半分、オリーブも半分にカットしておきます。
②フライパンにニンニクのみじん切り、ペペロンチーノ、オリーブオイルを入れて火に掛けます。
③玉ねぎを炒めてから、トマト、オリーブ、タコを加え,更にワインを入れます。
④トマトソース、みじん切りにしたイタリアンパセリ、ケッパーを加えて、蓋をして30分程度、中火に掛けます。
⑤テラコッタの鍋に移し替え、中火~弱火へと調整して、2時間以上煮込みます。
⑥塩コショウで味を調えて出来上がり。
⑦パンを添えて召し上がれ。
※一晩寝かすとより美味しい!

BUONAPETITO!  


Kyoko Matsuyama

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郷土料理レシピ ご紹介!
Dolce (ドルチェ): Migliaccio ミリアッチョ

カンパーニア州では古くからあるカーニヴァルの時に頂くドルチェ。名前の由来は元々MIGLIO(ミリオ)穀類(キビ)を使用していた為。
ミルクにこのセモリナ粉を加えて、オレンジの皮で香りづけ、卵と砂糖を泡立て、バターは少し、リコッタチーズをたっぷり入れてオーブンで焼きます。
仕上がりは熱いうちはプリンのような優しいお味、冷めてくると、チーズがしっとり感じられます。

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材料(直径18〜20cm) Ingredienti 

セモリナ粉  150g  Semolino
ミルク    350ml  Latte
砂糖    180g  Zucchero
水      280ml  Acqua
レモンかオレンジ汁 50ml Succo di Limone/arancia
リコッタチーズ 250g  Ricotta Vaccina
卵       3個   Uova
バター     30g   Burro
オレンジの皮  1個分  Scorza d'arancia
バニラエッセンス 適量  Essenza di vaniglia
塩     ひとつまみ  Sale

(デコレーション用)粉砂糖  適量 Zucchero a velo

手順   Preparazione

【Preparazione 作り方】
①小鍋にミルク、水、レモン汁、塩、バターを入れて温めます。
②オレンジの皮を加えバターが溶け込むようしっかり混ぜ合わせます。
③沸騰したら、オレンジの皮を取り除き、セモリナ粉を流し込み、泡だて器でかき混ぜます。
④弱火にして、4-5分火を入れると段々、固まってきます。
⑤ボールに取り出し冷ましておきます。
⑥別のボールに卵、バニラエッセンス、砂糖を入れ、均質な泡立ちになるまで、ハンドミキサーでかき混ぜます。
⑦そこに、リコッタチーズを加えます。更に、冷ましておいたセモリナ粉を混ぜ合わせます。
⑧型にバターを塗っておき、生地を流し込み、整えます。 200℃ 60分で焼き上げます。
⑨40分して表面に焼き色が付いたら、アルミホイルを被せてから焼いていきます。
⑩良く冷ましてから、型から外し、粉砂糖をかけて召し上がれ。

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郷土料理レシピ ご紹介!
Primo (プリモ): Paccheri con Tonno e Olive
手打ちパスタ’’パッケリ’’のツナとオリーブのソース

パッケリはサルシッチャなどのお肉系ソースにもよく合いますが、今回はTONNO FRESCO フレッシュ・ツナ(カジキマグロやびんちょう鮪がお勧め)で、ペペロンチーノを効かせて作ります。
セモリナ粉で作るパッケリはFerrettiなどを駆使しながら、大きく穴を開けます。形はバラバラでも、生パスタはやはり食感が違います!

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材料(4〜5人分) Ingredienti 

【パスタ生地 L’impasto】
・セモリナ粉  100g  Semola di grano duro
・薄力粉   100g  Farina tipo 00 ( カプートサッコロッソ)
・水    110g  Acqua
・塩  少々  Sale

【ソース Salsa】
・フレッシュ ツナ 150g  Tonno fresco
・オリーブ(種なし) 50g  Olive snocciolate
・ミニトマト   150g Pomodorini
・アンチョビ  30g  Acciughe
・ニンニク  1片  Aglio
・エキストラヴァージンオリーヴオイル Olio EXV d'oliva 適量
・塩、コショウ 適量  Sale e Pepe
・イタリアンパセリ 適量 Prezzemolo
・レモンの皮  1個分 Scorza di Limone

手順   Preparazione

【パッケリ Paccheri】
①ボールに小麦粉、中心に水を入れ、フォークでかき混ぜていきます。塩を少し加え捏ねていきます。
②10分ほど捏ねて生地の表面がツルっとし弾力が出てきたら、ラップをして30分寝かせます。
③直径1cm程の丸い棒状に形成していきます。
④2.5cm幅にカットしニョッケッティを作っていきます。
⑤フェッレッティを使って、4cm幅のパッケリの形を作ります。
⑥木製の棒に通して、バットなどに掛けて、干して乾燥させます。

【フレッシュツナのソース:Salsa di Tonno Fresco】
①ミニトマトは半分にカット、アンチョビは細かく、ツナは 約8mmのキューブ状にカットします。
②フライパンにオリーブオイルとニンニクのみじん切り、ペペロンチーノを加えて、少し熱します。
③ツナを強火で5分を火をいれ、次にアンチョビ、トマトを加えます。約15分ほど中火で炒めていきます。

