La Cucina Partenopea (クッチーナ・パルテノペ)
ナポリの前はパルテノペが都だった事から、クッチーナ・ナポレターナについて、パルテノペ料理とも呼ぶようです。
この辺りは古代ローマ時代のギリシャ人の植民地でしたので、ギリシャの影響を受けたお料理も多いのです。例えば、ピッツァ、サルトゥ、ストルフォッリなど。
そして今日ご紹介する、『バッバ』 は その昔、ポーランドの王様が考案したものです。
ナポリに行くとお菓子屋さんやバールで売っていて、歩きながら食べるドルチェとして庶民が楽しみます。スフォリアテッラもその一つです。ババは紙カップなどに入れてくれて、中に生クリームや苺を挟んであるものもあります。フランスのサヴァランにもよく似ています。
『バッバ』の語源
『バッバ』っておかしな名前ですが、どこから来たのでしょうか。
Babka(ポーランド語でクグロフのこと)と言ってポーランドのお菓子が始まりです。
ポーランドのスタニスラオ王がとてもグルメで、ロレーヌに追放されたときに「クグロフ」のケーキにラム酒を浸して食べたのがババの始まりです。彼は『千夜一夜物語(Mille e una notte)』の大ファンでその中の登場人物「アリババ Alì Babà」 に因んで名付けたそうです。
その他にも当時貴族の女性が身に着けていたスカートbabkaにケーキの形が似ていたからとも言われております。
このBaba’は最初にパリに入ったのですが、ナポリとの交流があった為、伝わったそうです。
ナポリ弁では Babba' となります。
Baba'
8 個分 準備(発酵時間含む):70分 加熱:15-20分
((INGREDIENTI 材料))■ババ’の材料
・強力粉 150g Farina(tipo 0 o manitoba)
・バター 50g Burro
・卵 3個 Uova
・ミルク 20cc Latte
・砂糖 15g Zucchero
・ドライイースト 8g Lievito di birra
・塩 少々 Sale
■SHIROPPO シロップ
・水 300ml Acqua
・砂糖 150g Zucchero
・ラム酒 50ml Rum
・レモンの皮1個分 Scorza di limone
【il baba'のレシピ】
型の高さを超えて膨らんだら、オーブン皿に並べて180℃,15~20分ほど焼きます。
小鍋に水、砂糖、レモンの皮を入れよく熱します。火を止めて、ボールに移してラム酒を加えます。
Scolateli su una gratella e Serviti dopo che sono ben raffreddate.
保存
ラム酒に浸す前であれば、1週間ほど冷蔵庫や冷凍庫で保存できます。
Kyoko Matsuyama
LCI イタリアカルチャースタジオ
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