2024年12月22日 (日)

BRAIDA-ワイナリー~60年代にバルベーラを世に広めた

現当主の息子さんGiacomo Bolognaさんがガイドしてくれました。22歳の若さで紳士的で人柄の良さは親譲りなのでしょう。今年はシャンパーニュで修行、来年は南アフリカで修行されるそうです。

彼の祖父にあたるGiacomo Bologna氏の名前を引き継ぎ、将来が楽しみです。

『BRAIDA ブライダ』の名前の由来は?

彼の曾祖父が当時「Pallone elastico, Pallapugno」という手をラケット代わりにボールを打つスポーツをなさっていたそうで、とても強く、ブライダ・チャンピオンシップでいつも勝っていたそうです。そこで皆から、ブライダと呼ばれるようになったそうです。

祖父はその息子という事で「Figlio di Braida」。 4つの同じ苗字BOLOGNAのファミリーがこの町にいたそうで、区別するために、例えばレストランを経営する叔父さんのファミリーは「ボローニャ ディ・ラザーニア」と。

そうして、1961年に祖父Giuseppe氏がワイナリーをオフィシャルに開業する際に「ブライダ」と命名した訳です。

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彼の曾祖父が当時「Pallone elastico, Pallapugno」という手をラケット代わりにボールを打つスポーツをなさっていたそうで、とても強く、ブライダ・チャンピオンシップでいつも勝っていたそうです。そこで皆から、ブライダと呼ばれるようになったそうです。

祖父はその息子という事で「Figlio di Braida」。 4つの同じ苗字BOLOGNAのファミリーがこの町にいたそうで、区別するために、例えばレストランを経営する叔父さんのファミリーは「ボローニャ ディ・ラザーニア」と。

そうして、1961年に祖父Giuseppe氏がワイナリーをオフィシャルに開業する際に「ブライダ」と命名した訳です。2

1961年 「MONELLA」バルベーラのフリッツァンテをボトリングする。

この辺りではバルベーラ、モスカート、グリニョリーノを栽培しているが、彼はバルベーラの地位を上げたかった、というのも、60年代はバルベーラは微発泡の軽いテーブルワインとして親しまれていたものであった。

1969年、ASTIのコンクール( Douja d’Or di Asti )で金メダルを獲得したので、ジェノヴァ、ミラノ、トリノのフェアに無償で参加でき、これをきっかけにバルベーラを世に送り出すことになる。

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1982年 「Bricco dell'UCCELLONE」(ウッチェッローネ)初めてバリックで熟成させたバルベーラが登場。

実は当時イタリア人が移住する際に持ち込んだのがバルベーラ。実を多く付け、育て易い品種だった為、食料として有効であったのです。カリフォルニアにも持ち込まれており、沢山栽培されていて、樽を使用してワイン造りが行われていました。Giacomo氏が訪れた際に、この技法を持ち帰り実践したのである。

バルベーラのブドウは酸が高い、糖度も高くアルコール度が上がりやすい。しかしタンニンが少ないので、バリックを使用することで木からタンニンを補うことができ、完全なワインに仕上がるのです。

80年代は樽使用のバルベーラのワインが、1989年「Ai Suma」まで次々に登場したバルベーラ黄金時代である。

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NOVITA! 真ん中のセメントタンクは「ティモラッソ」。最近人気の復活品種で、ブライダ発の白スティルワインになると話していた。

セメントタンクによってミクロオッシジェナツィオーネ(時間をかけて微量の酸化を促す)を施し、ブドウの持つアロマを引き出します。更にボトリングしてからもより長く瓶熟が必要で、初めての試みなので市場に出る時期は未定だそうです。 

ラベルはGiacomoさんが担当されるそうです。

右の樽には「グリニョリーノリーノ」。地場品種で伝統的にステンレスタンクで短期熟成で飲むワインだが、やはり最近このポテンシャルも興味深いということで、特徴であるタンニンを木樽で熟成させることで柔らかくし、新しいグリニョリーノを試験しているそうです。

歴史的な貢献だけでなく、常に新しいことへのチャレンジを忘れない精神が伺えます。

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このバリックが並ぶ部屋は建物の3階に当たります。数年前にタナロ川が氾濫し、ワインをダメにしたことがあったそうで、今後も気象変化により洪水などによる被害を回避するために考案されたそうです。

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左のボトルは 「 La Monella」の歴代ラベル、1974年、1980年。左側のチェレステ・アズッロ色のデザインは80年代のものだそうですが、とても現代的で驚きました。私の好きな色です!

右のテーブルは「Ai Suma」(方言で Ci siamo、時が来た、今だ)のラベルのデザインだが、これはGiacomo Braidaの笑みを浮かべたときの唇を二つ並べて、蝶々に見立てている。 良年のセレクトされた畑で遅摘みしたブドウで造る、まさに彼の代表作だそうです。2020年以降造れていないそうです。

孫にあたるGiacomoさんは同じ名前を頂いたこともあり、祖父の歴史を自分の事のように感じているそうです。

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BRAIDAはランゲにも畑があり、シャルドネ、ナシェッタ、リースリングなど栽培している。

実はこの畑のオークションで候補になったのが彼らと Fratelli Giacosaだったので、価格が釣り合がる前に話し合い、共同で購入することになりました。そこで醸造はFratellli Giacosaで市場販売はBRAIDAが担当しているそうです。

右は「Bricco dell'Uccellone」の搾りかすで造られたGRAPPAです!素晴らしい香りでした。(^^)

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ASTIの街のBOLOGNAファミリー御用達のトラットリアへ。

Battutaのお肉はピンク色でとても新鮮でした。 アスティ伝統のアニョロッティはソースがないのですが、中に詰めたものの味が濃厚で、素晴らしかったです。

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2024.12.09   Kyoko Matsuyama