【仕上げ Finale】
①パッケリを少しアルデンテ強めに茹でます。
②茹でたパッケリと一緒に、茹で汁をフライパンのソースに少し加えます。
③2-3分ソースとよく合わせて馴染ませます。更にみじん切りのイタリアンパセリを加え、塩コショウで味を調えます。
④お皿に盛りつけた後、レモンの皮をパスタの上から削り掛けて出来上がり。

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2022年2月23日 (水)

1  今月はタコが食べた~い!という事で、『POLPO AFFOGATO』(溺れるタコ)料理を作りました。

そこでカンパーニア州を選んだ訳ですが、ドルチェには素朴なカーニバルのドルチェ『MIAGLIACCIO』ミリアッチョのチーズタルト、そして、大きな穴の開いたパッケリのパスタを手作りしてみました!

ちょっと難しかったですが、慣れてくると皆さん上手に出来ました。



タコのアッフォガート  Polpo Affogato

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Moscardiniタコをイイダコで代用して、トマトたっぷりの中でじっくり煮込みます。

テラコッタ鍋でグツグツと。小さくなったタコたちがあちらこちらにポッコリ浮いています。



ミリアッチョ・カーニヴァルのドルチェ Migliaccio

5  その昔は、MIGLIOというキビなどの雑穀で作ったドルチェで、今ではセモリーノを使用しているそうです。

ミルクにこのセモリナ粉を加えて、オレンジの皮で香りづけ、卵と砂糖を泡立て、

バターは少し、リコッタチーズをたっぷり入れてオーブンで焼きます。 

仕上がりは熱いうちはプリンのような優しいお味、冷めてくると、チーズがしっとり感じられます。

カンパーニア州のカーニバルの時に頂くお菓子です。



手打ちパスタ:パッケリとフレッシュ・ツナ Paccheri fatti in casa con Tonno fresco

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  パッケリはサルシッチャなどのお肉系ソースにもよく合いますが、

今回はTONNO FRESCO フレッシュ・ツナでペペロンチーノを効かせて作ります。

 カジキマグロやびんちょう鮪がお勧めです。

 

 セモリナ粉で作るパッケリはFerrettiなどを駆使しながら、大きく穴を開けます。形はバラバラでも、生パスタはやはり食感が違います!BUONISSMI!!!



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今日の赤ワインのブドウは『AGLIANICO』が主体、2015年ヴィンテージ。チェリー、シナモンの香りを楽しめるボディの軽やかなタイプ。酸もやわらかく、タンニンのバランスも良く、パスタやアッフォガートにも良く合います。

白ワインの品種は『FIANO』主体でファランギーナとのブレンドで、ステンレスタンク使用し、2019年とフレッシュ感とミネラル感がしっかり。しかし、サッパリというより、トロピカルなフルッタートが実に濃厚です。アルコール度12.5%。お料理にもよく合いました。

(白)ネッラ・ミア・テッラ ビアンコ (フィアーノ、ファランギーナ) 2019 

       Nellamiaterra Bianco 2019 IGT Puglia (生産者:アンティカ・エノトリア)

 (赤)ロッソ・ディ・バアル (アリアニコ主体、バルベーラ、メルロ)2015

      Rosso di Baal 2015 IGT Colli di Salerno    (生産者:CASA di Baal)

   



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次回もお楽しみに!




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2月 20日 (日)11:00 ~ 14:00  
2月 21日 (月)11:30 ~ 14:30  


restaurant  タコのアッフォガート  Polpo Affogato

restaurant  手打ちパスタ:パッケリとフレッシュ・ツナ Paccheri fatti in casa con Tonno fresco

restaurant ミリアッチョ・カーニヴァルのドルチェ Migliaccio

Abbinamento:お食事に合わせるワイン2種類!


YouTube: 【レシピ:パッケリ】Kyokoのイタリア郷土料理の世界~Paccheriを作りましょう

2022年2月 9日 (水)

LCIの楽しいイタリア文化セミナー

『ポンペイ』セミナーに皆様ご参加ありがとうございました!

前半はMariaelena先生、後半はSara先生とテーマを分けてお届けしました。

Img_3617

【LCIセミナー:4つのテーマ】

Capitolo 1. ヴェスヴィオ火山~ポンペイ遺跡の歴史  L'eruzione del Vesuvio e la storia degli scavi di pompei

Capitolo 2. ポンペイの人々と生活 La vita e la societa` pompeiana

Capitolo 3. ポンペイの住居ドムス  La domus pompeiana

Capitolo 4.新しい発掘 Le nuove scoperte  

 
 
Affresco del Vesuvio prima dell'eruzione (火山前のヴェスヴィオのフレスコ画)

Affresco_vesuvio

 Computer grafic dell'eruzione (ヴェスヴィオ火山のCG)
 79年に起こった火山の規模、どんな状況だったのか、またその及ぼした影響は?
 
