2026年7月

2026年7月22日 (水)

7月は、イタリア最南端、本土の「つま先」に位置するカラブリア州をテーマに開催しました。

三方を海に囲まれたカラブリア州は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた地域です。

唐辛子や茄子、パプリカなどの野菜をふんだんに使った料理が多く、素朴で力強い味わいが特徴です。昔ながらの家庭料理が今も大切に受け継がれ、郷土色豊かな食文化が息づいています。

今回の講座では、カラブリアならではの3品を手作りし、郷土ワインとともに楽しみました。

Melanzane ripiene alla calabrese カラブリア風茄子のリピエーニ

夏野菜の代表格である茄子に具材を詰めてオーブンで焼き上げる、カラブリア定番の家庭料理です。

本来は残った硬くなったパンとチーズをたっぷり詰めるのが特徴ですが、今回は他のレシピにパンが多いため、ひき肉を代用しました。チーズは羊のペコリーノやパルミジャーノ、またはカチョカバッロ、モッツァレラ(ドライ)などが使われます。

Melanzane

野菜の旨みがぎゅっと詰まった、南イタリアらしい温かみのある味わいを楽しみました。

Melanzane2

Pasta ca' muddica(パスタ・カ・ムッディカ)

パスタ「フィレーヤ(Fileja)」を手打ちしました。

フィレーヤはカラブリア西ティレニア海側、トロペアの北に位置する『VIBO VALENTIA ヴィーヴォ・ヴァレンティア』の郷土パスタ!

Pasta

語源は、Ferretto di Maccheroni、フェレット(細い棒)で作るマッケローニパスタという意味で、地元ではトロペア産の赤玉ねぎとンドゥーヤのソースで頂きます!

もちもちとした食感が特徴で家庭で親しまれています。

Pasta2

「パスタ・カ・ムッディカ」は、香ばしく炒めたパン粉を合わせるシンプルながら奥深い一皿。昔はチーズの代わりとしてパン粉を使っていたことから、「貧者のチーズ」とも呼ばれ、南イタリアの知恵が詰まった郷土料理として知られています。

Gianfuttiri(ジャンフッティリ)

Pepero_2

Peperonata calabrese=カラブリアのペペロナータ!パンに乗せてクロスティーニもお勧めです。

Pepero2

温かくても冷めても美味しいです。今回は古代小麦Tumminia(シチリア)を使用したPane Nero 黒パンをご用意しました。

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素材本来の味わいを大切にするカラブリアらしい一品で、ワインとの相性も抜群です。

Vini

今回もカラブリアの郷土ワイン2種類と合わせながら、現地の食文化に触れるひとときとなりました。

Photo

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Salute

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。


次回は「イタリアの夏」をテーマに開催します!

8月の講座では、イタリア各地で親しまれている夏の料理をご紹介します。

暑い季節にぴったりの前菜から、魚介料理、爽やかなドルチェまで、ご家庭でも楽しめるメニューをご用意しました。

『イタリア夏の料理とワイン講座』

8月16日(日)11:00〜14:00
8月17日(月)11:30〜14:30

※同じ内容となりますのでどちらか一方へご参加下さい。

MENU:

Insalata al Farro
スペルト小麦のサラダ仕立て

Calamari ripieni di couscous
イカのクスクス・リピエーニ(詰め料理) 
クスクスも手作りします。

Granita al limone 
グラニータ・レモン風味

作ったお料理は、今回もイタリアワイン2種類と合わせて召し上がっていただきます。イタリアの夏の食卓を感じられる、爽やかな料理とワインをご一緒に味わいませんか。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

お申し込み・詳細はこちら

LCIイタリアカルチャースタジオ吉祥寺

2026年7月20日 (月)

注文ごとにボトリング。少量生産で徹底したクオリティ管理

オリーブオイル生産者『BAGLIO INGARDIA バーリョ・インガルディア』は、トラパニから車で10分ほど内陸に入った小さな町PACECOにあり、海や塩田からも近い長閑な環境です。

正面の一画には元々18世紀に植えられた、樹齢300年を誇るオリーブの木々があり、10年以上にわたり

スローフード・プレシディオの認定を受けています。

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BAGLIO(バーリョ)とはシチリアの典型的な要塞化された領主の建物で、中央に大きな中庭、領主が住む家と従業員たちの住まい、厩舎、倉庫が敷地内にあります。

インガルディアのバーリョは1700年代スペイン統治時代にスペインの男爵が建てたもので、お城のような造りです。正面に2つの塔があり、裏庭にも1つ、外敵の侵入を防ぐために守衛がいました。

外周は石壁で囲われエリチェの山麓にあり、18世紀に盗賊が横行したため広大な領地を明確に区画して守っていたそうです。2

持続可能な有機農法

元の「母樹」から新たな苗を育てて増やす取り組みも行っています。

オリーブオイルの樹齢は何百年と長いのは、根元に「Pollone ひこばえ、若芽」が生まれ、それが大きな樹に育っていき生命を繋ぐからです。オリーブの実を健康に付ける為には樹と樹の間隔や剪定が大事です。間隔を取るために、親株から選定した株分けを挿し木にして移植します。

ここはノーチェッラーラ・デル・ベリチェの品種を単一栽培しています。非常に早熟な為、収穫は9月下旬から10月上旬にかけて行われます。

収穫はネットを張って手作業です、振動で実を落とす機械は使えません。樹齢が300年以上なので、親株の中は空洞になっていますから、振動で折れてしまいます。3

脇の畑には0.5haほどのGrilloのブドウ畑があります。昔の知恵で各列の先頭に薔薇の花が咲いています。最も繊細なバラがブドウより先に病気になるため、予防が出来る訳です。

土壌は栄養分を維持し骨格を作る粘土質とミネラルや安定を与える石灰質です。土を掘り起こして柔らかく保っているので、黒い部分は粘土質が掘り起こされていて、白い部分は石灰質の土が見えています。 特にミネラルが豊富な為、私たちのワインは「ソルティワイン」と呼ばれ、塩味がしっかりなんですよ。

灌漑は行っておりません、この2kmほど行くと池が2つあります。元は人工池でしたがその周囲に緩やかな斜面上にオリーブなど林があり、雨水が自然に溜まるようになりました。

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さて貴族の馬車が入る入口を通って玄関のある中庭コルティーレへ。スペインの貴族はとても信心深く、壁に2つのマドンナが描かれている。「マドンナ・ネーラ(黒い聖母)」は信仰心を、「トラパニのマドンナ」は町への崇拝の想いを込めている。

