今回イタリアはBibendaの専任ソムリエ講師Mimmaさんとオルトレポパヴェーゼに住むジャーナリストLucianaさんの協力で、オルトレポパヴェーゼを訪れ、歴史から現在のワイン事情を掘り下げて参りました。
オルトレポパヴェーゼはイタリア内でも認知度が低いエリアですが、ワインと食、ツーリズムのポテンシャルが高いことに注目し、Lucianaさんの友人、ヴァルツィのマラスピナ城に住む伯爵も協力下さり、日本市場に広めるプロジェクトを考えています。
1.オルトレポパヴェーゼはどこにある?
⇒ ミラノがあるロンバルディア州の南部に、横断するポー川で三角形に切り取られた場所
現地ではブドウの房の形をしているという。
⇒⇒ワイン造りの大半はこの北東部分に集中しており、標高200-250m
⇒Ca' del Ge' (今回訪問したワイナリー)標高350m
⇒⇒カステッロ・ディ・ステファナゴ(今回訪問したワイナリー)ほぼ真ん中に位置し、標高350~550m。
⇒サラミDOPで有名なヴァルツィ
⇒マラスピナ城ー現在も伯爵が住む
⇒南にはアペニン山脈、最南は標高1700m
ポー川の近くの生産が多いので平野部のワインと思われがちだが、平野は少なく、南のアペニン山脈に向かって標高は1700mにまで達する地形。
2.どんなブドウ品種が栽培されているのか?
ブドウ栽培はローマ時代に遡ります。
3.塩の道はここにもあるんです!
『VIA DI SALE』塩の道は、ローマに続くアドリア海のチェルビア塩田からの道や、ジェノヴァからフランスに続くピエモンテを通過する道(ここからアンチョビは生まれた)などが有名だが、ジェノヴァから塩といっしょにあらゆる商品がパダナ平野へ入ってきた塩の道はヴァルツィが中心で商人の集まる場所だったようで、ワインやサラミなどの郷土食材と物々交換していたそうです。
そこから生まれたのがヴァルツィのサラミ!
4.ヴァルツィのサラミ Salame di Varzi DOP
風味が優しいのが特徴的で美味しい!
レシピの特徴として、肉は脂肪分の少ない部分を使用します。そして塩漬けする際に、胡椒を丸ごと入れ、ニンニクを漬け込んだ赤ワイン、通常バルベーラを一緒に入れて漬け込みます。ニンニクは直接入らないため、優しい風味が生まれるのです。