2020年6月

2020年6月30日 (火)

Come stai?

Anche oggi ti mando "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 

『Grazie per la bellissima serata!』

Questa frase è sia formale che informale e si può usare per ringraziare per essersi divertiti durante la serata.

『とても楽しい時間を有難うございました。』このフレーズはフォーマルなシーンでも、カジュアルな場合でも使えます。

Esempio: Silvia e Daniele sono andati al cinema insieme e al momento di salutarsi, Daniele ringrazia Silvia per la bella sera.

 Daniele: “Grazie Silvia, per la bellissima serata!”

 Silvia: “Di niente, mi sono divertita anche io”

例)SilviaとDanieleは一緒に映画を観に出かけました。帰り際に、Danieleは楽しかったので、Silviaに感謝します。

 Daniele: 「ありがとう!楽しい時間(夜)でした!」

 Silvia: 「こちらこそ、私も楽しかったです。」

   

A presto!
Federico
 

Pillole

 

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2020年6月28日 (日)

Come stai?

Anche oggi ti mando "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 
『Hai programmi per stasera? 』
 
Per chiedere ad un amico se la sera è libero o ha impegni si usa questa frase.
例えば、友人に今夜予定が入っているかどうかを尋ねる時に使います。
 
Esempio:
 Chiara: “Hai programmi per questa sera?”
 Lorenzo: “Si, c'è la partita di calcio in tv !”
 Chiara: “Ok, allora ci vediamo la prossima volta!”
 
「今夜何か予定はありますか?」
「はい、テレビでサッカーの試合を観る予定です。」
「あぁ、ではまた次回ね!」
  
A presto!
Federico
 

Pillole_2


 

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2020年6月23日 (火)

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海を遠くに見渡せる、自然公園の中に位置する110ヘクタールのブドウ畑、これは完全なるビオロジコの環境にありますと、ワイナリーを立ち上げた『Amastuola』のGiuseppe氏が語ってくれました。

 マッセリーア masseria農家や農園を意味しますが、プーリアをオリジナルとする1400年代に出来たマッセリアは今、カンティーナ(ワイナリー)やホテル、レストランなどに多く利用されています。

 Amastuolaはワイン製造所と別にホテル・レストラン、ワイン貯蔵庫を1400年代に出来たマッセリア内に造った比較的新しいワイナリーです。AMAは平地Pianullaを、SUOLAは絨毯tappettoを意味した造語です。

うっとりする景観

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このマッセリアから見渡す景色は圧巻で、所どころにオリーブの木が見られ、その周りに’’波’’をイメージして植樹したブドウ畑(標高210m)が広がります。

2020年1月に訪問した写真ですが、太陽は眩しい位でしたが、風がとても強く、寒かったのを覚えてます。

畑は葉の緑がないので、地の色ですが、波型に植わっていることは分かります。

 

風景画家 フェルナンド・カルンチョFernando Carunchoの哲学

2002年スペイン人の風景画家フェルナンド・カルッチョにこのワイナリー建築計画を依頼したところ、彼は機能性と美的感覚を投じた哲学を基盤に敷いたのです。

庭に ブドウ、オリーブ、穀類を混ぜた自然バランスのある庭

100歳を超える長寿オリーブの木が迎えてくれる。 

波の形は海からの風が通ることを意味します。音楽のようなコンセプトで、ブドウの樹が波状に流れて視線を運ぶと、縦にすっと伸びた糸杉が目に留まります。そこで、一呼吸するような意味合いで置いているようです。

ハーモニーを呼ぶ波は3㎞にも続く。「時間の波はこの土地の古代から続く時を打っている」

1500本以上ある長寿のオリーブの木は景観を考えて配置してある。これは歴史的モニュメントでもある。ペルージャのイタリア学術会議CNRに登録されている。800年を超えるオリーブもある。直径2.5m 

ブドウの樹の濃厚な緑色とオリーブの木の銀色に光った緑がコントラストを生みこの景観に調和を保っている。4Dを表す波という、4つ目はtempo(時間) とuomo(人)

州立公園 “Terra delle Gravine” 内に位置します。ここは歴史的にターラントの金細工が発掘された場所でも知られます。また有名な旧石器時代の巨石墳のある「アチェッタのネクロポリ7」からも近い。岩生植物が豊富で、海岸松、ローズマリー、タイム、レンティスコ、セイヨウヤマモモ、桑の実、野性イチゴ、山査子などが見られます。

 波は力、エネルギーを音楽のようなリズムで運んでくる

先祖から子孫へ引き継がれるように 土地はブドウに形を変えていきます。

収穫祭は 家族や友人たちと祝った収穫祭の記憶に結び付きます。
この波型のブドウ畑はアマストゥオーラのシンボルとなっています。

プーリア州’’マッサフラ’’