もう一つの門をくぐるとプライベート空間の中庭があり、スペイン貴族からシチリアの貴族が継承した。昔と変わらないよう手入れの行き届いた果物や植物が豊かに育っている。オレンジ、レモン、アーモンド、ケッパーに、パピルスなども見られた。これだけの緑に囲まれると気温もやや低く感じられ、貴族たちが涼を取っていたことが想像できます。

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奥に進むと、半円を描く壁があり小さなピアッツァになっていて、恋人たちの広場とよばれた場所。その昔男爵の娘とフィアンセが両端の柱に離れて腰掛け、柱に向かってお喋りしたという、小声でも不思議な事に半円の壁を伝ってよく聞こえるのです。300年前の設計士が考えたプライベート空間です。

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正式な玄関から貴族の館の中へ

基本的にすべてそのまま残して使用しているそうで、昔の生活が伺えるようでした。

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今ではオフィスとして使用していますが、元々はプライベート礼拝堂でした。入口の受け口には水が入っていて十字を切って出入りしていたこと、また木製の祭壇や床の石タイルは昔のままだそうです。

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今はオリーブオイルのテイスティングルームとして使用していますが、当時は牢獄だったそうです。窓からは貴族の庭が眺められます。

フォーシーズンズ、リッツ・カールトンのVIP

クルーズ船でトラパニに寄港しこのオリーブ農園見学、テイスティングルームで過ごされるそうです。2名で貸切られることもあるそうで、18世紀の貴族の館でオリーブオイルやワインをテイスティングなさるそうです。


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やはりワインやオリーブオイルを貯蔵していた樽やボトルがあり、木樽からはワインのいい香りが未だします。スラボニア産のオーク樽はマルサラ酒生産者のフローリオから購入したものです。ガラス製ボトルは200年前にここで手作りされたもので形がバラバラです。

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二コラさんの曾祖父はシチリア貴族が受け継いだあと、右腕としてこの農場の責任者を務めていたそうです。写真下にあるように、曾祖父 Serafino Ingardia氏がトラパニの商工会議所会長から、56年、4ヵ月15日間勤めあげたことに表彰状を授与されました。11

搾油したオリーブオイルはステンレスタンクに窒素添加で酸化防止設備を整え保管されています。また、ボトリングは簡易な機械だけでほとんどマニュアルで行っています。またクオリティを保つ為に受注後にボトリングをしています。

フラントイオ(搾油所)は歴史的にもここには無かったようで、現在は車で5分という近くにある搾油所を利用しています。

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過去20年にわたって連続でスローフードのコンテスト受賞実績があります。

ボトルの形状は機能的で倒れない、またテーブル上で邪魔にならないサイズで、置いてオシャレという外観要素も満たしています。

オリーブオイルテイスティングは スローフード認定ノーチェッラーラ単一品種で作る ピンク色のラベル''6FILE’’ はトマトの葉の香りが広がり、クスクスのトラパネーゼ(お魚とトマトソース)やイワシのベッカフィーコなどナッツ類を使用したお魚料理に合わせたい。

スローフード認定のチェラスオーラ単一品種は水色のラベル’’ALBERELLI’’ は青々しく、辛みがあり私の好みでした。オリーブの青みを感じたいので小麦の風味がある田舎パンは勿論、新鮮野菜にたっぷりかけて頂きたい。

この2種類は日本はOLIOTECAさんで購入できます。

実はワインも沢山ラベルがあり、シチリアの土地やブドウを哲学的に表現していて大変興味深いものが並んでいました。

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2026.06 Kyoko LCI

2026年7月19日 (日)

パレルモ空港からレンタカーで1時間ほど行くと、どんどん人気が無くなり、やがて建物もなくなり、NAVIが無ければ通り過ぎてしまうほどのサインを見つけ、急な脇道に入るとPORTA DEL VENTOのサインがあった。カンティーナらしき建物は見当たらず、間違って戻るのも大変そうな坂道だったので電話した。『どんどん上がって来てください』 合っていてホッとした。

この絶景はカンティーナのテイスティングルームから撮ったもので、標高の高さが良く分かります。

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実はここに辿り着く20分ほど手前の道で遭遇したのは羊たちでした。100頭以上はいたと思うが、5分ほど車を端に停めて通りすぎるのを待った。パレルモから1時間も経たない場所でこんなに長閑な風景に出逢い、シチリアに着いた実感が沸いてきました。

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案内してくれたのはマルコ・スフェルラッツォ・ジュニア、父親と同じ名前なのでどちらがいらっしゃるのか分からなかった。

父マルコさんはFarmacista(薬剤師)だったが、2005年このワイン造りを始めた。ガレージから始まり、80㎡の部屋にステンレスタンクひとつに2つの樽だけだったそうで、協同組合にも間借りしていたそうです。

パレルモ県 カンポレアーレという場所にカンティーナ『 Porta del vento』はある。 名前の通り『風の入り口』常に風が吹いている標高600mという高さにあります。この日34℃ありましたが、夜は20℃近くになるそうで昼夜の気温差は10℃以上あります。

土壌は鉄分の多い赤土、この辺りも古代は海だったので、粘土質は少なく、雨水も土深い所でしっかり吸収している。 4-6月うどん粉病が見られ、硫酸銅は施してあるが、ここはビオディナミ農法である。

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ブドウ畑はようやく22ヘクタールまで増え、カンティーナは少しづつ新しくなり素敵なテイスティングルームも真新しい。2年前から太陽光パネルも導入している。

ステンレスタンク、セメントタンク、そして樽はスラボニア産の焼きのないワインへ影響を与えない使い方である。自然酵母を用い、SO2はボトリングの際に少量使用する程度。

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ブドウはカタラット、グリッロ、トレッビアーノ、ネロダーヴォラ、ペッリコーネ、ネレッロマスカレーゼ、ネレッロカップッチョを栽培している。

PORTA del VENTOのワイン造りの特徴は、各ラベルのワインは各専用の畑から造られます。

つまりカタラットの畑はいくつかあるが、例えば微発泡のVORIAに使うブドウは畑Cru 2番、スプマンテのMIRAに使うブドウは畑 Cru 4番と5番と分けられている。

畑に番号を振っているところがFarmacista'(薬剤師)っぽい。とにかく畑の準備から違ってくるというのがSferlazzo氏の考えなのです。よってPotatura(剪定)の方法も、収穫も変わります。

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先ず一本目のテイスティングは、【VORIA】カタラット100%のフリッツァンテ、澱(Fondo)が残るPetNat,アンセストラーレ方式、つまり瓶内で発酵させ澱引きしていない。

マルコさんも友人たちと海に行ったり、ホームパーティを開くときにはこのワインが欠かせないという。FRIZZANTE(2.5気圧のフリッツァンテ)を造った理由は、世の中にはプロセッコやフランチャコルタなどテクニカルに造られた泡が多いため、酵母よりブドウをそのまま感じられるナチュラルなワイン造りを目指したという。

