トリノでドルチェットの会に参加してみました。
Dolcetto di Diano d’Alba の生産者67社が集まる協会『I Sörì di Diano d’Alba』が主催。
ホームページ:https://www.soridiano.it/
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ドルチェットは1970年代ピエモンテで主要なブドウでした。その証拠に当時はドルチェットを1箱買ってくれた人にバローロ、バルバレスコをプレゼントしていたというのです。
確かにネビオロのタンニンは当時、飲み難いものという認識でした。そしてネビオロの人気が出ると、ブドウは植え替えられていきました。
海外からニーズが無かったのは、『ドルチェット』の名前から『甘いワイン』と想像される人が多いことも要因のひとつだそうです。
ドルチェットのDOCGはDIANO d'ALBA(ディアーノ ディ アルバ)の他にDOGLIANI DOCG(ドリアーニ)とOVADA DOCG(オヴァーダ)があります。
ドリアーニはランゲの南方、オヴァーダはアレッサンドロに位置します。
協会名『I Sörì di Diano d’Alba』の「ソリ」はピエモンテの方言で「陽の当たる場所」
よって北向きの畑は認められないそうです。
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5種類のIL DOLCTTO DI DINANO d'ALBAをテイスティング;
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DIANO D'ALBA DOCG はドルチェット100%
1)VEGLIO Luigi e Massimo MONTA GRILLO 2022
ヴェリオ ルイジ・マッシモ https://www.vinoveglio.it/
位置は西側(バローロ側)、ステンレスタンク使用、外観は紫がかった赤、Rosso Porpora, Trasparente,Limpido, Poco consistente
赤ベリー系のフルーティで軽やかな飲みやすい一般的に知られているドルチェット。
ABBINAMENTI:タレッジョなどチーズ
2)GIANO DIANA I Sori di DIANO 2023
位置は南側、古い畑の樹を使用。ステンレスタンク使用。
外観の色は濃く、Rosso granato,Poco trasparente, Suff.limpido, Consistente
タンニンがしっかり、若さを感じます。
Abbinamento: ブレザオラのサラミ(馬肉)
3)FRATELLI AIMASSO Diano d'Alba Docg SUPERIORE Pietro 2021
フラテッリ アイマッソ https://www.aimasso.com/
今日の2番目のお気に入り!
スーペリオーレは良い年にしか造られない。アルコール度数15%
外観は濃いルビー色、Rosso rubino, Poco trasparente limpido, consistente
アルコールとタンニンがしっかりでバランスとポテンシャルあり。Bricco Ciabottoの標高の高い畑で日照をしっかり受ける。
セメントタンク使用。
4)STEFANO FARINA-TENTA SAN QUIRICO 2020
ステファノ ファリーナ https://stefanofarinawines.com/it/san-quirico/
ドルチェットで珍しいバリック熟成12か月
畑は標高400m、南側(アルバ側)砂質を含む土壌、柔らかい仕上がりで特に口に含んだ後、木の香りを感じる、余韻が長い。
5)LUIGI DROCCO- Sori' dei PIANI 2018
ルイジ ドロッコ https://vinidrocco.it/
今日の一押し! ワイナリー価格11€なので日本だと40€くらいですね・・・
土壌はマール、白い凝灰岩をベースに砂質の石灰土壌と粘土質土壌。畑は南東向き。生産量約700本。
ステンレスタンク使用、30日かけてアルコール発酵、ワインを移してほぼ自然酵母でマロラクティック発酵へ。8月にボトリングし18ヶ月の瓶熟成。
外観はルビー色、Rosso rubino 香りがブラックベリーやラズベリーなどのジャム、優しい花の香りがあり、6年の熟成でタンニンもまろやか、飲み頃ですが、あと2年は楽しめそう。
アルコール14.5%
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2025.2.25 DOLCETTO di DIANO D’ALBA マスタークラスは SALONE DEL VINO TORINOの一つのイベント
Kyoko M