アニス(ANICE)は古くはエジプトやバビロニアで薬として用いられた植物で、フェンネルの香りとほのかなミントを感じられます。
薬草商であったジローラモ ヴァルネッリ氏の発明によってアニスのリキュールが1868年に誕生する。
消化、利尿、清涼効果があり、食後に少量頂くだけでスッキリします。
その他、咳止め効果や抗免疫不全効果をもたらします。
レシピはヴァルネッリ家の家宝として今でも継承されています。
昔は周りの山で採取できた材料も今では制限されてしまい、外国から取り寄せることになってしまいましが、 今でもこの昔話に出てきそうなラボであらゆるハーブや木の実を調合し、煮たてて蒸留酒を作っています。
今は3世代合わせて女性4人で運営しており、宣伝担当のOriettaさん(右上)は素晴らしく社交的で楽しい方で、それぞれも持ち場があるようです。今ではニューヨーク、日本と海外至る所へ輸出してらっしゃいます。
アニスには3種類あって、ラテン語のANISUM(同じではない)が語源。
L'anice pepato ; コショウのようなスパイス。
L'anice stellato;星の形をした木の実。種部は油分があり、果実部分に芳香性や味わいがある。
L'anice verde;西洋のアニス、白と黄色の花を咲かせる。8-9月に卵型の小さな果実の収穫を行う。
背景にあるシンボルの女神はSIBILLAといって、ヴァルネッリがあるMUCCIAに7万ヘクタールの国立公園指定された山があり、そこに住む女神だそうです。商品名にもAMARO SIBILLAと名づけるほど大切な存在です。
マルケのMUCCIAという場所は自然に囲まれ、空気、水の美味しいところにこの蒸留所があるのも納得です。
さてアニスのリキュールの簡単!お勧めの召し上がり方をご紹介します。
お勧め1. Espressoにお砂糖と ヴァルネッリを小さじ1杯垂らします。
お勧め2.チョコレートとの相性がいいので、添えて召し上がれ。
お勧め3.写真のように、レモンのシャーベットにアニスを加え、エスプレッソと一緒にどうぞ。
さて、LCIイタリア伝統料理とワイン講座では Espresso al Varnelliをご賞味頂けます。
http://www.lci-italia.com/
Kyoko Matsuyama