2020年7月 9日 (木)

タウラージより写真家とワイン

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 Azienda Agricola Antonio Caggiano アントニオ・カッジャーノ 
 

アリアニコのブドウで造る、南のバローロとも呼ばれる『TAURASI(タウラージ)』で有名な

タウラージの町にあるワイナリー。

創立者のアントニオ カッジャーノ氏は長年、写真家(fotografo)として、北極から、アフリカの砂漠、世界中を飛び回っていました。

ところが家族が持っていた古い畑を開拓し、1990年ワイナリーとしてスタートさせたのです。

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 カンティーナはまるでMUSEO博物館のよう

長ーい洞窟のようなカンティーナ。この土地で拾い集めた石や木を材料に造られており、また昔使用していたワイナリーの工具や器具を展示してあります。

そして、タウラージの偉大なるワインを寝かせている(Affinamento:アッフィナメント)バリックが見られます。

カッジャーノ氏はタウラージの町の歴史と伝統を深い想いで伝えることをこのワイナリーの精神とし、この土地のワイン文化博物館とも呼べるカンティーナが実現したのです。 

奥にどんどん足を進めて行く毎に、発見があり、ある広場のような場所に出ると手作りの教会があります。それはワインの一度ご覧頂きたい、

アントニオさんのアーティスト感覚が感じられる空間です。

 

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この木製のテーブルや椅子は何から出来ているか分かりますか?

そう、使用しなくなったバリックなどの木樽の再利用です!

実は下の写真にある照明も樽の一部を使用してますが、本当に素敵です。

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 ここは偉大なるタウラージのワインを求めにやって来るだけではなくて、アントニオのユーモアなセンスを感じられる、心が豊かになる場所なのです。

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その昔使っていたボトリングした後に栓(TAPPO)をする器具! 量り売りが主流でしたので、この漏斗(INBUTO)を使っていたのですね。

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硫酸銅や石灰を溶かしたボルドー液などを入れて病気対策のため散布する為の容器と器具。

ブドウの圧搾機(TORCHIO)。

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ボトルを並べた十字架は光を通して神秘的です。

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地下なので、そのままむき出しにして地層が見られます。

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イタリアではキリスト教が礎にあり、イエス・キリストの誕生を描いたプレゼーピオはイタリア人にとってとても重要なものです。ブドウの樹を利用して作られています。 

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アリアニコのブドウと何年も寝かしてあるワイン、タウラージでしょうか?

2013年10月後半、収穫を待つ畑にて。

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カッジャーノのワインは今息子さんのジュゼッペさんが引き継いでらっしゃいますが、

イルピニア地方のワインをしっかりと表現しています。



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TAURASI タウラージ DOCG

ブドウ:アリアニコ Aglianico di Taurasi (100%)

畑の場所:Taurasiの 『Macchia dei Goti』 村

標高:300m

土壌:粘土質、石灰質

収穫時期:10月末~11月にかけて

果実味がしっかりとした、複雑性のある香り、カンゾウやバニラのハーブや

ラズベリーやブルーベリーなどの小さな木の実もエレガントに感じられます。



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FIANO DI AVELLINO DOCG 

フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ DOCG

ブドウ:フィアーノ Fiano di Avellino 100%

標高:400ml

土壌:粘土質、石灰質

収穫時期:10月の末の完熟を待つ

鮮やかな黄金色。お花やドライフルーツ、スパイスなど複雑な香り。

バランスのよい豊かな味わいがあり、余韻の長さも素晴らしい。



南イタリアのお祭りは夏場にとても多く開催されています。

ここはカンパーニア州ではお祭りの際に、必ずと言っていいほど、『タランテッラ』の踊りが見られます。男女のカップルが踊っている周りにタンバリンやカスタネット、アコーディオンなどの楽器で軽快な音楽を演奏しながら、練り歩いていきます。

タウラージの夏祭りの様子ですが、カチョカバッロのチーズをその場でカットして、パンの上に載せて焼いてくれます! E’Squisito!!!

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(Kyoko Matsuyama)


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