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イタリアをブーツに見立てるとヒール部分にあたるのがプーリア州です。 

このワイナリー『アマストゥオーラ』は丁度’’土踏まず’’辺り、ターラントの港町から少し中に入った

’’マッサフラ’’という町にあります。


 



プーリア州旅行

ここを拠点にプーリアの観光地へ出かけるのに便利です。

Alberobello(アルべロベッロ)、Ostuni(オストゥーニ):この辺りは’’TRULLI トゥルッリ’’という石灰の白壁に石を積み上げたとんがり屋根の建物で有名です。 実はValle d'Itria(イトリア渓谷:南プーリアのバーリからブリンディジ辺りを指す)全体に広がっており、よく見られます。

Lecce(レッチェ):バロック建築が見られる南プーリア中心の町。

Polignano a Mare (ポリニャーノ・ア・マーレ):日本でも有名な歌「ヴォラーレ、オーオー、カンターレ、オオオオー...」をヒットさせたドメニコ・モドゥーニョの故郷。アドリア海を望む絶壁は写真に収めたくなります。

 

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Masseria Amastuolaは1400年代に生まれたグレコの修道院だった

ターラントの王子(ジョヴァンニ・アントニオ・オルシーニ)によって1400年代前半にマッセリアはターラント(サンヴィート デル ピッツォ)のイタロ―グレコの修道院となった。 1500年代マッセリアは永小作権を得て、貴族ジョバンニ・フェランディオに売り渡した。彼はマッセリア周囲の土地も購入した。1652年にはタランティーノ・アンドレア・ダッフリットに2000ドゥカーティ(当時の通貨)で売却した。

18世紀に土地も広がり、マッセリアが栄えた時代を迎える。子孫のアンドレア・ダッフリット・ジュニアによって、改装していった。

1773年経済的危機に陥った為、彼は終身年俸1200ドゥカーティ(当時の通貨)を条件に、ターラントのサヴェリオ・ダジャラに遺産を全て引き継いだ。 実は一度手放した後、惜しくなり再度取り戻そうと裁判を起こしたそうですが、叶わなかったそうで、1900年代中頃までダジャラが所有していまして。2003年にマッセリアはマッサフラのモンタナロ家の所有となります。(資料・写真:AmastuolaのHPより)



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Amastuolaの代表するワイン:『Centosassi(チェントサッシ)』
 

プリミティーヴォ100%、アルコール15.5%とふくよかな味わいを堪能できます。これは筒型troncoconiciのオーク樽で醸造させ、12か月間木樽で寝かせます。

アリアニコも栽培しているが、タウラージに比べてアルコール度、糖度が比較的高くなります。南イタリア、とりわけプーリアのワインは15~20年前までは『VINO SFUSO』といって量り売りで販売されることが多かったのですが、酸がしっかりしたアリアニコをプリミティーボにブレンドして、より飲み易く造っていました。



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 『BIANCO SALENTO』ビアンコ・サレント

 

 サレントで造るマルヴァジア(75%)とフィアーノ(25%)の白ワイン

アルコール度12.5% 

Biologico(オーガニック)



夜のブドウの手摘み収穫 Vendemmia alla notte

気温18度位において、ブドウを収穫することで、冷やす必要がなく、その為のエネルギーも節約できます。 

BIOLOGICO オーガニック

土壌と自然の関係性を守ること。除草剤や殺虫剤、化学肥料を使用しないこと。害虫駆除にはボルドー液を使用。酸化防止剤として亜硫酸塩は辛口赤ワインで100mg / L、辛口白ワインで150mg / L以下と制限すること。などの規定があり、アマストゥオーラもBIOワイン造りに努力しています。

酵母はセレクトして使用しています。ビオディナミは取り入れていない理由として、木樽を使用して自然酵母を育てて揮発酸を生み易くなることを避けたいという考えです。

水資源を大切に: コルモンスと共同研究で30%使用減に成功しています。

土地にも休みが必要:グリーンピースなどの5種類の野菜を栽培することで、マグネシウムを土に与えることができ、ブドウの樹の根も3倍に伸ばす事ができました。 

草が緑肥となり、秋には麦の穂の絨毯となり、太陽の強い光から守られ、茸による菌が育ち、適度な湿度を生みます。こうして元の姿に戻してやります。

ワインは子供のようなもの 

ブドウは熟すと色を付け、妊婦さんのようにブドウの実に蝋粉をつけたりして、種子を守ろうとします。酸度、糖度の条件が揃うとき収穫となります。自然のフェノロジー: 植物の発芽・開花・落葉などの活動周期が終わると、種を地面に残して1つの命のサイクルが終わります。

育成・熟成:エルバージュ(フランス語)、インヴェッキアメントinvecchiamento(イタリア語)

プーリアの気候、ミクロクリマよりブドウの糖度は必然的に高くなりますので、イタリア北部のバローロやアマローネのような木樽による長期熟成は不要だといいます。

マッセリアで泊まる!

