アブルッツォワイン&ピア―ヴェチーズのプレゼンテーション

今夜日本料理に合わせるイタリアのワインは、アブルッツォ州で造られるモンテプルチャーノ・ダブルッツォとペコリーノです。

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アブルッツォワイン保護協会とピアーヴェチーズ保護協会が来日され、
「トップ・テイスト・オリジナルDOP、ハイ・クオリティー・プロダクツ・フローム・ヨーロッパ」キャンペーンの一環としてアブルッツォ州のワインとピア―ヴェチーズについてプレゼンが開催されました。

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モンテプルチャーノ・ダブルッツォワインの発展


モンテプルチャーノ・ダブルッツォのワインは日本市場に早くから低価格ながら、果実味を感じるワインとして根付いてきましたが、2023年今年から、原産地呼称Denominazioneにサブゾーンの考えを取り入れ、細かく分けられるようだ。

DOCGは2つ、DOC8つ、IGT7つ

そのほとんどのDOCにおいて、4つの県に従って、キエーティ、ペスカーラ、テラモ、ラクイラのサブゾーンが設けられた

例えば、Abruzzo DOC »

Sottozona Terre di Chieti »
Sottozona Terre Aquilane »
Sottozona Colline Pescaresi »
Sottozona Colline Teramane 

更にSuperioreやRiservaも追加したDOCもある。

こうして、Cruの発想と同じく、より郷土性、標高や土壌、気候によって表現されるミクロクリマによる差別化、個性をワインに打ち出したのです。

アブルッツォ州のブドウ栽培面積は33,000ha、もう直ぐ34,000haに届く勢いです。そのうち、半分以上がモンテプルチャーノのブドウ。

ワイン生産量は3億2,000万リットル、イタリア国内でヴェネト、プーリア、エミリアロマーニャ州、シチリアに次いで5,6位の生産量です。

日本料理とのアッビナメント

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車海老と無花果の白和え(マスカルポーネ使用)

笹小鯛押し寿司

鰻焼き(黒胡椒)

蟹の砧巻き(土佐酢ゼリー)

蛸旨煮(橙辛子味噌)

≪合わせたワイン≫ 

''Becco Reale'' Pecorino Terre di Chieti IGP 2022

 ★★★とりわけ小鯛の押し寿司がペコリーノとよく合いました。やはりペコリーノのミネラルと酸だけでなく、豊かなボディのおかげで寿司とのバランスが良かったのでしょう。

トレッビアーノのファミリーであるペコリーノのブドウは、50年代まで一般的に栽培されていたが、高地で早熟、収量が少ないため、栽培されなくなっていた。

ところが80-90年代になって、ペコリーノの酸やボディがあることから、長期熟成にも向いているため、再発見品種として、再び栽培されるようになったのです。

10haほどしかなかった栽培面積が今では2,500haにまで広がっています。



『ペコリーノ』の名前の由来

羊のチーズを意味しますが、アブルッツォ州では羊たちを9月半ば頃、山から低地へ移動させるTransumanza(移牧)があり、このブドウがまさに熟して美味しい時期と一致します。

