ギリシャ・ローマ神話とルネッサンス N.2
I miti greci e romani e il Rinascimento
domenica 8 aprile 2012, ore 13~15
4月8日(日) イタリアではパスクワ、すぐ裏の井の頭公園ではお花見日和という中、静かにイタリア文化セミナーは開催されました。
初参加者も交えながら、第一弾から引き続きご参加頂いた方が多かったです。体調不良で2名欠席は残念でございました。また皆さん熱心にペンを取られて、 質問なども頂き、充実した会となりましたこと、心より感謝!しております。
第2回目はルネサンスに焦点を当てたもので、まずルネサンスで何が起こったのか、アート表現の観点より説明して参りました。
更に4つの良く知られた神話を語りながら、実際に絵画や彫刻でどのように表されているのか、イタリア及びヨーロッパ内の作品に触れました。
また、ルネサンスの前後で表現の違いを改めて見直す機会として、有効的であったかと思います。
Ecco i miti che abbiamo trattato insieme: それではその神話たちを見てみましょう。
LE TRE GRAZIE: 愛の三美神
Aglalia-la splendente, Eufrosine- la letizia e la gioia, Talia-portatrice di fiori. Rappresentano le tre virtu` che una donna deve avere.
アグライア-『輝き』
エウフロシュネ-『喜び』
タライア-『繁栄、花を運ぶ』
女性に必要とされる3種の神器(美徳)を表します。その他、興味深い解釈もいろいろありますので、チェックしてみてくださいね。
DANAE ダナエ-
Figlia del re di Argo, Agrisio era una donna bellissima.
Zeus, amante delle belle donne, la conquisto con un inganno: si trasformo` in una nuvola e la fecondo` senza che lei se ne accorgesse
アルゴス王にはひとりの美しい娘がおりました。ゼウスは美女が大好きで、近づく為にある策略を考えます。それは雲になって、金の雨を降らせて、彼女の気付かぬ内に、自分の子供を産ませることに成功します...その後神のお告げは実行され...
LEDA E IL CIGNO レダ と白鳥
Leda, era la bellissima regina di Sparta., madre della famosa Elena per la quale scoppio` la guerra di Troia. Zeus, amante delle belle donne, se ne innamoro`.Mentre Leda era al lago a fare il bagno la conquisto trasformandosi in un bel cigno.
レオナルドダヴィンチの代表作のひとつでもある『レダと白鳥』。
レダはスパルタの王女、トロイア戦争の要因となった美女ヘレネーの母であります。ゼウスは白鳥に変身して、池のほとりで水浴びをするレダに近づきます....
こちらは修復前の作品のように4人のプット(子供)が描かれています。
VENERE E AMORE ヴィーナスとキューピッド
Venere (Afrodite) e Cupido (Eros) sono madre e figlio. Tuttavia si innamorano. Molti quadri del Rinascimento rappresentano questo strano rapporto incestuoso.
ヴィーナス(アフロディーテ)とキューピッド(エロス)は母と子。しかしながら、相思相愛。ルネサンス期の多くのの絵画では近親相姦の関係を非難する視点と共に描かれている。
AMORE E PSICHE アモーレとプシュケ
Psiche e` una bella ragazza, cosi` bella che tutti la chiamano Venere. Venere si arrabbia e ordina a suo figlio Cupido di farla innamorare di un uomo brutto e povero.
Eros invece, colpito dalla sua bellezza si innamora di Psiche. Ma il loro e` un amore difficile
プシュケは余りにも美しく、人間界のヴィーナスと呼ばれていた。そこでヴィーナスは息子のキューピッドを使って悲惨な運命の男に恋い焦がれるように仕組んだ。
ところが、キューピッド自身が余りの美しさに恋に落ちてしまうという。
更に多難が待ち受けるこの恋の行方は...
Ringrazio tutti per aver partecipato! Gli studenti erano molto attenti e interessati. Mi raccomando cercate i miti quando andate a visitare i musei!
Alla prossima!
皆様、ご参加下さって有難うございました。またとても熱心に興味を持って下さったこと嬉しく思っております。次回から美術館へ行かれた際には、背景にある神話を探してみてください。ではまた次回お会い致しましょう!
セミナーにご参加下さった日伊文化交流会の柴田さんが早速ご自身のブログに掲載して下さいました。⇒こちらをご覧ください。
今回の絵画が観られる展示会はこちら。
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想展」(2012.3.31~6.10)
「エルミタージュ美術館」が国立新美術館(六本木)(2012.4.25~7.16)