近くにある町La Terzaはタイルが有名な町。地元のタイルを洗面台の壁や床に使用しています。

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寒い中案内して下さったGiuseppeさん。

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(Kyoko Matsuyama)

Come stai?

Anche oggi ti mando "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 

『Posso offrirle qualcosa da bere?』

Si può usare questa frase per chiedere formalmente a qualcuno se vuole bere qualcosa.

誰かに飲み物をサービス、差し上げたい時に使う丁寧な言い方です。

Esempio: 

Dipendente: “Posso offrirle qualcosa da bere?”

Capo: “Si, certo grazie!”

社員: 「何かお飲みになりますか?」

上司 : 「是非、頂きます!」

  
A presto!
Federico
 

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2020年6月20日 (土)

Come stai?

Anche oggi ti mando un "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 

『Essere sano come un pesce』

Noi italiani usiamo questa frase quando qualcuno è molto sano e non si ammala mai. 

私たちイタリア人は、とても健康で病気にかかったことがないような人のことをこう表現します。

Esempio: Roberto non prende mai l'influenza e non va mai dal dottore allora diciamo che “Roberto è sano come un pesce”

例えば:Robertoは インフルエンザにかかったこともなく、医者に行ったこともない。

「Robertoは健康そのもの、魚のようですね!」

  
A presto!
Federico
 

Pillole_2

 
 

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2020年6月17日 (水)

''陰干しブドウのスプマンテ’’ のユニークなワイン醸造 

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マルケ州マチェラータにある小さな町 『SERRAPETRONA』 (セッラペトローナ)



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  マチェラータの山々と丘陵に囲まれた標高500mの場所。このあたりは2016年8月、10月と続いたイタリア中部地震に見舞われ大被害のあった町ノルチャやアマトリーチェから車で1時間程度に位置します。

 セッラペトローナの村では昔からブドウ栽培を始め、オリーブ、野菜農家が多く、また森林の伐採、木炭の製造、養蚕業で栄えてきました。その資源となったのが山からの湧水の存在です。

この辺りは時代と共にピチェー二(ピケニ)人、ローマ人、ランゴバルド人と民族も移り変わっていきました。1861年のイタリア王国統一までは、ローマ教皇の支配下に置かれていました。

 “Vernaccia di Serrapetrona DOCG” ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ DOCG

ユニークな製法:3回にわたる発酵

ブドウはヴェルナッチャ・ネーラ。ブドウの成長はゆっくりで、数も少ない(1ヘクタールに8,000kg程度)

【①primo passo】

1月まで待って収穫をするヴェルナッチャ・ネーラのブドウは、3か月陰干します。

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【②secondo passo】

その後圧搾を行います。モスト(果汁)は鮮やかなルビー色、甘く、はちみつのように濃厚です。

これとは別に10月に収穫したブドウをすぐにアルコール発酵してワインを造っておきます。

モストをこのフレッシュなワインに加えて、更に発酵が始まります。

【③terzo passo】

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 この出来上がったワインの二次発酵(Metodo Charmat)を行い、スプマンテを造ります。(スプマティザツィオーネといいます。)

最低でも収穫から1年半は掛かるワインなのです。

丁度パスクワの時期に出来上がります。伝統的には『コロンバ』という鳩の形をした軽い触感のケーキを頂きますが、この辺りでは、当時もっと素朴なシュガーパウダーがしっかりかかったドーナツのようなケーキ(チャンベッラ)が主流でした。

フェスタでは、このとっても甘いチャンベッラと一緒に セラペトローナのスプマンテ(DOLCE)を頂いていたようです。



 ワイナリー 『Alberto Quacquarini』アルベルト・クワックワリーニ 

このヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナDOCG用のブドウ畑35ヘクタールを有し、数少ない生産者のひとつです。

この土地にしかないヴェルナッチャ ディ セッラペトローナを作り続ける家族Quacquarini さんのカンティーナを訪れました。

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カンティーナにはアルコール発酵用のステンレスタンクと、発泡ワインを造る為のタンク、更にスティルのヴェルナッチャ・ネーラのワインを寝かせる樽が余り広くないカンティーナに、整頓されていました。