香りはレモンなど柑橘系、フレッシュな酸が際立ち、澱の苦みがほんのり余韻に感じられ、ピッツァ、パスタといったシンプルな料理との相乗的効果があり、楽しいワインです。

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【MIRA 2023 】カタラット100%のスプマンテ    標高650メートル、風力発電のブレードが近い一番高いエリアの畑12番のブドウから造られます。

2006年Marco Seniorがカタラットを始めた頃は、シチリアではシャルドネなど国際品種造りが盛んで、カタラットは殆ど売れなかった。このMIRAをパルマのFIERAへ持っていくと美味しいと高評価、中でもある日本人が気に入って、翌日カンティーナに来て殆どすべて買っていったのがキッカケで、シチリアでも売れ始めたそうです。

テイスティングは2023VT, べと病(Peronospora)の影響で収量は激減した年、しかしクオリティは素晴らしい。ブドウが熟す前にべと病の房をかなりカットし、残った少ないブドウに最善の注意を払う事ができた。また瓶内30か月酵母とのコンタクトの後、澱引きを行ったので、酵母の香ばしい香りも感じられる。

先日あるお客様と2016年を空けたが状態は素晴らしかったそうです。

白ワインを熟成させるという考えが地域では根付いていないのですが、これだけの酸があれば十分に寝かせられる訳です。

≪自然酵母と自然発酵≫

亜硫酸塩は栓をする前に、とりわけ輸出用に添加するだけと、とにかく徹底した管理下で健全な自然ワインを造っていることが分かった。薬剤師の知識を活かして匂いや状況を見極めて対処し、安定感のある自然派という印象を受けました。

"pied de cuve''(ピエ・ド・キューブ、事前に土着酵母を利用した自然発酵のモスト)を使用して2次発酵を行っている。

【CATARRATTO 2025】カタラット100% ラベル名にカタラットと記したようにカタラットを感じてもらいたいワイン。全房、枝部分も一緒にソフト圧搾し、セメントタンクで発酵、6ー8カ月ほど澱とコンタクト。

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【ALTROVERSO 2025 】 NOVITA! 新ラベル! ネレッロマスカレーゼ50%, ネレッロカップッチョ50%

これまではネレッロマスカレーゼ100%で造られていたが、今回ネレッロマスカレーゼの果皮を入れずに圧搾、ネレッロカップッチョは色素を与えてくれるがタンニンが柔らかいという特性を活かして、セメントタンクで醸造。

名前のアルトロヴェルソ(逆方向)の通り、エトナのイメージとは異なって、マグロ料理などと合わせたい。

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【OLIO EXV d'OLIVA】

オリーブオイルも近年造るようになったが、少量である。ノッチェッラーラ・ベリチェ、ビアンコリッラなど土着品種のブレンドです。シチリアの食事にオリーブオイルは欠かせないので、基本は我が家の食卓用なんです。

自らの畑で取れた野菜トマト、インゲンなどのサラダやこの辺りのサラミやペコリーノチーズ、ピーマンのリピエーニ(肉詰め)など手料理が並ぶ。 どれもシンプルな味わいだが、旨味が

時間がある時はパンも作るそう。シチリアのものでないラザーニャなどは出さないんです。

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【NERO d'AVOLA ネロダーヴォラ】 ネロダーヴォラ100%  木樽使用

デイリーに頂ける軽やかな味わいは、いろんなお料理に合わせたい。

【PERRICONE ペリコーネ 2023】  ペリコーネ100%  

  ペリコーネの泡【LYR】を頂いて感動したことをキッカケにインポーターに訪問の機会を頂戴した経緯があります。 本当に黒ブドウとはブラインドでは分からないほどのフレッシュ感とほんのりベリー系の優しさが、1本丸ごと飲んでしまいたいほど進みます。

今日はスティルのペリコーネ2023をテイスティング。現在2025年にボトリングしているが、素晴らしい出来だそうです。 

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【GRAPPA ROSA グラッパ・ローザ】 ピンクのグラッパは他にないでしょ、と出てきたグラッパは日本にも入ってるそうですが、ペリコーネのヴィナッチャを蒸留したもの。

食後の〆めにぴったり。シチリアでもパッシートなどドルチェワインのニーズは減少しているため、アマーロなどとドルチェを合わせるような研究も増えているとか。

息子のマルコさんはAstiで醸造学を学んで参入、現在26歳ですが貫禄があり、分かり易く楽しい解説にあっという間に過ぎて行った。

こちらのカンティーナへの訪問は午前中、午後はランチ付き、そして夕方18時頃から夕陽を眺めながらできるそうです。

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冬場にこの近くのDattiloという小さな町のカンノーリが、その場で詰めてくれるフレッシュで超美味しいそうです!こんな情報も頂き、西シチリアの魅力は尽きないのです。

インポーター:「OGAWA MASAMI & Co.」

2026.06  Kyoko LCI

2026年7月18日 (土)

みなさん、きっとご存知のはずのこちらのことわざ:

Tutte le strade portano a Roma

日本語では『全ての道はローマに通ず』ですね。 

どんな意味として解釈されていますか。

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一般的には一つの目標やある成果を達成するための方法は数多くあると、理解されています。

しかし、このようにも解釈できます;

『すべての道が、私たちにとって極めて大切なものーー例えば祖国や、学問、あるいは趣味などーーへのとても深い情熱に繋がっている』

と解釈することもできます。

元々はこのことわざは古代ローマ帝国時代の街道網を指していました。

イタリア語学習においては、さまざまな学習方法、授業、映画、読書、音楽などなどあらゆる手段がイタリア語を習得するのに役立ちます。

((イタリア語で読んでみよう))

Tutte le strade portano a Roma
Con questa frase si intende dire, di solito, che ci sono molti modi per arrivare allo stesso risultato. Però possiamo interpretarla anche come "Tutto ci rimanda a una nostra grande passione"... Come un Paese, uno studio o un qualsiasi passatempo molto importante per noi.

In origine, questo proverbio si riferiva all'antica rete di strade romane. Per lo studio dell'italiano, significa che si possono usare metodi diversi: lezioni, film, libri, musica... Tutti questi mezzi aiutano a imparare!

