2022年12月21日 (水)

ソアヴェワイン保護協会主催 ソアーヴェと和食のプレゼンテーション・ディナー

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 『神田明神下みやび』にて、ソアーヴェと和食を合わせるテイスティング会に参加しました。

イタリアワインスペシャリストの林茂先生にガイド頂きながら、イタリアのDOC白ワインとして最も早くから日本に知られるソアーヴェの日本の食における可能性について、実食と共に改めて実感させられる時間となりました。

【7種類のソアーヴェ】

①Settembrino Soave  Spumante Millesimato 2021 ガルガーネガ 100%

  【Le Battistelle】 

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 会の中でも、とても人気の高かったスプマンテです。インポーターメイワ㈱より話を聞く事ができ、魅力がより深く伝わってきました。

家族経営で畑4つ、玄武岩主体の土壌、計6ヘクタールほど。この商品は日本市場に向けて特別に無理を言って作ってもらったスプマンテだそうで、少量しか生産されておりません。ガルガーネガのみで手間を掛けた上に、上代2500円と非常にコスパが良い。

ラベルは娘さんのイラストをデザインにしており、とても親しみがあります。

バッティステッレやロッコロ・デル・ドゥルロの畑で栽培したブドウを9月に手摘みで収穫。温度管理したステンレスタンクで15日間発酵。その後60日間二次発酵。 

アルコール度数12%

②Duca del Frassino Soave Classico DOC 2020 ガルガーネガ 100%

【Cantina di Soave】

火山性粘土質と石の混ざった土壌で育てたブドウを手摘みし、ソフトプレスして作る高品質のソアーヴェ・クラッシコ。ステンレスタンクにて発酵。

ミネラル香、リンゴを中心とした白果実の繊細なアロマ、なめらかな調和のとれた心地よい味わい。

③Soave DOC 2021 ガルガーネガ90%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ 10%

【Gianni Tessari】

畑は標高250-300m,土壌は玄武岩。ステンレスタンクにて14-16℃で発酵。熟成は約3カ月間ステンレスタンクで行います。白い花やセージの香りを伴う柑橘系の香り。酸とミネラルがバランスよくフレッシュな余韻。 アルコール度数12%

④Scalette  Soave Classico DOC 2021  ガルガーネガ90%、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ 10%

【Gianni Tessari】

単一畑テンダ、低温14-16℃のステンレスタンクで発酵。ステンレスタンクで6-8カ月熟成。

白い花と白い果実の非常に素晴らしいブーケ。アーモンドわずかなニュアンス。長い余韻を楽しめるワイン。

生産量 20,000本 

テッサーリのソアーヴェも食事に合わせても負けない、テロワールを感じられる一本です。

ステンレスタンク熟成でも驚くほど、香りが強く和食はフリットに合わせてみました。

◇◇和扇子◇◇

Img_6585_2 お店の方の計らいで、真っ白な和扇子を各席にご用意くださいました。マスクの代わりに扇子で口元を隠してお話するという提案でした。

林先生よりこの扇子を使う習慣はシチリアにあったそうで、その昔女性が余り口元を見せないという古風な慣習から使用していたそうです。

【ブドウ品種】 ガルガーネガ種とトレッビアーノ・ディ・ソアヴェ種

ガルガーネガはギリシャ起源といわれており、イタリアの中でも高品質ワインを最も多く生産しているのはソアーヴェ地域です。 このブドウは条件の良い土地で、収量を制限し、しっかり熟成させると、洋ナシやパイナップル、杏などのデリケートな香りを含む卓越した白ワインになります。また、熟成に従いふくよかな香り高いワインとなります。

トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェはガルガーネガの理想的なパートナーで、この地方の土着品種の一つ。ワイン全体に香りと快活さを与えます。

【ソアーヴェの分類】

ソアーヴェDOC、ソアーヴェ・クラッシコDOC、ソアーヴェ・スーペリオーレDOCG、レチョート・ディ・ソアーヴェDOCGと4種類あります。

1998年にレチョート・ディ・ソアーヴェはヴェネト州で最初のDOCGに昇格しました。

ソアーヴェ・スーペリオーレは2002年にDOCGに認定されました。

ワイン生産者はバリックやステンレスタンクを自由に選択できます。ソアーヴェの伝統的な品種構成は、ガルガーネガ70%以上にシャルドネ、トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェをそれぞれ30%まで加えてよいことになっております。生産者によってはガルガーネガのみを使用してソアーヴェを生産している会社もあります。これらの選択の自由によって、スタイルを変えることが出来、独自の味わいを出すことが可能になっています。

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お食事は

<ボラ鯔の白子>

茶碗蒸し、ポン酢餡、紅葉卸、芽葱長野産銀杏、千切り牛蒡素揚げ

<除月八寸> 

佐渡の岩もずく酢、大和芋、いくら、エシャロット、もろ味噌、北海道産鱈の雲子ポン酢、静岡産海老芋シルキー香煎揚、甘海老紅葉和え

<名古屋コーチン>

焼き手羽、聖護院大根、振柚子

<天ぷら>

天草の巻海老、大黒しめじ、秋田の甘鯛、加賀蓮根、松笠揚げ、北海道産帆立、伏見唐辛子

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<ばらちらし>

マグロ、白身、アナゴ、エビ他

<留め椀 ー宍道湖の蜆>

<ドルチェ> 新潟産ル・レクチェ ヴァニラジェラート、キャラメルソース

ドルチェにはNettare di Bacco Recioto di Soave DOCG 2019
【Montetondo】 ガルガーネガ100%を合わせます。

甘さの余韻の長さがドルチェと同等で、口の中を程よくスッキリさせてくれます。

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【Soave By The Glassキャンペーン2022 報告】

期間:2022年7月15日~8月31日

キャンペーン参加飲食店 全国で355店舗が参加され、内訳は関西154店舗、九州49店舗、関東65店舗、中部・北陸43店舗ほか。

4部門中3部門でトップだったのは福岡県の『パスタ・パスタ』でした。続いて大分県『トリアンゴロ』、新潟県『トラットリア・アルチゴーラ』、愛媛県『ルミーノカリーノ』

コロナも落ち着いてきて2023年のキャンペーンはより盛り上がりを見せることでしょう。

参加店舗に和食店が増えることを期待したいです。

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ソアーヴェワイン保護協会主催 ソアーヴェワイン・プレゼンテーション・ディナー

期日:2022年月20日(火) 18:30~21:00

会場:神田明神下みやび

〒101-0021東京都千代田区外神田2丁目8-9

講師:林 茂(イタリアン・プロフェッショナル・ソムリエ)

主催:ソアーヴェワイン保護協会

運営;SOLOITALIA