2025年7月 8日 (火)

古代エジプト博物館(トリノ)の見どころ

今週末はトリノ市内の主要な博物館が入場無料ということで 古代エジプト博物館へ数年ぶりに行ってみることにしました。

折角なのでエジプト学者のガイド付きコース(7€)、夕食時間で空いてるかなと期待をして19:30~を選びましたが、20名ほどは参加されていたように思います。

花柄ワンピで登場したエジプト学者は、とてもテキパキ、ハキハキと話を進めとても優秀な方でした。

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1824年に創立されたので今年は201年目を迎えます。Collegio dei Nobili(1679年~貴族の寄宿学校は100年続いたがナポレオン侵入により閉鎖)だったこの建物をサヴォイアのカルロ・フェリーチェ王が買い取り、1832年には一般公開された。

カイロよりも先にでき、規模もこちらの方が大きいそうです。

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1900年代に入り、Schiaparelli(スキアパレッリ)氏、Farina(ファリーナ)氏率いる考古学者たちがエジプトで発掘し約30000点持ち帰ったという。

最初の部屋(2階に上がってすぐ)に最初のミイラがきれいに保管されている。さすがに写真に収める気がしなかったのですが、これは古美術市で購入したもので、出処などの確定はできないそうです。

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(真ん中の写真)カバ(ippopotamo)の彫像が沢山、守り神とされていてお墓の中に入っていたそうです。

この時代はお墓に入ってからもこの世と同じような世界が続くとされていたので、有力者であればあるほど、大きな敷地に部屋が作られ、使用人、パン作りの人(左写真)たちの彫像もたくさん飾られていました。

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3000年の歴史があるエジプト王朝時代。(左写真)髭があるので男性、つまりファラオ。その奥様が真ん中の写真。

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(左写真)パピルスにヒエログリフ文字が書かれており、スト(Sciopero)の内容が記載されており、世界初のデモ抗議だったと言われています。半年くらい続いたそうです。この展示室は庶民が住む村の様子が紹介されており、奴隷ではなく、賃金が支払われていたのです。

(右写真)地位の高い女性はかつら(Parucca)を使用していました。化粧道具なども展示してありました。この時代は女性にも権限があり、いろんな活動をしていたようです。ポンぺイ遺跡を見ても女性が本を書いたりして活躍していました。

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この最後の部屋はとても明るくなっていました。最近変更したばかりだそうです。

というのも、スフィンクスは太陽の光にさらされていますから、暗いと見え方が違うとなったそうです。そのため、今まで見えてなかったデザインや絵が明らかになりました。

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ファラオのラムセス2世の彫像が目立ってます。右写真は3メートルを超えるため、運び入れるのに苦労したそうです。

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更にこの部屋の隣が改修中で、1年以内には出来上がるという、アペリティ―ボもできるような部屋だそうです。

ガイド付きコースもいろんな切り口で開催されているようで、何度行っても楽しめることがよくわかりました。

2025.7.5.   エジプト博物館(トリノ)