ですから、羊たちはこぞってそのブドウを食べたのです。羊飼いはそのお礼にペコリーノ(羊乳チーズ)をブドウ農家に差し上げたのです。

   Zuppa 椀物Img_9250

 鱧の玉子締め フライドオニオン

 花穂 柚子胡椒風味の餡

≪合わせたワイン≫ 

''Rosa-ae'' Cerasuolo d'Abruzzo DOC 2022

''ロザーエ'' チェラスオーロ・ダブルッツォ

<Torre dei Beati>

アブルッツォ州のロぜワイン’’チェラスオーロ’’は90%が国内で消費されているため、日本食にも合わせられることもあり、まだまだ日本市場に広がる可能性があります。

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Sashimi-造り

真鯛の薄造り、車海老、あしらい、山葵、酢橘、岩塩

岩塩に酢橘をひとかけすると、少し溶け始め、お刺身を付けて召し上がるという演出が素晴らしかったです。

岩塩の甘さも感じられる塩味には深みがあり、お刺身と酸と果実味のあるチェラスオーロとのアッビナメントは良かったです。

モンテプルチャーノの色素がかなり濃いため、数時間、果皮との浸漬をしておくだけで、濃いロゼ色に仕上がります。

≪合わせたワイン≫ 

''Fosso Cancelli'' Cerasuolo d'Abruzzo DOC 2022

''フォッソ・カンチェッリ'' チェラスオーロ・ダブルッツォ

<Ciavolich>

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 In umido - 煮物

 豚の角煮

≪合わせたワイン≫ 

''Spelt'' Montepulciano d'Abruzzo DOC Riserva 2019

''スペルト'' モンテプルチャーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ

<La Valetina>

 Carne alla brace - 炭火Img_9256_2

  飛騨牛もも肉の朴葉焼き

 椎茸、蕪、獅子唐 朴葉味噌(赤味噌)

 ≪合わせたワイン≫ 

''Marina Cvetic San Martino Rosso'' Montepulciano d'Abruzzo DOC Riserva 2019

''マリーナ・クヴェティック サンマルティーノ・ロッソ'' モンテプルチャーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ

<Masciarelli>  

 少し南の内陸に入ったところに畑を持つ、旦那様が他界された後、奥様がこのワイナリーを引き継いだ情熱がワインにも感じられます。

''Testarossa'' Montepulciano d'Abruzzo DOC Riserva 2019

''テスタロッサ'' モンテプルチャーノ・ダブルッツォ リゼルヴァ

 <Pasetti>

グランサッソという3,000m級の山の麓、標高450-500mに畑があります。 24か月バリック熟成。香り、風味共に複雑性があり、エレガントでバランスの良い仕上がり。

確かに、このレベルのモンテプルチャーノ・ダブルッツォが市場に出回るとダブルッツォワインの評価がぐんと高くなるでしょう。

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アブルッツォワイン保護協会会長アレッサンドロ・ニコデーミ氏、事務局長ダヴィデ・アチェッラ氏

ピアーヴェチーズ保護協会事務局長のキアラ・ブランダリーゼ女史

☆彡☆彡☆彡

 ピア―ヴェチーズDOP     ヴェネト州北部にあるベッルーノ県のDOP指定チーズ

この辺りにピア―ヴェ川が流れており、その川の名前から名付けられたそうです。酪農家から新鮮なミルクを毎日運んできて、農業協同組合コペラティーバBuscheでチーズを製造します。

原材料は 牛乳、レンネットと塩のみ。

牛の種類:ブルーナ、グリージョ・アルピーナ、ペッツァータ・ロッサ、フリージアン

Consorzio per la Tutela del Formaggio Piave DOP

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 左側がフレッシュタイプ:2-6ヵ月の熟成(メッツぁーの)

 ⇒ミルクや藁、バターの香り、フレッシュでほんのり甘い、生クリームのような味わい

 右側:12か月以上熟成(ヴェッキオ・セレツィオーネオーロ)  

 ⇒ナッツやドライフルーツの風味、余韻が長い

 5種類の異なる熟成タイプがあり、そのうちの2種類を試食しました。

【ピア―ヴェチーズの特徴】

★グルテンフリー ⇒ アレルギー耐性

★ラクトース(乳糖)を含まない ⇒ アレルギー耐性

★風味が熟成しても、辛みや強さがない。⇒ほんのり甘さが残る

★栄養分:必須アミノ酸、カルシウム、リン

お子様にとっても栄養面からと味わいの面から親しまれるはずですので、日本に輸入されることを期待します。

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#piave

#vini italiani
#formaggio

#TOP Taste Original 

アブルッツォワイン保護協会、及びピアーヴェチーズ保護協会 プレゼンテーション・ディナー

期日:2023年9月25日(月) 19時~21時半

会場:明治記念館 懐石料亭「花がすみ」

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“TOP Taste Original PDO, high quality products from Europe” Abruzzo Wine By The Glass
「トップ・テイスト・オリジナルPDO、ハイ・クオリティー・プロダクツ・フローム・ヨーロッパ」アブルッツォワイン・バイ・ザ・グラス・キャンペーン2023 And Formaggio Piave DOP

           

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