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「ワインの本質」日本語版完成記念!
3月11日(月)19:00~21:00は、7年来の友人であるロレンツォさんを迎えて、
LCIイタリアカルチャースタジオ(吉祥寺)で少人数のアットホームな会を開催します。
ロレンツォ コリーノ氏の著作日本語版完成に合わせ、著者が来日し持続可能な
農業の必要性ついて語ります。
その真髄は、消費者だけではなく生産者の健康を守り、健やかな生産環境を維持
しながら産地の歴史的-倫理的価値をおろそかにすることなく、持続可能な方法
によるワインも含めた食料生産を計測可能な形で実現すること。
また、同氏の類いまれな豊富な経験やその中で培われた思想の重要さを後世に
残すため執筆を熱心にすすめ出版を実現させ、完全植物性のビオディナミコ農
法であるメトドコリーノ(特許取得ならびに商標登録済)を共に確立したアント
ネッラ マヌーリ氏(ラマリオーザ農園オーナー)も揃って来日します。
期間は 3 月 10 日から 15 日。夢物語ではない、サステイナブルな大地との取り
組みについて語る革新者二人に触れられる絶好の機会となるでしょう。
【ロレンツォ コリーノ氏略歴】
1947 年 12 月生まれ。生家はピエモンテ州コスティリオーレ ダスティで5代続くカーゼコリーニワイナリー。
CNR の奨学金を得てイギリス・ケンブリッジの PLANT BREEDINGINSTITUTE にて穀類の遺伝耐性の研究プロジェクトに従事。帰国後、国立穀類試験場での研究員を経てアスティの国立ブドウ栽培研究所に入所。1989 年同所の所長に任命される。2008 年から 2009 年までバーリの地中海エリアぶどう研究所の所長を併任。2009 年からアスティ醸造学研究所の所長を務め 2012年末に退官。主な研究テーマはぶどう栽培における土壌管理、ぶどうの栽培バランス、気候変動とぶどう品種の動態と環境と台木の関係など多岐にわたり 90冊以上の学術書を執筆。ユネスコが推進したチンクエテーレ国定環境保護区での持続可能なぶどう栽培プロジェクトやピエモンテ州のランゲ、モンフェラート、ロエロエリアのブドウ栽培地における景観保護プロジェクトの2つの研究統括責任者を務めた。
退官後の 2013 年1月からラマリオーザ農園のぶどう栽培を指揮。2017 年⾧年の多様な経験の中で培われた思想をまとめた The Essence of Wine(邦訳ワインの本質)を上梓。2018 年ワイン文化普及団体である Go Wine より特別賞を授与される。ブドウ栽培研究は継続して行われその成果をアントネッラマヌーリとの共同作業として METODO CORINO (メトドコリーノ) - 環境との調和を保ったブド
ウ栽培と自然なワインの製造法 - として集大成した 。
【アントネッラ マヌーリ氏略歴】
イタリア、スイス、米国で育つ。
経営学を修めたカリフォルニアで有機農業の重要性を知る。帰国後は金融業界進み、その後トスカーナ
州マレンマでテルメ ディ サトゥルニアの経営に 10 年携わる。マレンマの豊かな自然に魅せられ、苦労の末探し当てた土地でマリオーザ農園を開園。
ビオディナミコ農法を導入、実践する。2013 年ロレンツォ コリーノ氏を迎え、ぶどう栽培とワイン醸造プロジェクトを開始。同時に土壌の活力を高めながら、栽培地の環境を守り、そこで働く人、周辺で暮らす人と消費者の健康まで包括的に守ることに目指した農法であるコリーノ農法(メトドコリーノ)を確立した。コリーノ氏の数多くの文化活動を支え「ワインの本質」出版の原動力となった他、Vegetal Biodynamics: the futureof natural wine の共著をもつ。
LCI イタリアカルチャースタジオ