Studiamo insieme!
体験レッスンはこちら
https://lci-italia.com/iscrizione.html

LCIイタリアカルチャースタジオ吉祥寺

2026年7月17日 (金)

マルサラの伝統を未来に繋げたいNinoBarracoのワイン

イギリス人が作った酒精強化のマルサラ酒ではなく、元々地元で飲まれていた、名前のないワインがあります。Antonio&Angelaは『アルトグラード』と商標登録して2009年から研究を重ね造ってきました。

この土地の土着品種と言われる『グリッロ』と『カタラット』についてAngelaさんが語ってくれました。

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★☆★) CATARRATTO カタラット

カタラットは何十年にもわたり、トラパニ県はヨーロッパ(フランス含め)で最大のブドウ栽培面積を擁する県でした。その80%がカタラットであったにもかかわらず、カタラット100%で造られるワインは見られなかった。私たちが2004年に始めたのが最初の方です。ラベルにカタラットと表記することは重要なコミュニケーションの方法であり、我々にとってカタラットは常に栽培してきた身近な存在であり、家族を紹介するようなもの、経済を支えてきたブドウなんですから。

しかし過去には重要なワインとして認識されず、ブレンド品種の扱いでした。高いアルコール、色が濃いことで、イタリア北部、フランスなどへ販売されてきました。

一方、1980年代にシャルドネを初め国際品種が入ってきます、最良品種として高値で売る事ができたため、畑はあっという間に国際品種へ入れ替わっていきました。

Barracoは Territorio(地域)やブドウを打ち出したかったのでボトルのラベルには品種名をつけていました。しかしメジャーな国際品種と違って認識されるには時間を要しました。

醸造容器にはステンレスタンクとセメントタンクを用いています。しかし、この品種特性上、木樽の香りが感じられるとよく言われたものです。ミネラルなどの感覚が木樽を使用した時の香りと我々の頭では認識されてしまうようです。

火山起源の岩があるエリア(ミネラル豊富)で育つブドウの特徴を強調したかったので長めの熟成を取り入れた。カタラットはグリッロと異なり1年ほど寝かすことでより個性を表現できる。また、マロラクティック発酵により、まろやかさが増しSO2を多く使用しなくともワインを保護でき、より長く安定したワインとなります。

アッビナメント:カタラットはチーズ、煮込みなど構造ある肉料理、モツなども、脂肪分の多い料理など、それに対してグリッロは海鮮料理の牡蛎やボッタルガなどがぴったり。


★☆★)BIANCO G ビアンコ G  (Gはグリッロを指す)

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ラベル名は『G』としか表記できず非常に残念だ。2004-2020までグリッロと記載していたが、SICILIA DOCの規定によりグリッロの品種名は記載できなくなった。またSiciliaDOCと記載するためには協会の基準パラメータに従う必要があり、我々のグリッロには当てはまらなかったのです。

2004から同じ畑、トラパニ南部にあり、ここから65kmほど、海から1キロの海岸沿いビーチのような砂質土壌で エコシステムは独特、暑くても砂土壌のすぐ下は涼しく湿度があり温度は下がります。ここは50年前からブドウ畑で、周囲は低木林に囲まれています。

当時、マルサラ地区はやや高価だったため、本来なら食用オリーブの栽培に適したエリアにまでブドウ畑が広がっていました。Barrocoの畑はマッツァレッティ地区にあり、今日まで守り続けてきました。

現在のガソリンの高騰により畑への移動は、経済的にもはや合理的とは言えませんが、あまりにも美しいため、放棄出来ずにいます。Angelaさんの父親がこの畑で栽培し、20年以上にわたって地元の協同組合にブドウを供給してきました。 収穫量が減少し、抜根するのを機に、私たちが管理を引き継ぎました。2004年から手入れを続けていますので、もう20年以上になります。

生産量は減少傾向にあり、量は別の畑のブドウで補っていますが、この古樹が実をつける限り、私たちのブドウの大部分はここで収穫していくつもりです。Grilloが持つ真の力、複雑味を表現したいと考えています。

アルコール度数は13%、味わいには確かな凝縮感が感じられます。この畑がもたらす成熟度とバランスの賜物であり、粘性の高いまろやかな仕上がりです。

ラベル、HP、カタログどこにもグリッロと記載できないため、嬉しくない状況です。グリッロ品種はカタラットとジビッボの交配種、長期熟成可能でマルサレーゼ(酸化可)という特徴があり、この土地に欠かせないブドウなのです。


★☆★) ALTO MARE アルトマーレ Semi-ossidativo セミオッシダティーボ 

 グリッロのリゼルヴァ、これまでの知識経験を1本のボトルに収めたNino Barracoの傑作4種の畑、異なる収穫時期、4種の醸造技術とさまざま、品種はグリッロひとつです!Img_1758

これら4種類のグリッロをブレンド

①Biancamare用のブドウ - 海側の畑, 早期収穫 

②Bianco G用のブドウ、50年の歴史ある畑

③グリッロブドウを枝や種一緒に丸ごと使用 - 3カ月浸漬、12月までタンニンの抽出(樽ではなくブドウのタンニン) 

④Altograo用のブドウ- 古樹、遅い収穫時期(完熟)

これら4種類を個別に醸造した後、栗の大樽(目が粗く空気を通す)25/30HLで1年充填なしで軽く酸化させる(マルサリスティカーマルサラの土地の慣習を投入)

瓶内熟成18か月、基本は25%づつの配分ですが年の状況によって変更します。

アルコール度13.5%  2019年スタート

テイスティングは2022年、昔は白ブドウは標高の高いところに栽培され、低いところは黒ブドウだったが、近年、海側に白ブドウを栽培するようになった。つまりミネラルや酸をより重視するようになってきた証であり、このアルトマーレの名の通り、高地と海の見事な配合により、まさにグリッロの特性と土壌の個性が詰まったワインです。

よく考えられたNino Barracoの代表作品と言えます。 

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3種類の容器: ステンレス、セメント、木樽 

それぞれの特徴を活かして醸造、ステンレスタンクは酸やフレッシュさを残し、セメントタンクはまろやかさを表現します。


NINO BARRACO がワイナリーを始めた背景

1970-80年代、シチリアでは国際品種が普及し、有名醸造家は北部から来ていた為、いわゆるシチリア遺産はどんどん消えていったのです。

Antonio(Nino)さんは政治学、Angelaさんは法律とワインとは別の道に進んでいましたが、マルサラに実家があり、その家族はブドウ栽培し共同組合に販売していましたから、ワイン造りは間近に見ていた訳で、失われそうになっていたシチリアの遺産を未来に繋げたい想いから立ち上げたのです。

醸造所も畑も化学肥料0、あくまでビオで認められる硫酸銅のみ使用しています。発酵も自然酵母による自然発酵とし、畑の仕立てはアルベレッロ・マルサレーゼ、つまり、パンテレリアより高さがあり、エトナ地域よりも低めの中程度の高さをもつタイプです。

灌漑も行っておらず、その為ブドウ樹の根は深く、海水成分を吸収しミネラル(Sapidita)が感じられる理由のひとつです。

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Varieta’ Reliquia(遺存品種)の復活支援活動