Casa di Pompei ( ポンペイの家の造り)
 どんな家でどんな生活をしていたのでしょうか。

Casa_pompei

 Nuova scoperta: il termopolio(新発掘:テルモポリオ)

近年の発掘によって明らかとなったテルモポリオの存在、当時の居酒屋?とは。

Nuove_scoperte

 

Img_3615

 
 
ご参加頂いた日伊文化交流会の柴田陽子さんから、こんな素敵なレポートを送って下さいました!
 
是非ご覧ください! ⇒こちらをクリック
 
====== 参加者からのご感想です!====== 

1)
2月6日のポンペイのセミナーに参加しました。
ローマ帝国のポンペイという豊かな都市の、ある日の生活が丸ごと一瞬にして、ヴェスヴィオの噴火によって封印されてしまいました。ポンペイはローマ帝国ののタイムカプセルだと思いました。
焼きたてのパンの痕跡、壁の落書きや広告、家々の壁の鮮やかなフレスコ画、床のモザイク画など発掘された物の生き生きとした印象に大変想像力を搔き立てられました。
ポンペイは是非とも訪れたい、自分の目で見てみたいと思いました。
ありがとうございました。(Sig.ra  60代 J. K.)

2)
Pompei
In 2014, sono andata in Italy prima volta. Abbiamo viaggiato, Roma, Napoli, Amalfi e Alberoberro.Durante a Napoli, ho participato a un tour di Pompei. Al moment sapevo solo che la città di Pompei era prospera. Non sapevo di pompei nulla. Quindi ho deciso di prendere il seminario di Pompei.

L’eruzione del Vesuvio distrusse Pompei nel 79 d.c. Sono stata sorpresa per sapere la data. Il 24 agosto oppure il 24 ottobre. È interesante di annalizzare che stava succedendo in passato. Ho visto tanti corpi nel bagno publico. Grazie per la tecnica dei calchi ho potuto vederli.
Anche potevo capire la vita pompeiana. Communque l’economia e la cuturura di Pompei si sviluppò. L’economia e la cultura erano molto diverse da giapponese.
Alla fine, sono contenta di capire che i scavi sono cominciati ne 2019. La città Pompei è stata disturutta dall’eruzione del vesvio. Era molto toriste ma il tecnica dei scoperta ci farà trovare nuove cose. Sarà misterioso sapere cosa è sucesso in passato.(Sig.ra 60代 Y.N.)

3) 
ポンペイ.セミナー感想
説明に工夫が凝らされ、ポンペイ女性の溌剌とした生活や街を彩る色、豪華な邸宅や発掘されたアンフォラに残るワインの香に魅了されました。(Sig.ra 60代 Y.M.)

4)
今回のポンペイのセミナーはとても内容が濃く興味深いものでした。
沢山の画像から古代の人々の暮らし、そこへ突然襲った大噴火の悲劇に思いを馳せ、ポンペイ展がいっそう楽しみになりました。モザイク画やフレスコ画、彫像など楽しみです。
Sara先生,Mariaelena先生有難うございました❗ (Sig.ra 60代 K.S.)

5)
Ciao!
ポンペイ遺跡セミナーの感想です。

Zoom参加。説明はイタリア語、画面に日本語が表示されていたので、とても分かりやすかったです。古代最初の不動産広告には驚きました。(Sig.ra 40代 H.K.)

6)
ポンペイセミナー楽しく拝聴させて頂きました。イタリア語が全て聞き取れませんでしたが益々勉学の意欲が湧いてきました。
セミナーは考古学的な切り口に庶民の生活の目線の説明を加えた内容が非常に興味を更に増して拝聴できました。ポンペイは当時は非常に肥沃で裕福な生活をしていたことが垣間見れます。これも火山の賜物であったと思います。実際のポンペイに早く行きたいです。( Sig 60代 M.F.)

7)
ポンペイは過去に何度か訪れており、基本的なことは押さえていたつもりでしたが、
今回のセミナーで初めて聞くことも多く、とても勉強になりましたし、
ポンペイ展を訪れる前の事前学習としても、良い機会になりました。
特に、当時の人々の生活や、近年の新発見についてのお話は興味深かったです。
またイタリアに行けるようになった際には、改めてポンペイをじっくり回りたくなりました!
(Sig.ra 40代 Y.K.)
 
8)今回参加させて頂いたポンペイのセミナーはSara先生とMariaelena先生による多くのスライドを駆使した盛り沢山の内容でした。
セミナーは全てイタリア語でしたが、スライドの日本語もあり、1時間半のイタリア語の海をなんとか泳ぎきりました。
そしてなんといっても2019年から始まっている発掘に心おどりました。今描いた様な鴨と鶏の画の美しさ、アンフォラからはまだワインの香りがするなんて❗古の世界のタイムカプセルを今の私達がこの目でみることのできる奇跡、
その一片が日本にやって来たのですね。ますます楽しみになったポンペイ展、有意義なセミナーありがとうございました。
(Sig.ra 60代 H.Y.)
 
 
LCIイタリアカルチャースタジオ
2022年2月 4日 (金)