ViniItalyでお会いしてますます興味を持ち、やっとフィエーゾレのカンティーナ訪問が叶いました。
元ホテルだった建物だけに、フィエーゾレの高台からフィレンツェの街全体が見下ろせる素晴らしい立地条件で、
この日は暑さも和らぎ快晴で、フィレンツェのドゥオモがはっきり見えていました。

ここは2019年にオープンされ、カンティーナ、オフィスと自宅になっています。敷地内には立派なボクサー犬がいて、諸事情で連れて行ったトイプードルのアモーレはしっかり抱いておくように指示がありました。
まずはIsabellaさんが情熱的に案内してくださり、門を少し降りた先に広がるテラスからの景色を満喫。

エントランスにはアンティークなピアノ(チェンバロかもしれません)があり、先に進むと素敵な彫像が飾られていました。
これは彫刻家のお父様の作品で、イスラエル出身で特にアメリカで大成功された方だそうです。偶然にも現在通っている大学のクラスメートがBibiとフィレンツェの美大で同級生だったので、話を聞いた次第です。彼はE’nato con la camicia(好運に恵まれた人を表す言い回し)だと絶賛してました。
美大の頃は彼の家がVincigliataのCastello(お城)で、みんなで勉強しに行っていたそうです。
ですから、2000年にワイン造りを始めたのはヴィンチリアータのお城だったんですね。

日本市場担当の方に伺った話では、まだ有名でない頃から知ってらしてお城にも行かれたそうですが、その頃はお城の老朽化も進み、メンテナンスも大変でワインを沢山買ってねと言われるほどだったそうです。
ところが、あっという間に最高評価を得るようになり、まさに好運の星のもとに生まれた人だと実感します。
しかし、訪問して運は実力のうちだとよく分かりました。それは特にワイン造りにおける緻密さです。
ホテルの構造を利用して複数のテイスティングルームがアーティスティックにしつらえてありました。

絵画はBiBiの作品、彫刻はお父様の作品。
お母様はノルウェーの方でやはりアーティスト、つまりアーティスト一家に生まれ、美大を出て画家の道を進んでいたそうですが、あるワイナリーの友人との出会いがきっかけとなり、ワインの魅力に引き込まれていったそうです。
カンティーナ、テイスティングワインは次の記事でご紹介します。
2025.07.11 ※偶然にもBibi Graetzさんのお誕生日でした!