遺伝子研究機関と共に栽培されなくなってしまった土着品種を見つけ出し、新しい畑毎に2列だけ植樹して実験を行っています。

①Vitrarolo(ヴィトラローロ):黒ブドウ

②ORISI(オリーシ): 黒ブドウ こちらは中でも上手く育ったため増殖したそうです。サンジョヴェーゼとマントニコの自然交配種

フィロキセラ対策で、新しい畑で接ぎ木でない樹は取り除いて、挿し木(TALEA) を植えてから接ぎ木。殆ど全て接ぎ木をしており、8月にInnesto a campo 品種を選んで接ぎ木を施します。病気や気候変化による病気、汚染を避け、長寿できる樹を育てるための一つの方法なのです。


訪問した日、私が予定時間よりも早く着き過ぎたため、畑を案内頂いているところへAngelaさんが登場!まさに青空から現れた太陽のような方でした。

360℃見渡す限り畑で、さえぎる建物は一切なく海風がずーっと吹いていた。

『今年は、数年無かったほど、雨が沢山降ったので土の中に水分はしっかり溜まっているはず。今日のような日照で乾燥していても十分耐えられるでしょう、このまま行けば素晴らしい収穫に繋がるかと思うが、6月なので未だ断言するには早すぎるわね。』


土中に湿度を維持する為に、土の堀り起こし続けている、冬場はinerbimento草生栽培を行い、4月に動き始め収穫までずっと行うそうです。

例えばこの葉には少しペロノスポラ(べと病)の跡が見えますね。そこに硫酸銅液が施された跡があるでしょう。

インテリそうだがとても気さくで元気なAngelaさん。

土壌の成分は少し離れると異なります。この辺りは火山性土壌で黒っぽいが、海の方へ近づくと白く砂質があり、石灰質、粘土質なども交じり複雑です。とりわけこの土地の代表的な石 カルカレナイト(石灰質砂岩 / Calcarenite)は、スポンジのように多孔質で吸収しやすい性質です。

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こちらの書籍『IL FUTURO DI MARSALA』 Giorgio Fogliani著はマルサラ酒ではないマルサラの郷土ワインについて語っており、書き物が残ることは未来に繋ぐためには重要と考え、Angelaさん達も支援している。こちらを頂戴したので読み終えたらレポートしたいと思います。

シチシチリアのワインNino Barraco①- Marsalaにあるマルサラ酒ではない伝統的なワイン

シチリアのワインNino Barraco② ニーノ・バッラコ

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カタラット、グリッロ、ジビッボ、ネロダーヴォラ、ピニャテッロ(ペリコーネ)を栽培し、マルサラ地域のTerritorio(土壌、郷土)とそこで生まれた土着品種を表現したいと2004年に創業。

Angelaさんはオペラ歌手のような通る声で熱く語ってくれました。

ここで紹介するBarracoのワインは新しいラベルです。現在のニーズに合ったアルコール控えめ、酸があってシチリアの海を感じられる幅広い層に親しんでもらいたい。

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1)BIANCAMARE  ビアンカマーレ

元は『Vigna a Mare』の名で親しまれたが、 他社が既に登録済みと分かり変更を要した。2人目の子供の名前 Biancaに因んで付けた。

畑は、ホームページのトップ写真にもあり(写真下)海から30mという近さ、海岸は岩場で道路を渡れば畑、飛び散る海水salsè di acquaを浴びる距離。元々Angelaの家族所有のマルサラの畑で植え直し、99%グリッロの南向きの若い畑です。

2011年、長女誕生を祝って泡を作ることにしたそうで、ブドウはPrematura、酸が高いうちに早期収穫。

ところが、この辺り特有の海藻の香りが太陽光で発酵し始め、炭化水素idrocarburi (ペトロ―ル香)、還元臭のような香りを生み、2年目からはスティルワインへと切り替えた。

早期収穫であるため、11.5%の低アルコールになり非常に豊かなミネラル、酸、フレッシュ感を表現しています。2025年からBIOのSolfitiを添加、気候変化の煽りで、自然酵母の発酵に時間が掛かるなど、ワインを保護する目的で50ml(Bio規定の半量)だけ施すことにしたそうです。

テイスティングは2025年、 2026.3月にボトリングしたばかり。

レモンやヨウドの香り、口に含むとしっかりと酸、ミネラルが海を感じさせ、グリッロ品種の豊かなグリセリンによってまろやかさも交互にリピートされ、最後はミネラル感の余韻が強い。

【NINO BARRACOのホームページ】

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2)ROSAMMARE ロザンマーレ

2024年から黒ブドウNERO D’AVOLAでも始めた。完熟する前に収穫して アルコール度11.5%に抑えています。

ブドウとしてはグリッロより酸が高いため、若いうちはベリー系の赤果実の香りと酸のバランスが面白い。野イチゴのような酸っぱさと熟した甘さが相まって、若いのか熟しているのか分かり難い感覚を覚えます。

ネロダーヴォラのステレオタイプなジャミ―な感覚と異なり、フレッシュ感を際立たせることでアルコール度も低く軽やかなワインに仕上がっている。硬さに偏りを持たせたワインなので好き嫌いはハッキリするでしょう。

アッビナメントはピッツァ、サルミ、ムール貝のトマト入りスープ。脂分を酸が流してくれます。

Nero D'Avoraのステレオタイプなイメージとはかけ離れているため、初めは苦労したそうです。この辺りはビアンキスタ(白ワインが主流)の為、受け入れ難かったのも分かります。 樽を使わずステンレスやセメントタンクを使用するため熟成にはより時間がかかります。

なぜ、ブドウはネロダーヴォラを起用したのか。ピニャテッロはタンニンがあり、早期収穫ではタンニンが熟す前でBarracoの醸造では扱いづらい。

テイスティングは2024年、 後味にも酸の印象が続く、一般的なネロダーヴォラの印象は薄く、海を感じる赤ワインとして面白い。

Barracoでは2022年初めてネロダーヴォラとピニャテッロのブレンドを作ります。

ピニャテッロは歴史的には、酸が強く果実味が強いネロダーヴォラの補助品種でした。ピニャテッロのタンニンがネロダーヴォラの甘味を緩和していったのです。

その昔はピニャテッロは白ワインを琥珀色にしてマルサリスティカ(マルサラ地元好み)の白ワインにする手段としても使用されていた。ピニャテッロ100%のワインは歴史的には存在しなかったのは、おそらく樽や長期マセレーションが必要なことが分かっていたからだろうと。最新のヴィンテージは木樽も使用しています。

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3)Fior Bianco  フィオール・ビアンコ 2025 ✦最新ラベル

