2025年3月28日 (金)

パラッツォ・バローロで室内楽コンチェルト

トリノで聴覚と味覚のハーモニーのイベントにお誘いを受け行ってきました。

室内楽とチョコレート Musica da camera e Cioccolato 

バロック音楽のコンチェルトとチョコレートの歴史を話す語り手が交互に演じて、豊かな時間でした。

チョコレートはパスティチェリア Pfatischが協賛で、そのジャンドゥイオットとヴェルモットを頂きました。
パラッツォ・ファッレッティ・ディ・バローロ 
Salone delle Feste di Palazzo Barolo in Via delle Orfane 7

場所はバローロの母で知られるジュリエット・コルヴェール・マルケーザ・ファッレッティ(侯爵夫人)の一つの住まいである館で、中に入ると1800年に戻ったかのような装飾や絵画などうっとりです。

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ジューリア・バローロ侯爵夫人 (1786-1864)

チョコレートは、初め飲み物として、その後 ディアボルティーニDiabolttiniという丸く固められたものが主流でした。バローロ侯爵婦人はディアボルティーノ(初期のチョコレート)の頃からチョコレートを気に入ってらして、当時グラン・トゥールと呼んだイタリア中の旅の際にも常備されたそうです。

ナポリでは気分の悪くなったご婦人に差し上げたエピソードもあります。

シチリアは当時両シチリア王国で、その王への贈り物としてチョコレートも大変喜ばれたそうです。

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1800年代初期にナポレオンが英国に反発し、植民地(アメリカ)からの商品を輸入制限した際に、カカオやキビ砂糖が高騰しました。 

そこでピエモンテ産のヘーゼルナッツを混ぜることでリーズナブルに出来上がったのがジャンドゥイオット。1865年のトリノのカーニバルで初めて、ジャンドーヤが配ったことで有名になりました。


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ジャンドゥイオットの名前はジャンドーヤが配ったことが由来です。

ジャンドーヤはBurattino(手使い人形)のキャラクターとしてトリノで有名でした。

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17-18世紀のバロック音楽 曲目:

1⃣Giovanni Benedetto Platti (1697 – 1763) TrioSonata in SOL minore WD 691

per violino, violoncello e continuo

2⃣Francesco Geminiani (1687 – 1762) Sonata n. 2 op. 5 in RE minore

per violoncello e continuo

3⃣Giovanni Benedetto Platti (1697 – 1763) TrioSonata in SIb maggiore WD 689

per violino, violoncello e continuo

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4⃣Carlo Graziani (1710? – 1787) Sonata n. 1 op. 3 in SOL maggiore

per violoncello e continuo

5⃣Antonio Vivaldi (1678 – 1741) Sonata n° 12 op. 1 in RE minore “La Follia”

per violino, violoncello e continuo

最後のヴィヴァルディの曲は、ポルトガルから伝わったもので、とても情熱的でラテンを感じさせるような新しい曲調でした。


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『Armoniosa』

アンサンブルは『アルモニオーザ』というグループ 2012年結成。世界各国で演奏し、ソニーミュージックからもCDを出しているそうです。

クラヴィチェンバロとミニパイプオルガンは チェンバロ奏者の Michele Barchi氏が修復、組み立てしたそうです。

ARMONIOSA のメンバー紹介

Francesco Cerrato, Violino

Stefano Cerrato, Violoncello piccolo a 5 corde

Marco Demaria, Violoncello grande a 5 corde

Michele Barchi, Clavicembalo

Daniele Ferretti, Organo

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