Dove si trova?≪場所は?≫
ヴァッレ・ダオスタ州はイタリア北西にあり、フランスとスイスの国境に接しています。
また人口12万5000人程の一番小さな州です。イタリア語とフランス語を公用語としており、
アオスタで出会った人たちは殆どフランス語も話していましたし、家族・親戚がフランスに住んでいたり、頻繁に行き来しているそうで、フランスがとても身近な印象でした。
東西に流れるドーラ・バルテア川があり、この川の周辺にブドウ畑、ワイナリーが点在しています。
州都のアオスタはローマ時代に建設された街で、碁盤の目に道が通っていて分かり易いです。
今回ご紹介するワイナリー『メゾン・アンセルメ』はこの街から車で15分ほどです。
COPPA dell'AMICIZIA コッパ・ディ・アミチーツィア『友情のカップ』
友人や家族が集まった時に、この木製の容器に用意した飲み物をシェアします。
飲み口が沢山ありますので、各自それぞれの飲み口を使って、一口飲んでは次の人に廻して、少しづつ飲んでいきます。
沖縄の泡盛で行う『御通り』のようなものでしょうか。
“GROLLA VALDOSTANA'' グロッラ・ヴァルドスターナとも呼ばれます。
中に入れる飲み物ですが、エスプレッソ、グラッパ、レモンやオレンジの皮、クローブ、シナモン、ジュニパーベリー、ジェネピーリキュールなどを入れ、容器の周りにグラッパを含ませた砂糖を載せていきます。 かき混ぜながら、少しづつ砂糖を崩して入れていくと、少し炎が上がり、フランベのようになれば蓋をして、出来上がりです。
アルコール度数は高いですが、美味しいです!
≪お勧め≫アオスタのチェントロにあるオステリア!
こだわりの食材を使った郷土料理が頂ける家族で経営する『Osteria da Nando』オステリア・ダ・ナンド
Maison Anselmet メゾン・アンセルメ の畑とブドウ
畑は Morgex やChambaveの3つのエリアにあります。
①アルタ・ヴァッレ(高地の渓谷)Alta Valle :ブドウ:プティ・ルージュ、コルナッリ
②メディア・ヴァッレ(中程の渓谷)Media Valle : ブドウ:ピノグリや国際品種
③バッサ・ヴァッレ(低地の渓谷)Bassa Valle : ブドウ:ピノグリ Pinot Gris
畑の標高は600~950mと差があり、傾斜の度合いもさまざま。
ブドウの種類もその畑の状況に合ったものを選び、国際品種のピノネロ、ミュラートゥルガウ、シャルドネ~土着品種のプティ・ルージュ、コルナッリとさまざま。
土壌もmorenico 氷堆積、Sabbioso limoso砂質 と、場所によって異なります。
これだけ条件がいろいろだと、仕事も細かく変えていく必要があり、大変です。
al tempo stesso gioia (nei risultati) e dolore (nelle lavorazioni)!
仕事は大変だけどブドウという実が結ばれるのは喜びです!
それぞれのエリアがブドウに継承する香り、味わい、特有の色、特徴も異なるので、同じブドウでもワインの出来が変わります。
この写真のように傾斜がきついので、岩や木で壁を作り段々畑にしており、全て手仕事です。
ヴァッレダオスタの気候は乾燥しており、雨量はとても少なく、それはサルデーニャよりも少ないそうです。
ブドウの成育に重要な朝晩の気温変化は風がもたらしてくれます。
ブドウの栽培方式もブドウに合わせて施しています。
◎アルベレッロ Alberello :土壌が貧しく気温が低い環境で植物サイクルが短い品種に適しています。
◎グイヨ Guyot:生産性の高いブドウやこの辺りの土着品種の大部分に適しています。収穫するブドウを豊かにする為、最初のブドウの実は切り落としてしまいます。
◎コルドーネ・スペロナート Cordone speronato:国際品種のブドウに合ってます。発芽時期が遅いため、この辺りの初春は未だ凍結もありますが、ブドウには影響が少ないようです。
1978年~ワイン造りを始めたRENATO ANSELMET レナート・アンセルメさん。
2013年訪問した際
シャルドネ 100%
アカシアやカモミールの花の香り、またメロンや青リンゴのような複雑な香りがあります。
アルプスのミネラルが豊かに感じられ、酸のバランスもよく、余韻が長い。
ドルチェワイン『ALRINE』
ピノグリ 60%
シャンバーヴ ミュスカ 30%
ゲヴュルツトラミネール 10%
黄金色に輝く、はちみつのような心地よい甘い香りが広がります。 ドライ・アプリコットやバニラ、桃の花、サフラン、といった複雑な香りです。
甘さの中にも酸があり、青りんごのような爽やかさが感じられます。
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