このワインは5種類のブドウたちが元気に燥いでいるようなシチリアを感じられる若さ溢れる一本です。

この地域を表現することを目的としたワインで、白品種のブレンド:50%はGrillo,その他は inzolia, cattarratto, Grecanico, 5%未満はZibibbo

『ようやくブドウ畑24haになり海外市場への二―ズに応えられる規模となった。初めはCantina sociale(組合)の醸造所を間借りしていた時代もあり、やっと各品種ごとの研究成果をボトリングして商品化できるようになった訳です。』

このラベル『フィオール・ビアンコ』はシチリアの海を感じるだけでなく、アルコール度12% と控えめ。価格帯も低めに設定しており、若い人たちや、ワインに詳しくない人にもアプローチできる、Barracoにとっても単一品種ではない新しいスタイル。

Zibibbo は5%未満なのにアロマがしっかりと感じられる。『不思議な事にZibibbo100%で造るよりブレンドされた方が強調されるんですよ。』

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とにかく、哲学が原動力の彼らのワイン造りは研究の積み重ねなのです。ですから、ワインの種類(ラベル)が多い。 そしてオリーブオイルも素晴らしかった。この辺りで栽培されるノーチェッラーラ・ベリチェ主体でビアンコリッラのブレンド。ここも高品質で作る為の人手やコストが掛かり、なかなか大変そうでした。

 次の記事では、この地の品種、カタラットとグリッロについて語って頂きました。

グリッロ4種から作られる『ALTOMARE(アルトマーレ)』セミオッシダティーボ(一部酸化)のワインもご紹介いたします。

シチシチリアのワインNino Barraco①- Marsalaにあるマルサラ酒ではない伝統的なワイン

シチリアのワインNino Barraco③ グリッロとカタラット

2026.06 Kyoko LCI

ALTOGRADO アルトグラード Vini Ossidativi

名前の通り、高アルコール度のワイン。 Alc.16.5%, 18% と聞くと今時、抵抗を感じるかもしれませんが、テイスティングすると、酸とミネラルによってバランスを取り、また特有の軽い酸化により風味に深みが感じられます。

さて、この謎めいたAltogrado (アルトグラード)をご紹介します。

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西シチリア、海から内陸に拡がるMARSALA(マルサラ)の町で昔から親しんできたワインがある。

酒精強化ワインのMARSALA DOCではない、確かに1773年イギリス人がアルコール添加して出来たマルサラ酒は当時Madeila Sicily Wineと呼び、英語という事も手伝って世界へあっという間に発信されたました。高値で売られた事もあり商業的な成功を収めました。

一方、マルサラの地元の人たちが作って飲んでいたのはシチリア方言もあり、また各家で呼び方も違って広まらなかったこともあり、今も専用のカテゴリーはなく、ブリティッシュ、オッシダティーボ(酸化酒)、など混乱している。

そこでNinoことAntonio Barracoは 『Altogrado(アルトグラード)』と登録、商品化しこの伝統維持に努めている。

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海を遠くに臨み、ファビニャーナ島も見える。周囲に遮る建物もなく常に風が吹いている。南東からシロッコ、北西からマエストラーレの風が通る場所です。マルサラの旧市街から離れた場所にカンティーナはあり、この絶景を望みながらのテイスティングはとても心地よかった。

今回は奥さんのAngelaさんに案内して頂きましたが、二人とも醸造を勉強した経験はなくNinoさんは政治、Angelaさんは法律と異なる分野の経験を経て、生まれ育った郷土マルサラの伝統を未来に繋ぎたいという想いで【哲学的】にワイン造りを行って20年以上が過ぎた。

参考までにこちらのYoutubeでNinoさんが語っています。『ワインもPolitica政治です、どの政党(方針)を選ぶかなど』


YouTube: Ep.36 - NINO BARRACO e i suoi VINI raccontati da NINO BARRACO

2004年創業、ようやく点在する畑は24ヘクタールまでになった。醸造所は組合(Cantina Sociale)に間借りしていた期間も長かった。

Altogrado アルトグラード4種類について

ピニャテッロ、ジビッボ、カタラット、グリッロの単一品種で作っている。

すべて9月末頃の遅積みで時には畑上で乾燥が始まっていることもあるほど、完熟状態のブドウを使用します。 ですから良い年にしか作れません。乾燥も一部する事からモストの量は減少しますので、一定量は収穫できる年となります。

栗の木の大樽で発酵から醸造、熟成まで行います。初め2年間はワインの充填を施しながら熟成、後の5年は充填無しで、ミクロオッシジェナツィオーネ(ミクロ酸化)を行います。栗の木はより目が粗く酸素通過が良く、この辺りでは伝統的に使用されています。

蒸発する分、濃度が高まりアルコール度数も高くなり16.5%以上になります。カタラット、グリッロは大樽ですがジビッボ、ピニャテッロはバリック使用した為アルコール度数は17.5%,18%とより高めです。これも小さなカンティーナ事情でその時使用できる樽を選んでやり繰りしているためです。

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2009年からグリッロで造り始め、研究を重ねて2015年から多品種も始め、ようやく今のレベルのワインに到達した。黒ブドウ Pignatello(ピニャテッロ)はペッリコーネのことで、元々この辺りではマルサラ酒用のブドウであり、またネロダーヴォラのブレンド用品種として西シチリアにだけ栽培されてきた。 

モデルとしてはMarco De Bartoliの Vecchio Samperi(ヴェッキオ・サンペーリ)で、グリッロ100%で造るPerpetuo(アルコール添加せずに異なるVTのワインの継ぎ足しを繰り返す製法)のワインであったが、

Nino Barracoは同じヴィンテージで継ぎ足しは行わない、マルサラ地域の農家で彼らの祖先が行ってきた伝統を継承しつつ、海水を吸収して育つブドウ栽培や醸造技術を駆使して、ミネラル、塩味とのバランスが取れたワインに仕上げている。

初年度はVolatile (揮発酸ー酢酸の鼻にツンと来るような香り)がピニャテッロにはあったり、Zibibbは予想外にこの造りに合っていて、今後の発展が興味深い、というように努力を惜しまない姿勢が素晴らしい。

Grilloから始めたが、グリッロは近年のカタラットとジビッボの交配品種なのでおそらく昔はカタラットを使用していただろうと思うとやはりカタラットで作ってみたくなったのです。そうして、更に地場品種のジビッボ、ピニャネッロと研究していったそうです。

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Altgradoアルトグラードはアッビナメントを楽しみたい。

