2021.11.11にアルマーニ銀座にて、“I Love Italian Food“主催で開催されたPROSECCOのアッビナメントの会は、Brut、Extra Dryだけでなく、Roseも登場し、プロセッコの今後の拡がりを実感致しました。
プロセッコを推進されている林茂先生のほか、水口氏も監修としてご参加されておりました、
プロセッコDOCロゼは、グレーラにピノネーロを10~15%使用します。85%以上の収穫年が同じブドウから造られるため、どれも『MILLESIMATO』になるそうです。
①前菜はマグロのとキャビアとヨーグルトソース
こちらに合わせたのはBrut3種類。マグロは赤身で脂分が少ないですが、ワインの泡で更にスッキリとさせてくれ相性が丁度よい。キャビアの塩味はワインの喉元で感じられるシュワシュワの泡立ちの触感とミネラルによく合い、更にヨーグルトでほんのり和らげ、全体を落ち着かせてくれます。
中でもVilla SandiのIl Frescoがより合いました。果汁を冷凍保存した為にフレッシュな果実を感じつつ、マグロの構造に合う骨格があった為と考えます。
3つ目のZARDETTのMellesimato Brutは、泡立ちが優しく、ほんのりとした辛口の為、風味のサッパリとした白身魚の方がより合うと思いました。
②プリモは 非常におしゃれなパスタ『トルテッロ・アッラ・ノルマ』
ノルマの特徴であるナス、トマト、自家製リコッタサラータをパスタ生地で包んでありました。
ワインはExtra Dryの3種類!残糖度12-17%と増えるので、骨格が出てきて、トマトの酸味、リコッタサラータの塩味がどのワインにも合ってました。今後、パスタ料理にExtra Dryとのアッビナメントも取り入れたいと思います。
③セコンドは 『蝦夷鹿肉のフィレ、ニンジンの甘酸っぱいクリーム』
こちらは2種類のROSE。Veneto初のオーガニック栽培といわれるFidoraのBrut Natureは3g以下の残糖度ですので、骨格があり、フリットや熟成チーズにも合いそうです。
Le RugheはBrutで、とても複雑な香りや風味、タンニンがあり、この鹿肉も柔らかく焼いたフィレにすると、良く合うことが実感できました。
今や5億本生産しているPROSECCO、ロゼがこれから伸びてくるようです。
お食事にも合わせやすいロゼは楽しみです。
LCI Kyoko Matsuyama