トリノで聴覚と味覚のハーモニーのイベントにお誘いを受け行ってきました。
室内楽とチョコレート Musica da camera e Cioccolato
バロック音楽のコンチェルトとチョコレートの歴史を話す語り手が交互に演じて、豊かな時間でした。
チョコレートはパスティチェリア Pfatischが協賛で、そのジャンドゥイオットとヴェルモットを頂きました。
パラッツォ・ファッレッティ・ディ・バローロ
Salone delle Feste di Palazzo Barolo in Via delle Orfane 7
場所はバローロの母で知られるジュリエット・コルヴェール・マルケーザ・ファッレッティ(侯爵夫人)の一つの住まいである館で、中に入ると1800年に戻ったかのような装飾や絵画などうっとりです。

ジューリア・バローロ侯爵夫人 (1786-1864)
チョコレートは、初め飲み物として、その後 ディアボルティーニDiabolttiniという丸く固められたものが主流でした。バローロ侯爵婦人はディアボルティーノ(初期のチョコレート)の頃からチョコレートを気に入ってらして、当時グラン・トゥールと呼んだイタリア中の旅の際にも常備されたそうです。
ナポリでは気分の悪くなったご婦人に差し上げたエピソードもあります。
シチリアは当時両シチリア王国で、その王への贈り物としてチョコレートも大変喜ばれたそうです。

1800年代初期にナポレオンが英国に反発し、植民地(アメリカ)からの商品を輸入制限した際に、カカオやキビ砂糖が高騰しました。
そこでピエモンテ産のヘーゼルナッツを混ぜることでリーズナブルに出来上がったのがジャンドゥイオット。1865年のトリノのカーニバルで初めて、ジャンドーヤが配ったことで有名になりました。


ジャンドゥイオットの名前はジャンドーヤが配ったことが由来です。
ジャンドーヤはBurattino(手使い人形)のキャラクターとしてトリノで有名でした。

17-18世紀のバロック音楽 曲目:
1⃣Giovanni Benedetto Platti (1697 – 1763) TrioSonata in SOL minore WD 691
per violino, violoncello e continuo
2⃣Francesco Geminiani (1687 – 1762) Sonata n. 2 op. 5 in RE minore
per violoncello e continuo
3⃣Giovanni Benedetto Platti (1697 – 1763) TrioSonata in SIb maggiore WD 689
per violino, violoncello e continuo

4⃣Carlo Graziani (1710? – 1787) Sonata n. 1 op. 3 in SOL maggiore
per violoncello e continuo
5⃣Antonio Vivaldi (1678 – 1741) Sonata n° 12 op. 1 in RE minore “La Follia”
per violino, violoncello e continuo
最後のヴィヴァルディの曲は、ポルトガルから伝わったもので、とても情熱的でラテンを感じさせるような新しい曲調でした。

『Armoniosa』
アンサンブルは『アルモニオーザ』というグループ 2012年結成。世界各国で演奏し、ソニーミュージックからもCDを出しているそうです。
クラヴィチェンバロとミニパイプオルガンは チェンバロ奏者の Michele Barchi氏が修復、組み立てしたそうです。
ARMONIOSA のメンバー紹介
Francesco Cerrato, Violino
Stefano Cerrato, Violoncello piccolo a 5 corde
Marco Demaria, Violoncello grande a 5 corde
Michele Barchi, Clavicembalo
Daniele Ferretti, Organo