①Pignatello ピニャテッロ

  羊乳のリコッタのブルスケッタ、イチゴとモディカのチョコレート 

②Zibibbo  ジビッボ 

  羊乳のブルーチーズにジンジャーのジャムを添えて

③Catarratto カタラット

  ペコリーノチーズにタマネギの甘酸っぱいジャムを添えて

④Grillo グリッロ

プリモサーレ(塩味があるフレッシュチーズ)にアンチョビを合わせて。 実際、Tutto pasto 前菜からドルチェまで合わせるのもお勧めで、アンチョビのブルスケッタ、(プリモ)ボッタルガのパスタ、(セコンド)マグロに甘酸っぱいタマネギソース(Tonno in agrodolce) , ムール貝のフリット(ほんのり苦み) ,ドルチェは甘すぎない羊乳リコッタクリームのカンノーロ

酸やミネラルが強いため、アルコール度数を感じさせず口の中はスッキリさせてくれます。


ー☆ーマルサラーAngelaさんの家ではー☆ー


『私の祖母はパンに付けていた、私は砂糖を入れておやつ代わりに小さい頃から親しんでいた。』
『マルサラ酒は家で飲む事はない、ボトルに入っていてお祝事やお遣い物に使うものであった。日常的に飲んでいたのはこちらのアルトグラードのような少し酸化させたワイン。

このワインは栄養食品としてオリーブやペコリーノチーズ、塩味の効いたサルミと一緒に飲んでいました。
伝統料理マタロッコ Matarocco (シチリア風トマトペースト) やZuppa fredda(フレッシュな羊乳リコッタとホエイのスープ仕立て)に硬くなったパンを浸して頂く料理との相性も良い。羊乳は風味が濃厚なのでこのワインにマッチします。
そうそう、祖父はリモナータで薄めて飲んでいましたね。』

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テイスティングは2017年、抜栓してから10日ほど経っていたが、酸とミネラル感がしっかりと感じられ、各品種それぞれの風味を味わう事が出来ました。 

カタラットやグリッロは明るいアンブラ色で、アーモンドなどナッツ類や燻製のような香り、黒ブドウのピニャテッロは色も焦がしたようなレンガ色、除光液のアセトン系の香りとナッツやスパイス香が楽しい。

特に気に入ったZibibboはアロマティックな香りと相まって複雑でバルサミックな香りがそそられます。



『Ossidativo(酸化)の香りは苦手な人もいらっしゃるでしょうけれど、この風味に慣れ親しんだこの土地の人たちには付加価値なのです。このタイプのワイン造りは廃れてしまったので私達は伝統を守りつつ改善しより美味しいワイン造りを目指し日々経験を積んでいます。』

この風景と一緒にゆっくりと味わいたい、Angelaさんが熱く語った情熱を想いながら頂きたい、そんなワインです。

この情熱はAltogradoだけに終わりません・・・マルサラへの想い、新しいチャレンジについても語ってくれました。こちらもご覧ください。

シチリアのワインNino Barraco② ニーノ・バッラコ

シチリアのワインNino Barraco③ グリッロとカタラット

2026.06 Kyoko LCI

2026年7月 8日 (水)

Roma non fu costruita in un giorno!

これはとても有名なことわざですが、わかりますか?

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このことわざの意味は『大事を成し得るには時間が掛かるものです。

成功を求めるには、長い時間かけて努力する必要があります。』

ローマという都市は何年にも渡って実現された訳です。

時代背景が全く異なる中で、多くの人が携わって創造された都市ローマの史跡を現在は垣間見ているに過ぎないのです。

そう、『ローマは一日にして成らず』ですね。

ですから、このことわざは、イタリア語を学ぶという事において考えると、直ぐに出来るものではなく、また上達するためには更に時間、練習、そして忍耐が必要なんだという事を示唆しています。

≪イタリア語で読んでみよう≫

Questo proverbio significa che le cose importanti richiedono tempo. Per avere grandi risultati è necessario faticare a lungo.

La città di Roma fu realizzata in molti anni: quello che vediamo oggi sono le tracce di epoche molto diverse e dell'impegno di moltissime persone.

Nello studio dell'italiano ci può aiutare a riflettere che non si può imparare tutto subito. Per migliorare, servono tempo, pratica e pazienza.

Studiamo insieme!
体験レッスンはこちら
https://lci-italia.com/iscrizione.html

LCIイタリアカルチャースタジオ吉祥寺

2026年7月 5日 (日)

Filippo Drago氏にマイレンタカーを運転して頂いて、セリヌンテへやってきました。

カステルヴェトラーノのパン屋も気になったのですが、土曜日でみんな暑い時期は海で過ごします。村の細い小道も結構なスピードで走らせ、教会やピアッツァなど紹介して下さいましたが、確かにVUOTO、人が全然いませんでした。

セリヌンテ・パルコ・アルケオロジコには古代ギリシャ時代の神殿、アクロポリスが点在しています。

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15分ほどでセリヌンテのパルコ・アルケオロジコに到着し、入口に居た人たちはみんな知り合い、顔パスで入っていく。 「今日は日本から来た人を案内してるんだよ」

側を観光用トロッコ列車が走っていく。セリヌンテ考古学公園は270ha, 車がないと到底周れないほど広大なのです。 「考古学地区としてヨーロッパ最大なのですが、ユネスコである為か小さなアグリジェントの方が有名なんだ」と残念がっていました。

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公園を暫く走ると広く抜けた谷があり、そこには古代小麦が栽培されていました。6月末なので丁度収穫時期です。

3種類:TUMMINIA トゥンミニア、RUSSELLO ルッセッロ、PERCIASACCHI  ペルチャサッキ

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そして、目の前に現れたのは羊たち、今回の旅ではドライブ中に3回も羊の群れに遭遇しました(^^)

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羊飼いはなんとフィリッポさんの幼馴染で小学校の同級生。ここでお喋りが弾み、牧羊犬が3匹いたのですが、フィリッポさんが今飼っている犬はまさにPASTORE SICILIANO!「幼馴染の彼に必要だったらあげるよと、友達だからね。」

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Nocellara del Beliceなどカステルヴェトラーノはオリーブの名産地でもあります。 この公園にも沢山栽培されていました。フィリッポさんも購入したかったようですが機会に恵まれなかったようで、

この近くの場所にオリーブ農園を持つことになったようです。テーブル用オリーブと搾油用両方あり、

どちらも手摘みで、網を張って地面に落とさないというきめ細かい配慮がここにも表れています。

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カルタゴ(現在のチュニジア)からやってきたポエニの人たちの住居跡。

次々と発掘されているようですが、人手と費用が掛かるので余り進んでないようです。

聴いたところによるとギリシャ劇場が未だ出てきていないとか、これだけの規模のアクロポリスなので出て来るでしょうと。

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セリヌンテ考古学公園公園は海に面しており、すぐ側にMarinella di Selinunte、フィリッポさんが現在お住まいの町です。

