小説家とワイン

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イタリア90年代に活躍した小説家であり、映画監督のマリオ・ソルダーティ(Mario Soldati)はトリノ、つまりピエモンテ州に生まれました。

1954年に長編小説『偽られた抱擁』(Le lettere da Capri)でイタリア最高の文学賞である『ストレーガ賞』受賞しています。

同年代ではネオレアリズムの勢いに押され、日本での知名度は低いかもしれません。

ガッティナーラを訪れた時に、彼の記事や作品を眼にした、というより今回紹介する

『アンツィヴィーノ(Anzivino)』のワイナリーのオーナー Emanueleさんが教えてくれたのです。

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彼はガッティナーラの町の重鎮で、市長と一緒に町のために貢献されています。

そのゆとりは彼の造るワインにも感じられ、決して派手ではないですが、気前の良いワイン(Vino Generoso)のように感じられます。

この新聞記事をご覧ください。

マリオ・ソルダーティが『私のがッティナーラ』と呼んだのです。

 «Un sorso di Gattinara» ガッティナーラの一杯

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マリオ・ソルダーティは10年掛けて、«Da leccarsi i baffi»(舌鼓を打つ)というアンソロジーを出版しています。

イタリア中を旅して発見した素晴らしいワインや食事の数々について語っています。

 その中で、ガッティナーラについて、

当時1959年の頃は、道は真っ暗であったが、オステリア、バール、食料品店、サルミ加工肉店などは赤や黄色のネオンがあり賑やかであった。

ガッティナーラの食事については、

周囲にある丘陵地で造られるワインを一杯飲めば全て想像できますと。それほどワインも料理も美味しかったと感想を残しています。

小説家グレアム・グリーンとの関係

彼は. グレアム・グリーンの小説を映画化したことでも知られます。例えば『The Stranger's Hand』というスリルドラマ映画。

マリオは彼について、「不細工な、歪んだ、気持ち悪いとたいていの人が呼ぶ物事においても、真の美を見出だすことが出来る人だ」と評価しています。

因みにグレアム・グリーンの子孫が持っているワイナリーは『ポテンティーノ Castello di Potentino』!トスカーナの古城を建て直して住まいやホテルにし、その周りのブドウ畑では素晴らしいサンジョヴェーゼとピノネロを作っています。

オンラインワインナリー見学とテイスティング会がございます⇒こちら

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ANZI VINO アンツィヴィーノのワイン

FATICATO COSTE DELLA SESIA NEBBIOLO DOC

ファティカート・コステ・デッラ・セジア ネッビオーロ DOC

いろんなラベルを造ってらっしゃいますが、なかでも『ファティカート』は

名前も製法も面白いのです。

イタリア語で『ファティーカ』とは、苦労や努力を意味しますので、ファティカートは

『苦労や努力をしたワイン』なんですね。

収穫されたブドウはカンティーナに運ばれると、グラティッチと呼ばれる籐で編んだ風通しのよい棚にひとつひとつ寝かして、12月まで乾燥させます。

GRATICCI

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醸造は円錐型の大きな木樽を使っておこなわれ、更に中―小サイズの樽で2年以上熟成させます。

最後にボトリングし、瓶熟成を行います。

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ここでお勧めは 『ガッティナーラ』へ行ったら、滞在はここのワイナリーのアグリツーリズモ!

2017年ツアーで訪れた際に、滞在しましたが、素朴で可愛らしいお部屋でした。

朝食もこんな素敵な煉瓦作りのお部屋やお庭のテラスで頂けます。

何といっても ここの人の温かさが感じられます。

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Anzivino: Corso Valsesia, 162 - 13045 Gattinara (Vercelli) Piemonte

info@anzivino.it | agriturismo@anzivino.it

telefono +39 0163-827-172 

(e' scritto da Kyoko Matsuyama)


 

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