猛暑が続く毎日ですが、元気に美味しく栄養を取りたい、そんな時にお勧めメニューを作りました。
Dolce: i biscotti pevarini ビスコッティ・ペヴァリーニ
ペヴァリーニのビスコッティは黒コショウなどのスパイスが効いた風味が特徴的です。
これらは1400年代に遡り、リアルトの港でヴェネツィア人が中東との交易で入ってきた時に購入していたスパスです。起源が古代ギリシャと言われております。あの哲学者ピタゴラスの好物だったとか。
ペヴァリーニという名前はヴェネトの方言でぺヴァーレとはコショウを意味します。このドルチェに欠かせないスパイスであったことから、名づけられたそうです。
ヴェネツィアといえば≪オンブラOmbra≫、グラスワインのこと。ワインに浸して頂いたそうです。 他にはグラッパやリキュールなどのお供に。
ヴェネツィアのバーカロやオステリアでは、お酒とおつまみを気軽に楽しむ文化が昔から根付いています。 今では数少ない、≪Pan Spessia≫と呼ばれる村祭りでは、このペヴァリーニでスタートしたそうです。 当時はハチミツではなく、糖蜜(melassa)を使用していたそうです。
Insalata di calamari e legumi イカとひよこ豆、インゲンのサラダ仕立て
Baccala' alla vicentina ヴィチェンツァのバッカラ(干鱈)料理
バッカラは水に漬けて柔らかくし、更に水気を切っておく必要がありますので、2-3日前に準備が必要です。
講座では写真を見せて説明することに。実際作っておいたものをポレンタと一緒に試食しました。
少し手間ですが、冷蔵庫保存で、白ワインのお供に少しづつ召し上がって頂けます。
Risotto al radicchio ラディッキオのリゾット
☆ラディッキオは栄養価が高く、カリウム豊富で血圧を下げる効果大だそうです!
抗酸化作用数値もトップクラスで、 アンチエイジングパワーがあるそうです。
因みに日本では トレビスとして販売されているものが主流です。
ラディッキオはチコリと訳されますが、一般的に日本ではチコリというと、エンダイヴを指すことが多いので、分かり難いですね。
エンダイヴのイタリア語はindivia belga
トマトのガスパチョも冷やして頂きます!
ガスパチョはトマトが未だヨーロッパに入って来てない頃のローマ時代の話ですが、スペインへ遠征に行った際にローマ軍が持っていったポスカという水とお酢とハーブ類のドリンクが起源だとも言われております。
今日は夏にぴったり白ワイン2種類をご用意しました。
北はトレンティーノ・アルトアディジェ州ドロミーティIGT【Steinhaus】
ケルナー、シャルドネが主体のほんのり苦みが後味にあり、リゾットにとてもよく合いました。
南はシチリア州のインツォリアのブドウ100%で作るオーガニックワイン。【ASSULI】
果実味がしっかり感じられますが、ミネラル、塩味とのバランスが良く、最初の一杯にお勧めのワインです。
LCI看板犬のアモーレ・・・
7月 ヴェネト州郷土料理とワイン講座
Menu :
Risotto al radicchio ラディッキオのリゾット
Baccala' alla vicentina ヴィチェンツァのバッカラ(干鱈)料理
Dolce: i biscotti pevarini ビスコッティ・ペヴァリーニ
7月23日(日)11:00〜14:00
7月24日(月)11:30〜14:30