イタリア中南部の民族舞踊の言い伝え 〜 I balli nell’Italia del centro-sud
この度、教室・オンラインZOOMの両方で2回 開催致しました!
祭りが盛んで、踊りも多様な中南部イタリア。有名な"タランテッラ" ご存知ですか?
他にもサルタレッロ、ピッツィカ...など沢山の伝統的な踊りがあります。
IL SALTARELLO サルタレッロは、イタリア中南部特有の古代から伝わる踊り。古代ローマにまで遡り、その時代の『SALTATIO』の踊りが起源とされています。
17〜18世紀頃庶民の踊りとなり、収穫後のお祭りで踊っていたそうです。稲もより高く育つようにと、高く跳躍するのが良い踊り手とされていました。
古くの考え方で踊りにおいても男女のペアが触れる事は許されていませんでしたが、現代では触れる事ができるので、踊りの振り付けも変わっています。
LA TARANTELLA 南イタリアのタランテッラやタランタ は紀元前8世紀ギリシャ人が南イタリアに入ってきたといわれます。
中世には厳格な教会により禁止された時期もあった、自由で官能的なダンスです。
諸説ある中で普及しているのは、プーリア州ターラントの毒グモ伝説で、女性が毒グモに噛まれて、激しく踊り続けると治療効果があるという不思議な言い伝えです。
実は本当の原因は蜘蛛ではなく、昔の女性は虐げられ自由がなかった、つまり社会的抑圧によって病んだ女性の解放の踊りだったのです。
↓ サレント地方では PIZZICA(蜘蛛が刺すことから) と呼ばれ、ダンサーとミュージシャンが情熱的な演目で盛りあげます。
このサレント半島では、3種類のpizzicaに派生し、上のビデオのPIZZICAの他にも男女のピッツィカ・デ・コーレ、ピッツィカ・スケルマ(フェンシング)もあります。
他にも、LA TAMURRIATA ラ・タムッリアータというタランテッラより古く、マグナグラエキアのヘレニズム時代に遡る、大地崇拝からマドンナ(聖母)信仰などに繋がって受け継がれた踊りや、
サルデーニャ地方の踊りなども、起源や歴史、神話や伝承との繋がり、そのフェスタなど映像を交えて紹介致しました。
イタリアの各地域の多様性 は、言い伝えや踊りにも沢山見て取れます。
今回はオンライン開催日にご参加頂いた方が多かったのですが、教室での開催日には、Sagra伝統のドルチェ”プーリア州SPUMONE”もドルチェワインと共に頂きました。
☆ご参加された日伊文化交流会柴田様より感想のブログを頂きました★ こちら
皆様ご参加ありがとうございました! Grazie mille!