今回訪れて、Valle d'Aosta州の伝統料理を学ばせて頂いた素晴らしいオステリアをご紹介します。
1957年より伝統料理を忠実に作り続ける家族の温もり溢れる、今では貴重なオステリアはアオスタの街のメイン通りSan't Anselmoにある。
パスクワを控え、親戚や子供も集まってのディナータイム前の賄いも、シェフでありマンマであるFrancaさんが腕を振るう為、美味しく、楽しい和やかな時間。
オーナーの奥様であり、義理のお母様より伝統を引き継ぎ10年が経つ。
好きなレシピはFonduta とCarbonade!
彼女のCarbonadeは 絶品!フィレだけを使い、肉の旨味を引き出す為にEXVオリーブオイルで素揚げする。
Valle d'aostaの伝統料理は、現代の時間の流れには合わず、家庭料理からも遠のきつつある。よって、観光客だけでなく、懐かしさを求めに地元の方もやってくる。
彼女にとって美味しい料理の秘訣は 良質の素材と情熱!
オーナーのCorradoさん とても優しく穏やかで紳士な方です。右写真はCorradoさんの幼少の頃から始まるお店の歴史アルバムです。彼が生まれた年にお父様Nando氏によって、Osteria da Nandoが生まれ、今では、息子さんのPaoloさんが一緒に働いている。
今でもお店に毎日立っていらっしゃるという元は調理をされていたGermanaさん。
後継者のPaoloさんもお父様に似て穏やかでいて、てきぱきと接客をこなす。本当に感じの良い雰囲気で、客が後を絶たないのもよくわかる。
6年になるという若手シェフ Michelさんはピエモンテ出身。この業界は15年になるという。
3か月毎にメニューを変えるそうだが、彼の創造性がとても素晴らしいとFrancaさんも感心している。
伝統料理の中に、表現方法や季節の素材を合わせたりとアイデアを加えることで、一皿ひと皿が見違えてくる。
何よりもオリーブオイルを勧める私として感動したのは、揚げものにEXVオリーブオイルまたはピーナッツオイルを使用すると言ったことだ。
この2つはPunto di Fumoといって燃焼温度が非常に高いので、揚げものに適している。しかし、ほとんどといっても過言でないほど、一流のレストランでも知られていないのか、実行されていないのが実態である。
ではOsteria da Nandoの伝統料理をご紹介しましょう。
Ringrazio moltissimo Corrado, Franca, Paolo, Michel e tutti!
このお料理を試されたい方、召し上がってみたい方は是非4月のお料理とワイン講座へお越しくださいませ。www.lci-italia.com
Kyoko Matsuyama