Dov'e'? ワイナリー『ラナーリ』はどこにある?
~マルケ州・・・はイタリア中部のアドリア海に面しています。
マルケ州はアペニン山脈とアドリア海に挟まれておりますが、中の丘陵地はとても緩やかで
ドライブすると左右両側にブドウ畑が見渡せる場所や、先に海が見えたりと、絵に描きたくなるような
景色なのです。
このワイナリー『ラナーリ LANARI』はアンコーナの南東にある海沿いのモンテ・コーネロ国立自然公園の先です。
コーネロの名前からも分かるように、この辺りはロッソ・コーネロのワインの産地です。
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Leardo Lanari氏の情熱から約30年ほど前に創立されました。
今では息子であるルカさんと奥様のパオラさんが引き継いでおります。
夏のバカンスにお勧め! 海と山に囲まれた丘陵地
イタリアでも余り知られてないマルケですが、実は避暑地として過ごすアグリツーリズモも沢山あります。
海も近いので、昼間は海に行ってしっかり焼いて、夕方から海沿いのバールでアペリティーボをして、
丘の滞在先に戻ってきて、シャワーを浴びてから夜、レストランに出かけます。
車で少し行くと、隠れ家的なレストランが結構あります。
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剪定から始まって、収穫まですべて手作業で行っており、良く熟したブドウだけを手摘みします。
摘んだブドウは更にカンティーナで台の上で選び出します。それらのブドウを醸造し、ワインに仕上げていきます。
カンティーナはとても小さな空間ですが、お洒落なアレンジで親しみがあります。
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チームで一緒にワインを造る! Facciamo squadra e facciamo vino!
ルカさんは、醸造家(エノロゴ)はDott.Giancarlo Soverchia氏やDott. Roberto Potentiniとのチームワークのおかげで、素晴らしいワインが造れていると話しています。
ラナーリのワイン ロッソ・コーネロ
ここで『ロッソ・コーネロのワイン』の豆知識・・・
Denominazione(デノミナツィオーネ)について、ロッソコーネロはDOC,ですが、リゼルヴァになるとDOCGに指定されています。
使用するブドウ品種は Montepulciano(モンテプルチャーノ)を85%以上使用し、 Sangiovese (サンジョヴェーゼ)を最大 15%まで使用できます。
ラナーリの場合は100%モンテプルチャーノを使用しておりますので、モンテプルチャーノの個性がしっかり感じられます。
モンテプルチャーノのブドウは日本では 『モンテプルチャーノ・ダブルッツォ』が有名かもしれませんね。
マルケ州はアブルッツォ州の北に位置します。近いエリアで、同じ品種が採れるわけですが、少し北に位置する事もあり、ボディがありながらもミネラル感や洗練された味わいがあります。
もともと、モンテプルチャーノのブドウは濃厚で、アルコール度数の高い、力強いワインに仕上げられます。香りはプラム・チェリーなどの果実にシナモン・ナツメグなどのスパイスが感じられます。
タンニンに関して量は多いとはいえ、緻密な滑らかさがありますので、口当たりは若干柔らかい印象です。
余談ですが、「ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ」というトスカーナのワインがあります。
この「モンテプルチャーノ」はワインの生産地の町名です。使用しているブドウはサンジョヴェーゼであり、モンテプルチャーノではありませんので、お間違えないように。
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LANARI
Rosso Conero DOC Classico
ぶどう品種:モンテプルチャーノ 100%
モンテ・コーネロ国立自然公園の中にある、Varanoの丘陵地に畑があります。
アドリア海から数百メートルの位置にありますから、海からの影響をしっかり
受けた特徴的なワインです。
ワインの色は濃いルビー色で、ボディも豊かです。チェリーの香りが特徴的です。
持続性もあり、長期熟成にも向いております。
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Fibbio Conero DOCG Riserva “Fibbio”
単一畑“Vigna del Carcere” で造られるモンテプルチャーノだけのロッソコーネロのリゼルヴァです。
ここは石灰質の砂質土壌で、ミネラルのある繊細さが感じられます。
収量を下げて、個々のブドウの濃度をぐんと上げて、長期熟成に耐えられるリゼルヴァが出来上がります。
2015年 完熟したブドウたちが収穫を待っているところを見学することが出来ました。
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近くのお勧めリストランテ情報! 本当に素晴らしかった...
Ristorante Opera Nova Della Marca
『リストランテ オペラ・ノーヴァ・デッラ・マルカ』
ワインと料理にこだわりつくした2人で運営しています。
緑に囲まれた中に、真っ白な素敵な館で味わうことができます。
雰囲気も素敵ですが、お料理も洗練されており,マルケの郷土料理をオリジナリティ溢れるアレンジで頂けます。
この『オリーヴェ・アスコラーナ』は絶対召し上がって頂きたい一品です!
オリーブの種をくりぬいて、野菜とお肉を煮込んだものを詰めてから、フリットにしたもので、作る手間は掛かりますが、あっという間に平らげてしまいます。
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Ristorante
Opera Nova Della Marca
Frazione Varano (Parco del Conero)
Via Varano 127, Ancona
tel. 071.2861093
info@operanovadellamarca.it
(e' scritto da Kyoko Matsuyama)
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イタリアワインを勉強してみたい方は、こちらの本をご覧ください。
『イタリワインの選び方講座』が始まります。こちらをクリック
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