ワインを継ぐのは現在の当主、MAUROさんです。 

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これらすべてのワインのブドウ品種はVERNACCIA DI NERA(ヴェルナッチャ ディ ネーラ)。サルデーニャやサンジミニャーノにもヴェルナッチャはあるが、別品種である。ヴェルナッチャはラテン語でブドウの苗木です。
①Vernaccia di Serrapetrona DOCG SECCO
 【辛口】Seccoは食前酒からチーズやサラミに合わせ、パスタまで合わせられます。
 
②Vernaccia di Serrapetrona DOCG DOLCE
 【甘口】ドルチェは、やはりスイーツに合わせて頂きたい。

③Petronio IGT

 2か月陰干しをしたブドウを醸造した後、バリックで30ヶ月熟成。またブドウの出来が良かった年にしか造られません。アマローネ製法に近いワインですね。

 Abbinamento 合わせるお食事 

セッラペトローナの町に行ったらお勧めのトラットリア『La Cantinella』

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Tagliatelle alla vernaccia(ヴェルナッチャのワインソースのタリアテッレ)

Ravioli di funghi e tartufo(キノコとトリュフのラヴィオリ)

Tiramisu' con frutti di bosco(ベリー系フルーツのティラミス)

すべてヴェルナッチャのセッコ、スティル、ドルチェと合わせられます。

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2020年6月16日 (火)

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Anche oggi ti mando un "Italiano in pillole" !
今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 
『Toccare il cielo con un dito』
Questa frase è standard e si usa spesso in italiano quando si è molto felici.
このフレーズは、イタリア語で人がとても幸せなときによく使われる決まった表現です。
 
Esempio:
Domenico: “Sei felice? Ieri hai vinto la partita!”
Annamaria: “Si felicissima, tocco il cielo con un dito”
例:
「昨日、試合に勝って幸せ?」
「ええ、とっても幸せです!」
  
A presto!
Federico
  

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2020年6月13日 (土)

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今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 
『Contorno』
è una parte importante del pasto degli italiano di solido è fatto da verdure stagionali. Tra il
primo piatto e il secondo piatto c’è sempre il contorno.

『コントルノ』は、旬の野菜を使った付け合わせの料理で、イタリアの食事で重要な部分を担います。
プリモとセコンドの間に運ばれてくる、セコンド料理のサイドディッシュです。 
  
A presto!
Federico
 

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2020年6月10日 (水)

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エトナのある西側は『動:Dinamico』、東側は『静:Statico』

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シチリアで有名なワイン生産地といえば、エトナ、つまり東側。ここはその反対側に位置します。

造り手Francescoさんが仰るには、エトナ火山の影響をシチリア全土が受けており、その恵みを授かっている。

東側が噴火のエネルギーが沸き起こる『動』で、西側はそれを吸収する『静』。こうしてシチリアはバランスを取っているといいます。



 

La Biodinamica ビオディナミ

フランチェスコさんにとって、『土壌』『熱』『水』『光』の4つの自然要素をワインに与える唯一の方法が『ビオディナミ』と考えます。

更に、5つ目の根本となる要素は畑でブドウを育てる人『Vignaiolo(ビニャイオーロ)』の手仕事

ビオディナミを選んだきっかけは当時10歳になる息子さんをシュタイナー教育の学校に入学させる時にその考えに感銘を受け、それからビオディナミをワイン造りにも選ばれたようです。

ビオディナミの特徴的な手法:

プレパラシオン500(preparato): 水晶の粉末を水で溶いて牛の角に詰めたものを、土中に埋めます。

プレパラシオン501:牛の糞を牝牛の角に詰めて角の先だけ出た状態で埋めることで、角から自然のエネルギーを吸収するそうです。

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フランチェスコさんは上記500、501以外に、土壌の状態が大事だと話します。 冬の間も土壌を自然の状態で維持するために雑草の緑肥を作って利用しています。 

春は草花がより育ち易い環境に剪定、土は掘り返して耕さずに砕く程度に整え、馬鍬を使って土に起こし、土底へ酸素を与えることで、水分が蒸発するのを抑え、余分な潅漑をする必要がなくなります。  



フランチェスコさんのワイン造りの基本:

✫アルコール発酵は自然の過程で行います。

  ‐酵母はカンティーナに住みついている自然酵母。

 ‐酵素や菌などの添加は一切しません。

✫ぶどう本来の力、恵みを活かします

 -ブドウやワインに対して修正を行わない:

-NO クリオ・エクストラクション(収穫したブドウを人工的に凍らせて糖度の高いワインを造る手法)