家の前にはビーチが広がり、長閑な風景が続いています。

ビーチにいた男の子は自ら写真に写りに入ってきてくれた。

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この脇に釣り船がいくつか停まっていて、毎朝『競り』があるそうです。

フィリッポさんの次のプロジェクトでは家の横にオープンキッチンを作って、

友人やお客が来た際に、獲れたての魚を買ってそこで調理するという企画なんだそうです。

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【CASTELVETRANO カステルヴェトラーノ】の地名は、ラテン語の "Castrum Veteranorum" 、つまり''Castello vecchio''に由来します。Vecchioと言っても古代ギリシャ時代の「セリヌンテの退役軍人たちの要塞」を意味するようです。

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Filippo Dragoさんの名前からドラゴンをデザインした特注のVespaです!このほかにも2台のVespaがあり若い頃から愛用していて、ひとつは息子さんに譲ったそうです。

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新しい製粉所は準備中で、Carretto Sicliano シチリアの二輪荷車はいくつか飾ってありました。

シチリアの有名なお米のコロッケ?

「西側は『アランチーナ ARANCINA』、東に行くと『アランチーノARANCINO』と呼ぶんだよ。製粉所から近いここのBARのアランチーナがとっても美味しいですよ。」

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Filippoさんの話を伺っていると、シチリアを皆に紹介したい、シチリアを良くして未来に繋げたいといった情熱から、いろんなアイデアが沸いてくるようで、シチリアの発展に大切な人だなと感じました。

日本には2回いらしたそうで、日本人のゴミを持ち帰る姿勢やルールを守るところなど素晴らしいと。

日本を含め、パリ、ニューヨーク、ロシアなど大都市に行くと洗練された部分は持ち帰るようにしているそう。 「自分1人ではなかなか解決しないが、例えば製粉所や家の周りに散乱しているゴミは拾って掃除も心掛けている。正直、市長には日本人を迎える必要があると思っているんだよ。」

「シチリアにも規定はあるが人はそれを守らない、また行政にも責任はあって、高い税金を払っていても子供の通う学校にエアコンがない。」  

「歴史的にイタリア王国統一の際、サヴォイア家ではなく、両シチリア王国の方が豊かだったのです。ワインを始めてボトリングしたのはCorvo Duca di Salaparutaで場所はBagheria(1824年)! 初めての蒸気機関車が走ったのはナポリ!」

これからの展開が楽しみなフィリッポさんの小麦粉は日本に輸入されております。

輸入社:株式会社小川正見&Co.

シチリアの古代小麦の製粉所 Molini del Ponte 訪問記録①

シチリアの古代小麦 Molini del Ponte 訪問記録②

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2026年7月 4日 (土)

シチリア西部に位置するCastelvetranoにある、古代小麦の製粉所を営むFilippo Ignazio Drago氏を訪ねるため、朝トラパニを出発するとGoogleナビに従って約80kmのAutostradaは快適で約1時間で到着した。4

どんな方だろうと緊張していたが、10年前の写真と殆ど変わらず、また礼儀正しい人でした。次の記事でフィリッポさんについて、書きたいと思います。

今回は小麦粉について、

前の記事:シチリアの古代小麦の製粉所 Molini del Ponte 訪問記録①より、彼は製粉する前の段階で異物混入を防ぐために、最新の機器を投入したり、工場の完全清掃など徹底し、いかに品質を保持しているかが伺えた。

基本的に彼が栽培する古代小麦は主にこちら:

TUMMINIA トゥンミニア
RUSSELLO ルッセッロ
PERCIASACCHI  ペルチャサッキ
MAIORCA マイオルカ

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写真:クスクス用のセモリナ全粒粉です。レシピをサラっと裏に書いてくれました1。
 1kgのセモリナ粉に対して、水 300ml(3回に分けて)、塩 20g、オリーブオイル 60g
これはロール式製粉機で挽いたものです。
なんとSelinunteのギリシャ遺跡が点在する広大な国立公園の中でも栽培しています!
次の記事でご紹介します。

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彼の代に変わって新しい試みもどんどん増えている。

LA SICILIAを愛し、土地、人、産物を維持、改善、未来への継承を追求するフィリッポ・ドラゴ氏は語ります。

「スローフードの黒パンの為でも、パネットーネ用のマニトバ粉を作る為でもなく、シチリア州への忠実心において、シチリアの小麦粉を生産すること。

そんな中、この6カ月ほど前からAzienda agricola FILIPPONEとのコラボでシチリアの小麦だけで出来た『LIEVITATI』という商品が完成した。パネットーネやコロンバなどが作られるFORZA(タンパク質の多い、W値が高い)強いタイプの小麦粉です。

一般的な小麦粉との違いを分かって頂きたい、決して大手メーカーに対抗するつもりではない。生産量は石臼で1日8,000㎏ほどしかないので、国民の主食である小麦粉の量を賄うには、大手メーカーは必須である。

Grandi D'autore- Lievitati  新商品

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Il Mulino autorizzato per il Farro in Sicilia 

その他、Molino del Ponteでは、FARROファッロの製粉所としてシチリアで唯一認可されているそうです。

ファッロは古代小麦のひとつで、3種類あります。一粒コムギ(Farro Monococco)は最も古くから存在し、エンマーコムギ(Farro dicocco)、スペルト小麦(Farro spelta)はエンマーと他の交配種でイタリアより北東ヨーロッパで栽培が多い。

ここではFarro MonococcoとFarro Dicoccoの2種類を9月から製粉し始めます。

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写真左:カステルヴェトラーノの黒パン用のTUMMINIA、石臼で1分間に100回転のスピードで挽いたとあります。 

写真右:シチリア州の硬質小麦、Semola Rimacinata より細かく挽いたタイプ、ロール式製粉機を使用。

早速、パン作り、クスクス作り試してみます!上手く行ったら記事にします(^^)

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古代小麦TUMMINIAで作られたパスタ、BUSIATEブジアーテとPACCHERIパッケリ!

収穫~脱穀 Trebbiatura~休ませるRiposo ~製粉 Mulinaturaの時期

1年に一度の収穫で、6月に始まり、6月、7月、8月の間、脱穀して休ませます。

脱穀して直ぐに製粉しない、休ませる必要があるそうです。

9月に製粉 Molinareが始まります。

ひとつのサイロにまとめる際に、昨年のものを10%混ぜるそうです。

「古いものにはEsperienza 経験値があり、若いものにはForza 力がある。」FILIPPO氏より

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2026.06  Kyoko LCI

シチリアの古代小麦の製粉所 Molini del Ponte 訪問記録①

セリヌンテ-考古学公園の古代小麦 Selinunte Parco Archeologico