ロンバルディア州の中でもポー川の向こう(Oltre po'の意味)に位置するエリア、パヴィアのワインやお料理をご紹介しました。
豆や野菜、お米、卵といったシンプルな田舎の家庭にある食材を使っており、更には農家仕事に行く前、また終えた後に頂きたいエネルギーを蓄えられるお料理が多いです。
【今月のMenu】
Antipasto: Nusat パヴィアのヌーサ
Primo: Risotto con fagioli borlotti うずら豆のリゾットパヴィア風
Contorno: Zuppa pavese パヴィアのスープ
Dolce: Torta Paradio トルタ・パラディーゾ
オルトレポパヴェーゼのワイン2種類
直ぐ西側にはピエモンテ州のアルタランガの近いエリアで標高高いところから繋がっています。
最近はこのオルトレポのワインのクオリティに注目が集まっています。
素晴らしいリースリングやピノネーロ、ピノネーロのスパークリングなど品質の良いものが出ております。
東側はエミリアロマーニャ州でランブルスコのワインが有名です。
この地域のDOCワインは Bonarda dell’Oltrepò Pavese DOC が代表的です。
ブドウはクロアティーナを主に使用します。余談で、よくボナルダと間違えてしまいますが、ブドウ品種のボナルダはピエモンテ州のワインで使用されます。
今回は自然派生産者PeregoPeregoの為、DOCワインではないですが、白はリースリング、コルテーゼ、マルヴァジアの赤ワイン醸造法で造った、つまりオレンジワインです。
自然派に抵抗がある方、(私も)果実味があり、酸が程よい美味しい一本でした。
赤はクロアティーナのやはりほんの少し微発泡を感じる仕上がりのバランスの良いものでした。
Risotto con i fagioli “Ris e faso” ボルロッティ(うずら豆)のリゾット
他には ‘ris faso e landar’:オルトレポパヴェーゼの郷土料理、Landarはルッコラのような葉野菜ですが、方言でナマケモノという意味もあるので言葉遊びです。このLandarの葉を混ぜて作ったリゾットがあるそうです。
Nusat :antica torta di zucca (salata) dell’Oltrepò Pavese
パヴィアのヌーサ
ヌーサはカボチャをベースとしたロンバルディア州、オルトレポパヴェーゼの郷土料理トルタ・サラータです。
その昔農家の貧しい料理のひとつとして、シンプルで簡単で風味が豊かな料理です。
カトリックではクリスマスイブは断食の日だったため、前日(23日)に ''Cena delle sette cene''7回の夕食分のように大量を意味する言葉のように沢山食べる習慣がありました。
この習慣はいくつかのレストラン以外はほとんど見られなくなりました。
パヴィア風スープ
【TORTA PARADISO】天国のタルト!
起源はパヴィアPAVIAですが、イタリア中に広まったレシピです。
トルタ パラディーゾの特徴は口に入れると溶けてしまいそうな柔らかく、軽やかな生地です。
Nino Negriのキアヴェンナスカ持参でお誕生日だったSignora!
Tanti Auguri!をみんなで歌いました。
来月はヴェネト州でアマローネを合わせます!
お楽しみに。
LCIイタリアカルチャースタジオ