-NO 酸化防止剤

-NO 濃縮

-NO 加糖

-NO 清澄剤 

 -NO 無菌濾過

-NO アロマティックな酵母や遺伝子組換え酵母

-NO アロマ(粉末タンニン,オークの木くず)の添加

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2016年に訪れた時は10月1日Vendemmia(葡萄の収穫)が行われました。

Guccioneが栽培する品種は白はTrebbianoとCataratto。赤はPerriconeというこのエリアの土着品種とNerello Mascalese。

畑はカンティーナから10分程車で行った実家の前に広がります。ブドウ畑は6ヘクタールで、後の4ヘクタールは野菜などを栽培したりしています。

東西南に開けた土地で太陽の光を常に浴び、風通しがよく、標高約500mで昼夜寒暖の差もあります。

土壌は全体的に白い石灰質と黒い粘土質が混ざっており、彼が言うには、昔丁度真ん中辺りに川が流れていたそうです。そのため地深くには山の恵みである地下水があります。また緩やかに傾斜になっている為、水はけは良いそうです。

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彼のカタラットとペッリコーネは素直に感動します。

右の写真はPerriconeの自然酵母によってアルコール発酵中です。

毎日櫂入れ(Rompere il capello 皮を破るという意/Follatura)というかき混ぜる作業を行います。

醗酵中にガスが発生し果皮などが浮いてくるため、色素等の成分抽出などムラの無いように醗酵を促します。

私も体験したのですが、棒自体がとても重く、更に皮が表面に固まっているのを砕くのは本当に腰から力を入れてやっとでした。

左の写真はカタラット。自然酵母によってアルコール発酵に入るところです。収穫翌日で表面に浮かんできた澱を掬い出す作業をザルを使って行いました。Pazienza!の仕事ですよと仰ってましたが、本当に根気の要る仕事です。

Catarratto カタラット100%


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   ここではカタラットの中でもエクストラ・ルチドを栽培しており、希少品種です。

   とても洗練されており、アロマが繊細な豊かさを持ち、香りはグラス一杯に広がります。

   力強さというより、個性的なワインといえます。



Perricone ペッリコーネ100%

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 シチリア西部の土着品種、ペッリコーネ。

 その昔、『マルサラ酒』に使用されたり、ボディをしっかりさせる為にブレンドされたりしていたブドウです。

 ところがペッリコーネだけでワインにすると、 ふくよかなボディだけでなく、エレガントなワインに仕上がっています。 その理由にはやはりミクロクリマがあり、畑は標高500mに位置し、海が近いことから、ヨウ素を含んだ海風にさらされ、このブドウにやや冷涼地の条件を与えています。

 イタリアで60ユーロで販売されています。

 日本にも入荷しております。



ワイナリー『Guccione』

Francescoさんはとても穏やかな方という印象を受けました。彼のご実家は地主であり農家を営む恵まれた家柄だったようで、小さい頃、家族でおばあ様の別荘があるパンテレリア島で夏を過ごされたようです。そこにあのジョルジョ・アルマーニ氏がよく遊びにいらしていたそうです。

彼は画家でもあり、将来もっと世界を周って絵を描きたいと話していました。

お住まいはお父様が1968年のベリーチェ渓谷の地震の後少しずつ修復されたそうですが、本当に素晴らしい家でした。庭にはシチリアではOrtigiaにしか生息しないというパピルスも植えてあり、猫たちが幸せそうでした。豚や鶏もいましたが、昔はシチメンチョウも10羽近く飼っていたそうですが、飼い犬がある晩全てを殺ってしまったそうです。これも自然の姿ですね。

畑はBIOとして登録しているそうですが、ワインには申請せず、DOPなどにも興味がなく、素直に自然のワインを追求した美味しいワインを求めている姿勢が伺えます。

VdTの為、ビンテージはLotto番号の横に書いてあります。蝋キャップを使用しているボトルもありなます。

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2020年6月 9日 (火)

Come stai?

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今日もちょっと知っておきたいイタリア語をお届けします。
 
 『Può darsi』

significa “forse”. Quando non si è sicuro della risposta si può dire: “Può darsi”.

「Può darsi」は 「forse」と同じ意味です。答えがはっきりしない時は「Può darsi」と言えます。

Esempio,

Anna: “L’Italia vincerà i mondiali?”

Mauro: “Mah, può darsi, forse vincerà il Brasile”

例えば、 

Anna:「イタリアはワールドカップで優勝できそうですか?」

Mauro: 「そうですね、たぶん、おそらくブラジルが勝つでしょうね。」

 
A presto!
Federico
  

Pillole

 
 

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